まさに、“ザ・ゴールデン”な豪華さ!
高校生らしい日常生活と、心の力“ペルソナ”を駆使して戦う非日常の交錯が楽しめるRPG『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』。そのサンプルROMを入手した担当編集者によるプレイリポート完全版をお届けする。
※週刊ファミ通2012年3月29日号(2012年3月15日発売)掲載のプレイリポートに加筆したものです。
おおっ、背景が……!?
『ペルソナ4』と里中千枝ちゃん(主人公のクラスメイトであるペルソナ使い)をこよなく愛する編集者、川島ケイジです。『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のサンプルROMを試遊する機会をいただいたので、喜び勇んで序盤のプレイリポートをお届けします!
遊び始めてまず思ったのは、「グラフィックが見違えたな~!」ということ。たとえば、主人公が八十神高校へ転入した初日に、千枝ちゃんたちといっしょに下校するシーン(下の写真)。背景がより美しく、鮮明になっています。オリジナル版をお持ちの方は、同じシーンを見比べてみると、違いがすぐにわかるはず。
このほかにも、背景の細かいところまでハッキリ見えるようになったため、それらが新たに作られたものなのか、オリジナル版にもあったものなのか、もはや判別できません。まさに“見違える”ような鮮やかさ! 堂島家のテレビ画面や、壁のポスターなどに注目してみると、新発見があるかもしれませんよ。
マリーとの交流
いきなり背景について語っちゃいましたが、序盤から楽しめる本作の新要素として、もっとも注目すべきは新登場キャラクターの少女マリーでしょう。主人公は、あるきっかけで彼女と“コミュニティ(コミュ)”を築き、ペルソナ使いの仲間たちといっしょに交流を深めていきます。最初のうちは愛想のないマリーですが、会う回数を重ねる(コミュのランクを上げる)うちに、彼女は少しずつ心を開いてくれます。ほかのキャラクターとのコミュでは、相手がさまざまな悩みや困難に直面しながらも、主人公が直接あるいは間接的に支えることで、両者の絆が育まれていくのですが、果たしてマリーの場合は……? このあたりは、ぜひ皆さん自身の目で確かめてください。
ちなみに、マリーと築くコミュのアルカナ(属性)は“永劫”。当然ながら、オリジナル版にはなかったアルカナです。アルカナが増えるということは、主人公が入手しうるペルソナの種類も増えることを意味します。やり込み派のプレイヤーにとっては、腕が鳴るところですね。
新曲とか、夜の街とか!
ペルソナ使いの主人公たちが挑む、正体不明の敵“シャドウ”とのバトル。最初のダンジョン(雪子姫の城)でさっそく驚いたのは、通常バトルのBGMが新しくなっていること! もちろん目黒将司氏による書き下ろしで、ボーカルを活かしたナイスな仕上がり。さらに心躍ったのが、ダンジョン内を徘徊するシャドウのシンボルを背後から叩くと、バトルで先制できるうえに、BGMがオリジナル版のものになるという粋な演出。これには感激しました! また、お好みで変更できる仲間たちの衣装が、序盤から少しずつ手に入るのもうれしいところ。
本作の新要素は、ほかにも大小さまざまなものが用意されています。夜の時間帯に街で自由行動を取ることが可能になったり、とあるお店に入れるようになったり、意外な人物から電話がかかってきたり。学校の授業や定期試験における出題内容の一新や、会話ログ表示機能の追加は、自分を含む多くのプレイヤーが期待していたことだと思いますが、このあたりもバッチリ応えてくれていて、本作には文句のつけどころがありません!
“ザ・ゴールデン”を謳うタイトルに偽りがないことは、序盤からひしひしと伝わってきます。輝きがさらに増した『ペルソナ4』の世界に、これからも目が離せそうにありません……!
最後に、ちょっとだけ宣伝させてください。エンターブレインのオンライン通販サイト“ebten(エビテン)”では、豪華な描き下ろしイラストをあしらったクリアポスターを始めとするグッズの数々と、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』のソフトをセットにした“ファミ通DXパック”の予約を受付中です。本作のキャラクターデザイナー&アートディレクターである副島成記氏による描き下ろしイラストのみ、まだお見せできないのですが、これがまた、ものすごくカッコいいのです! ぜひ、ご期待くださいませ!!
Text:川島ケイジ(週刊ファミ通編集者)
※『ペルソナ4 ザ・ゴールデン ファミ通DXパック』予約はこちらから
ペルソナ4 ザ・ゴールデン
メーカー | アトラス |
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対応機種 | PSVPlayStation Vita |
発売日 | 2012年6月14日発売予定 |
価格 | 7329円[税込] |
ジャンル | RPG / 学園・ドラマ |
備考 | プロデューサー:橋野桂、ディレクター:伊東大輝、キャラクターデザイナー&アートディレクター:副島成記、サウンドコンポーザー:目黒将司 |