『シュタインズ・ゲート』の牧瀬紅莉栖役や『アイドルマスター』の如月千早役などでおなじみの人気声優・今井麻美のライブツアー“Aroma of happiness”。2011年12月に横浜、京都、東京と3ヵ所を回ったツアーの追加公演が大阪のumeda akasoにて開催された。

●ファンとの絆が感じられるライブに

 『シュタインズ・ゲート』の牧瀬紅莉栖役や『アイドルマスター』の如月千早役などでおなじみの人気声優・今井麻美のライブツアー“Aroma of happiness”。2011年12月に横浜、京都、東京と3ヵ所を回ったツアーの追加公演が大阪のumeda akasoにて開催された。Shibuya-AXで行われたライブツアー“Aroma of happiness”の最終日に、大阪と福岡にて開催が発表された今回の追加公演。ツアー全体を通してセットリストが違ったライブツアーの追加公演ということで、大阪でもこれまでとは異なるセットリストでファンを魅了した。

【そのほかのライブツアーの様子はこちら】
※今井麻美ライブツアー“Aroma of happiness”を笑顔でスタート!
※今井麻美ライブツアー“Aroma of happiness”京都でも笑顔満開
※今井麻美ライブツアー“Aroma of happiness”東京が生んだ、笑顔と感動のライブ!

 待望の追加公演第1曲めは『Aroma of happiness』からスタート。青いサイリュームで埋め尽くされた会場にツアータイトルにもなっている『Aroma of happiness』が流れ始めると、会場中が同曲のイメージカラーであるオレンジ一色に。「追加公演、大阪のみんな、張り切っていくよー!」と元気いっぱいに登場した今井は、笑顔で同曲を熱唱。今井のダンスの振り付けに合わせてサイリュームを振るファンとともに盛り上がると、続いて『Kissing a dream』を歌い上げる。そんな今井にとって、今回の大阪公演は、今井麻美個人としては初めての大阪でのライブ。「いつか47都道府県をひとつずつ行きたいよねぇ(笑)」と妄想を膨らませる今井は、「つぎの曲は大人っぽい私を見せていきます」と宣言し『夢のMAHOROBA』を披露。曲の世界観をなぞるかのように、指先まで神経を研ぎ澄ませたパフォーマンスで魅せる今井。ライブアレンジされた同曲に、観客からも大きな歓声が上がった。

 続いて『海と空と君と』を披露する前にちょっとしたハプニングが。曲を紹介した今井を制止するようにベルを鳴らしたバンドマスターである“みゃーみゃー”こと宮下智氏。「つぎは、バンドの演奏いきましょうか」と言うものの、じつは曲順を勘違いしており、セットリストでは『海と空と君と』で正解。この痛恨の曲順勘違いも、今井のライブとなればすべて笑いに転換。会場のファンやバンドメンバーに笑いが提供されると、気を取り直して『海と空と君と』へ。しっとりと情景を思い浮かべるように楽曲の世界に没入していく今井の歌声と、静かに響き渡るバンドの演奏が会場のファンを魅了する。さらに『雪原のカルマ』では、力強い歌声を響かせると、会場のコールも激しくなり、ファンとの一体感をより増していった。

 ライブ恒例となったBand Instrumentalでは、チック・コリアの『SPAIN』を披露。今井のバンド“+A”によるエキサイティングな演奏に会場はヒートアップする。そして、赤いチェックの衣装に着替えて登場した今井を色とりどりのサイリュームが迎える。楽曲は『COLOR SANCTUARY』だ。1stアルバムのタイトルチューン『COLOR SANCTUARY』を伸びやかな歌声を響かせて会場を魅了していった。また、MCコーナーでは、追加公演に大阪のみの参加となる“きしりん”こと岸倫子氏の+A以外の活動に言及。彼女は犬や猫を救う為のチャリティーコンサート活動をしているそうで、2012年2月17日には東京でコンサートが行われるとのことだった。

