マーベラスAQL新タイトル制作発表会 豪華な顔ぶれが続々と新プロジェクトを発表

2011年10月5日、都内でマーベラスAQL新タイトル制作発表会が開催された。稲船敬二氏が手がけるニンテンドー3DS向けの新作タイトル『海王』を始め、多彩なプロジェクトが公開された発表会の模様をリポートしよう。

●新生マーベラスAQLが堂々たるラインアップで船出!

 2011年10月5日、都内でマーベラスAQL新タイトル制作発表会が開催された。稲船敬二氏が手がけるニンテンドー3DS向けの新作タイトル『海王』を始め、多彩なプロジェクトが公開された発表会の模様をリポートしよう。

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 マーベラスAQLは、マーベラスエンターテイメント、AQインタラクティブ、ライブウェアの3社の合併により、2011年10月1日に誕生した新会社だ。その最初の一手として注目された発表会。まず登場したのは、マーベラスAQL代表取締役社長の許田周一氏だ。
 許田氏は、「本来なら合併の趣旨やコンセプトを説明するのが普通ですが、今日のために用意した作品群を見て、作品を見てもらうことで十分に意図を理解してもらえると感じました」説明。それらの作品によって、世界に驚きと感動を届けること、日本のクリエイターの優秀さを世界に届けることなどを目指すと力強く語った。

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 続いて登場したのは、マーベラスAQL取締役 執行役員兼音楽映像事業部長兼音楽映像制作部長の松本慶明氏。松本氏から紹介されたのは、人気乙女ゲーム『薄桜鬼』を題材としたミュージカル作品、その名も“ミュージカル『薄桜鬼』齋藤 一編”だ。本作は、マーベラスAQLと気鋭の演劇集団“30-DELUX”のコラボレーションによって上演されるもので、見応えのあるアクション活劇になるとのこと。松本氏は、『薄桜鬼』がアニメやコミックなどのメディアミックスで大ヒットしていることを説明し、ミュージカル化によってさらに原作コンテンツの魅力を広げていく意欲を語った。

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▲ゲーム『薄桜鬼』のプロデューサーを務める、デザインファクトリー取締役開発部長の藤澤経清氏も登壇。「2Dでは描ききれなかった、人間が描き出す『薄桜鬼』を楽しみにしています」などとコメントしていた。

▲30-DELUX代表の清水順二氏。「新撰組をモチーフにしながら、吸血鬼や鬼が出てくる斬新な世界観が魅力的。そして美しい個々のビジュアルをいかに忠実に舞台で描くか。我々の舞台活劇の能力と、マーベラスさんが『テニプリ』などで再現している音楽性の高さを活かして、次世代の新しいエンターテインメントを生み出します」と語った。

▲斉藤一役の松田凌。「『薄桜鬼』という人気のある作品を、ミュージカルという新しい形で演じられることを光栄に思います」とコメント。

▲沖田総司役の廣瀬大介。「このような大きな作品に出演させていただけることを光栄に思います。歌、ダンス、芝居はもちろん、初挑戦の殺陣にも注目してください」と語った。

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◆タイトル:ミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一編
◆脚本・演出:毛利亘宏
◆音楽:佐橋俊彦
◆公演日程:2012年ゴールデンウィーク
◆劇場:都内劇場
◆出演者:斎藤 一役/松田 凌、沖田総司役/廣瀬大介 ほか
◆公式HPアドレス http://www.mmv.co.jp/special/m-hakuoki/
◆製作協力:トライストーン・エンタテイメント
◆主催:ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会(マーベラスAQL、マーブルフィルム、イープラス)
(C)アイディアファクトリー・デザインファクトリー/ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

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 つぎに、マーベラスAQL取締役副社長 執行役員兼オンライン事業部長の照井知基氏が登壇し、オンライン事業における今後の展望が語られた。照井氏は、旧AQインタラクティブが中心になって運営してきたブラウザ三国志などのタイトルが好調であることを指摘したうえで、今後も新規タイトルを積極的に開発し、スマートフォン分野にも力を入れていくこと、また国内のみならず海外にも大きく展開していくことを説明した。またそのための施策として、マーベラスAQL内に新たに設置した新規事業開発部門を中心に、いままでオンライン、ソーシャル分野で培ったノウハウを注入し、斬新で多角的なサービスを展開していく考えを明らかにした。

