ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカは、E3に先立ち、2012年6月4日(現地時間)、プレスカンファレンスを開催。カンファレンスの最後には、『The Last of Us』の詳細が発表された。『アンチャーテッド』シリーズの開発元、Naughty Dogが手掛けるタイトルとして大きな注目を集めている『The Last of Us』。大きな歓声に包まれた、実機デモの詳細に迫る。

●実機デモプレイで誰もが目を奪われた戦闘シーンとは!?

 2012年6月4日(現地時間)に開催されたソニープレスカンファレンスにて、『アンチャーテッド』シリーズの開発元、Naughty Dogが手掛けるプレイステーション3用ソフト『The Last of Us』の実機デモが公開された。発表以来、大きな注目を集めている『The Last of Us』の実機デモがお披露目されたのは、今回が初めて。会場に訪れた観客を興奮させた『The Last of Us』実機デモ。その詳細を、これまでに明らかとなっている情報と併せてお届けしていこう。

 舞台となるのは、ウイルスによって崩壊してしまったアメリカ。新型ウイルスの影響により、人間はミュータントへ変貌し、人口は減少。生存者たちは生き残るべく、食料や武器の奪い合いを余儀なくされていた。主人公は、そばかすが残る14歳の少女Ellie(エリー)と、不精ヒゲが特徴的な40歳の男性Joel(ジョエル)。ふたりの関係は不明だが、お互い協力し合って荒廃した世界を生き抜いているのだ。

 実機デモは、家具が散乱した建物の中からスタート。ジョエルが家具を押し、ドアをふさいだところから始まった。プレイヤーが操作するのはジョエルで、エリーはAIによってジョエルをサポートするように自動的に行動を取るようだ。外に出て水溜りに沈む看板に近づくと、画面左下に"PRESS △ TO INTERACT"という表示が写し出されたことに気づく。おそらく、△ボタンを押せば、看板を調べることができるのだろう。周囲にある物を調べることで、さまざまなアイテムが入手できるのかもしれない。とはいえ、今回のデモでは看板を調べることなく先へ進んでしまったため、確認は取れなかったのであしからず。奥へ進んでいく途中、とても印象的だったのは、荒廃した建物と青々と生い茂る草木のコントラスト。光と影のコントラストと相まって、ほかのゲームでは感じられない、独特の空気感をかもし出していた。また、随所で鳥の姿が見受けられ、絶滅の危機に瀕している人類をあざ笑うように自然が悠々と育まれていることを見る者に印象づけていた。静寂の中、建物の上部へと進むジョエルとエリー。中庭に到達したところで、他の生存者を見つける。身を隠すように生存者に近づき、背後から首を締めて銃を入手……したのだが、ほかの生存者に発見されてしまう。

 ソファを盾にして銃で応戦するジョエル。銃撃戦はTPS(三人称視点)で行うようだ。ふとエリーに視線を向けると、ソファにしっかりと身を隠している。壁に背をつけて身を潜めるなど、状況に応じて敵に見つからないように行動していることがわかる。戦闘中に驚いたシーンは2ヵ所。まずは、エリーがレンガを投げて敵をひるませたり、敵に馬乗りにされた際、ナイフで相手を刺してジョエルをフォローしてくれたこと。何の指示も出していないにも関わらず、とても自然に、当たり前のようにジョエルを助けてくれたのには驚いた。そして、もっとも驚愕したのは、近接戦闘時のインタラクティブ性。物陰から鉄パイプで殴りかかってきた敵に対し、流れるような動きで身をかがめ、パンチをくり出し、羽交い絞めにするジョエル。この間、画面にはQTEのようにボタンが表示されることはない。また、壁際の敵を殴った際には、殴りつけた後に肘を首に押し付け、倒れた相手の襟首をつかみ、近くの家具に頭を叩きつけていた。まるで当然のように流れていたシーンだが、これはムービーではない。実機デモによるアクションである。本作には、『アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス』開発時に使われた技術に、さらなる変更を加えたエンジンを使用しているということだが、その技術の高さにはただただ驚かされた。奪ったショットガンを相手の頭に撃ち込む……というシーンで実機デモは終了。ミュータントとの戦闘シーンはなく、また発売時期も明らかにされなかったが、会場に訪れた観客からの拍手と歓声は、実機デモ終了後もしばらく続いていた。

 全世界で高い注目を浴びる『The Last of Us』。その動向からはしばらく目が離せないだろう。