 『Day by Day -Bossa Nova-』では、スペシャルゲストとして、今井のプロデューサーを務める濱田智之氏が登場。濱田プロデューサーはギターとして同曲に参加し、観客を含む+Aメンバーとのセッションを楽しむ。そしてここからはアコースティックパートへ突入。『The Azure ~碧の記憶~』では情熱的にアレンジされた同曲を透き通る歌声で歌い上げ、『シャングリラ』では明瞭な歌声を会場に響き渡らせると、曲の世界観を会場全体に大きく広げてファンを包み込む。そしてここで、2回目のBand Instrumental。楽曲は『007のテーマ』。会場のファンの熱をよりアツくさせるかのような演奏がくり広げられ、ファンもその演奏に釘付け。今井のライブでは、このバンドインストのコーナーも人気が高く、多くのファンがその演奏に聴き入る。そして会場をさらに温めたところで「追加公演だというのに、新衣装です!」と笑顔で今井が登場! なんと羽根があしらわれた白い衣装に身を包んだ彼女は、「なんだろう? 私、このまま飛んでいってしまいそうだよ」と語りつつ、『想いの羽根~Angelic White~』を披露。さらに『DEPARTURE』、『Faraway ~最後の夢~』と続けざまに3曲を歌い上げる。『Faraway ~最後の夢~』では、曲中の掛け合い部分の歌詞を、会場に集まったファンが覚えてきてコールを入れてくれたことに今井は感激。とてもうれしそうに「覚えてきてくれたのー?」と語る今井から「たぶんだけど、(追加公演)福岡に来る人は覚えておくといいと思うよ」とポロリ発言も飛び出した。

 ライブツアーではおなじみとなった、“たまちゃん”こと花岡環氏と紡いでいく『遠雷』、そして今井が演じるキャラクター、牧瀬紅莉栖の心情を詞にしたという『サ・ヨ・ナ・ラ』の2曲では、それまで煌々と輝いていた会場のサイリュームが消え、今井の一挙手一投足、その歌声に集中していく。ステージ上の今井の存在だけがくっきりと浮かび上がるような演出がファンの手によって作り出されると、想いを込めた今井の歌声が会場に響き渡り、その歌声が作り出す世界にファンも没入した。ライブの最後を締めるのは『花の咲く場所』。同曲を力強く歌い上げると「みんなありがとー!」と笑顔で感謝の言葉を伝える。そして会場は、ライブで恒例となったアンコールならぬ、ミンゴスコールへ突入。ライブは本当の終幕へと向かう。

 アンコール1曲目として披露されたのは『フレーム越しの恋』。コールを入れて、ジャンプをして、ファンといっしょに盛り上がることのできる同曲に続いて、2曲目は『Strawberry~甘く切ない涙~』を披露。2曲続けて盛り上がる恋の歌で畳み掛けた今井。最後はハートマークを会場に向けて飛ばしてファンの心を鷲掴みにした。

 「(2011年12月25日に行われた)東京公演が終わったら、なんとなく気持ち的にひと区切りした気分になったんです。そうして、お正月が明けてしばらく経って、そろそろ大阪公演の準備を始めなきゃと思ったときに、不思議なんだけど、ざわざわしなかったんですよ。それまで+Aのメンバーとセッションすることもなかったから、どんな風になるんだろうと思ってはいたんですけれど、リハが始まったら自然と歌うスイッチが入ったんですよね。それで“2012年も歌っていきたい!”とリハーサルを経て改めて思いました」と、ライブツアー終了から、今回の追加公演に至までの心境を語った今井。最後は、彼女が初めて作曲を手掛け、自身の想いを詞に綴ったチャリティーソング『いっしょ。』。「この曲は私が歌うんじゃないんだ! みんなが歌うんだ!(笑)」というように、会場のファンと一体となって同曲を大合唱すると、ファンも今井も、ステージ上の+Aのメンバーも自然と笑顔をほころばせて、同じ時間と同じ空間を共有する喜びを噛み締める。最初から最後まで、今井だけではなく、ファンとともに作り上げていることがはっきりとわかる、今井とファンとのたしかな絆を感じられるライブとなった。

 2011年12月より始まった今井麻美ライブツアー“Aroma of happiness”は、2012年2月11日に開催される福岡での追加公演でついに幕を閉じる。すべての会場でセットリストを変えてくるというツアーらしからぬ、ファンサービス満載の同ライブツアー。最後はどんなサプライズが待ちかまえているのか。期待は尽きない。

■Aroma of happiness追加公演
@大阪umeda akaso セットリスト
01. Aroma of happiness
02. Kissing a dream
03. 夢のMAHOROBA
04. 海と空と君と
05. 雪原のカルマ
06. Band Instrumental(『SPAIN』)
07. COLOR SANCTUARY
08. Day by Day -Bossa Nova-(Acoustic)
09. The Azure ~碧の記憶~(Acoustic)
10. シャングリラ(Acoustic)
11. Band Instrumental(『007のテーマ』)
12. 想いの羽根 ~Angelic White~
13. DEPARTURE
14. Faraway ~最後の夢~
15. 遠雷 arr.ver.
16. サ・ヨ・ナ・ラ
17. 花の咲く場所

【アンコール】
En01. フレーム越しの恋
En02. Strawberry~甘く切ない涙~
En03. いっしょ。(Long ver.)

【おまけ写真館】

▲開場前のリハーサル風景。リハーサルといえば、この服というイメージ。

(Photo:5pb.)