「バットマンはひとことでいうと“ほっとけないヒーロー”」(椿姫)

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▲ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューション ジェネラルマネージャー 福田太一氏。

 2011年11月21日、ワーナー・ホーム・ビデオ本社にて、プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『バットマン アーカム・シティ』発売記念イベントが開催された。10月末にリリースされた欧米では、発売1週間で出荷本数460万本、販売本数200万本以上という華々しい実績を記録している『バットマン アーカム・シティ』。そのために、日本での発売を2011年11月23日に控えた今回の発売記念イベントも、勢い気合いの入ったものとなり、イベントでは、まずは、ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューション ジェネラルマネージャーの福田太一氏が登壇。さきの出荷本数の実績を紹介した上で、海外のレビューサイトMetacritic (メタクリティック)にて、『バットマン アーカム・シティ』のプレイステーション3版が96点、Xbox 360版が93点という高得点を記録したことを紹介した。ちなみに、96点という数字は2011年に発売されたプレイステーション3用ソフトとしては最高の数字で、Xbox 360版の93点は、2011年に発売されたXbox 360用ソフトとしては3番目の数字とのこと。販売実績、評価ともに申し分のない同作が、満を持して日本で発売されるというわけだ。「世界規模の大型タイトルをリリースすることで、日本市場のさらなる活性化に貢献していきたいです」と福田氏。

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▲ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル ディストリビューション ローカルコンテンツ&ビジネスディベロップメント、シニアマネージャー 山口貴也氏。

 引き続き、発売記念イベントにはワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル ディストリビューション ローカルコンテンツ&ビジネスディベロップメント、シニアマネージャーの山口貴也氏がゲームの概要を紹介。日本でも発売され高い評価を得た前作『バットマン アーカム・アサイラム』を受けてリリースされた本作では、マップが前作の5倍におよび、ヴィラン(悪役)を始めとする登場キャラクターが前作の3倍になることなどが紹介された。ボリュームアップにともないプレイ時間も大幅に増加。前作は10時間程度のプレイ時間だったところが、本作ではサイドクエストも含めると40時間にも達するとのことだ。また、『バットマン』の魅力を彩る多彩な“ガジェット”の進化も、前作からのファンにとってはうれしいポイントだろう。

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 と、ゲーム概要が紹介されたあとで特別ゲストが登壇。会場に姿を見せたのは、タレントの椿姫彩菜と映画コメンテイターの有村昆氏。大の『バットマン』ファンというふたりは、『バットマン』トークに華を咲かせた。まず『バットマン』の魅力について問われると、有村氏は「私は映画の『バットマン』が大好きで、アメコミはたくさんありますが、『バットマン』には大人が夢中になれる要素がたくさん詰まっています。バットマンは主役なのですが、どちらかというと悪役のほうがおもしろい。悪役に感情移入してしまいます。ともすればバットマンは狂言回しで、悪役を見るための映画。なので、今回のゲームも個性的な悪役が、『オールスター忠臣蔵』のようにところ狭しとたくさん出てきます。いままでのファンからすると“ここにこのキャラがいて、ここにこのキャラが!”というように贅沢な凝縮した1本なんです」とのこと。一方の椿姫は「ずばりひと言でいうと“ほっとけないヒーロー”」とのこと。「バットマンはほかのヒーローと違って特殊能力があるわけでもなく、自分の知能と肉弾戦で戦うのにひとりで奮闘しているし、仲間もいるわけでもなく孤軍奮闘している。敵や身内に魅力的な女性がくるとすぐに誘惑されてしまうというのも、わりとほっとけないし、かっこいい魅力のひとつです」(椿姫)。

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 ふたりのトークは続いて登場キャラ談義へ。ふたりのバットマンやキャットウーマン、ジョーカーに対する思いが語られた。

■バットマンについて
有村:バットマンの魅力的なところは、悪を制するには悪しかないのか、という狭間で苦しむところ。バットマンにはふたつの掟、“人を殺さない”、“銃を使わない”があって、それを破るかどうかで苦しむところが人間っぽくて、僕はすごく好きです。だから。“ほっとけない”という話になるのですが。

椿姫:ヒーローとしての悩みはもちろんあるのですが、男としてもいろいろと苦悩したりしていて、「自分はバットマンだ」という苦悩が見ていてハラハラします。好きな女性に自分がバットマンだと明かしていいのか?とかも、映画を見る楽しみのひとつ。男としての苦悩も見どころのひとつだと思っています。

■キャットウーマンについて
有村:僕はハル・ベリーよりはミシェル・ファイファー派なのですが、キャットウーマンは女性の本能的なものが猫にすり替えられていて、男からすると“ほっとけない”存在ですね。いわゆる魔性の女ですね。

椿姫:キャットウーマンも映画だとふだんは抑圧されて、社長に言われて自分を押し殺している。キャットウーマンに変身することで本当の自分を出すということが、憧れます。ふだん抑えているものを形を変えて発散するのはかっこいいと思います。悪い人から物を盗むという、私利私欲に走っていないものいいです。

■ジョーカーについて
有村:最強という意味で、本当の悪は突き詰めるとここになるんだろうなと思います。お金とか地位とか名誉とか関係なしに、“悪いことをするに理由がない”というくらい悪い。この世の中にあるいちばん悪いやつを集めるとジョーカーになるのかなという感じがします。

椿姫:怖い役なのですが、映画の『ダークナイト』ではジョーカーが昔の自分を語ったシーンがあって、奥さんとのくだりを見ると、ジョーカーもちょっと“ほっとけない”のかなと思っています(笑)。悪だからこそ、ちょっといいところがあるんじゃないかなと期待して見てしまいます。

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 おつぎは『バットマン』好きのおふたりによる、『バットマン アーカム・シティ』のデモプレイ。ゲームの冒頭をプレイした椿姫は、ゲーム好きらしく華麗な腕前を披露。「すごく気持ちいいです。自由度が高くてなんでもできちゃう。『バットマン』の世界に入り込めました」とのこと。引き続いてのデモプレイでは、ヒーローで複数の敵に相対していくという“チャレンジモード”に挑戦。有村氏がバットマンを使用し、椿姫がキャットウーマンを駆使しての“チャレンジモード”では、ふたりとも見事なコンボを決めていた。

 最後に感想を求められたふたりはそれぞれ以下の通りにコメント。どうやらふたりとも『バットマン アーカム・シティ』をいたく気に入った様子だった。

有村:どこまでが映画でどこまでがゲームか、限りなく境界線がなくなっているような気がします。映画の主人公のなれるという夢を、まさに体現しているのかなと。ご自宅で心ゆくまで楽しんでほしいと思います。

椿姫:いち『バットマン』ファンの私からすると、『バットマン』の映画の中に入れたことで鳥肌が経ちました。街中を自由に飛びまわれるということは、本当に感動です。オールスターで『バットマン』ファンにはたまらないところなのですが、ゲーム好きな私から言わせていただくと、完全なる“良ゲー”です。本当におもしろいし、やり込み要素もあるし、初心者の方でも楽しめます。謎解き要素があって、ただのアクションゲームでもない。映画みたいなゲームということで、私も個人的に楽しませていただく予定でいます。

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『バットマン アーカム・シティ』ビジュアルギャラリー


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