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 続いて具体的な作品の説明に入った。最初に紹介されたのは、ブラウザ型MMORPGの『剣と魔法のログレス』。同タイトルを手掛けるマーベラスAQLの執行役員兼オンライン事業部副事業部長兼業務部長兼制作部長の西岡達也氏によるプレゼンテーションでは、本作が、『ブラウザ三国志』チームに、旧マーベラスエンターテイメントでコンシューマー用のヒット作を生み出してきたチームを加えた強力な開発体制によって開発されていることが説明された。2011年9月から始まったクローズドβテストの評価は「概ね好評」(西岡氏)とのことで、本日2011年10月5日の15時からは、本サービスが開始となっている。西岡氏いわく、「もしかしたら、ブラウザゲーム史上最高の開発費を突っ込んだかもしれません(笑)」というほどの大作。サービス開始後の展開にも注目したいところだ。

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[タイトル] 剣と魔法のログレス
[対応機種] PC(ブラウザゲーム)
[ジャンル] オンラインRPG(MMORPG)
[配信時期] 10月5日(水)オープンサービス開始
[価 格] 基本プレイ無料/アイテム課金
(C)MarvelousAQL Inc. Aiming Inc.

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 続いては『NINJA NATION』。本作は、人気テレビ番組『SASUKE』を題材としたブラウザゲームで、グローバル市場をターゲットに、Facebookソーシャルゲームとして提供される。ニンジャであるアバターを育成し、さまざまな障害物競技をクリアーして世界ランキング1位を目指すアクションゲームになる。
 登壇した元SASUKEプロデューサーのモンスター・ナイン代表取締役CEO樋口潮氏によると、本作の特徴は、各プレイヤーが自分で好きなコースを作ることが可能で、友だちどうしでお互いのコースをプレイして鍛えたりすることができる点にあるという。また、『SASUKE』は世界153の国と地域で放送されている人気コンテンツであり、それらの国・地域でコラボレーションを計りつつ、世界展開していくとのことだった。

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 続いて登壇した、TBSテレビメディアビジネス局デジタルビジネス推進部長の杉田謙二氏は、TBS社内でゲームセクションを立ち上げて、国内外のゲームの展開を進めている背景を説明したうえで、本作もFacebookの『SASUKE』ファンサイトと連携しながら世界展開していくプランを語った。また、スマートフォン用アプリも開発中で、こちらも世界展開していくと語った。

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[タイトル] NINJA NATION
[対応機種] PC(ブラウザゲーム)
[ジャンル] 育成レースゲーム
[配信時期] 未定
[価 格] 基本プレイ無料/アイテム課金
(C)MarvelousAQL Inc. (C)Monster 9 Co., Ltd.

 つぎに、【コチラ】でお伝えした、“スーパークリエイターズ”プロジェクトの続報として、それぞれのクリエイターたちが開発しているタイトルが紹介されていった。

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 トップバッターとして登場したのは、comcept代表取締役/コンセプターの稲船敬二氏。稲船氏が紹介したタイトルは『J.J.ROCKETS(仮)』。まだ作り始めたばかりとのことだったが、コンセプトとしては「カッコイイキャラでカッコイイプレイをするのではなく、少しカッコ悪いキャラでカッコイイプレイをするゲームにしたい」(稲船氏)という意図があるのだという。1950年代の少しレトロなアメリカを舞台に、飛来した隕石をキッカケに変貌してしまった世界を、大統領がみずから立ち上がって世界を救う、という筋書きになるようだ。レトロなロボット風の主人公については、「僕もロボットもののゲームでデビューしましたが、子どものころから『マグマ大使』や『ゲッターロボ』などのロボットが大好きで、そういうテイストをふんだんにとりいれたデザインにしました」と、稲船氏の感性を反映させたデザインであることが明かされた。なお本作は、まだ発売日、サービス開始日などを明かせる段階にはないとのこと。続報に期待したい。

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 続いては、プロペ代表取締役社長の中裕司氏から『バディ モンスター(仮題)』が紹介された。本作は、モンスターハントに育成要素を加えた、やり込み度満点の完全新作ソーシャルRPGだ。プレイヤーは魔獣に乗って戦う“獣騎士”となり、広大なフィールドで狩りを行う。また、相棒となる魔獣は、世話をすることで“絆”が深まるという要素もある。披露された映像では、オオカミに乗って疾走したり、ドラゴンに跨って空を飛んだり……と、魅力的な映像が展開されていた。中氏によると、スマートフォンの性能を最大限に活かした3DCGを使った、壮大な作品になるそうで、非常に巨大なモンスターとの戦いも楽しめるとのことだった。

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[タイトル] バディ モンスター(仮題)
[対応機種] スマートフォン(Android / iOS)
[ジャンル] ソーシャルRPG
[配信時期] 未定
[価 格] 未定
(C)MarvelousAQL Inc./PROPE

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 つぎに登場したのは、クラフト&マイスター取締役の船水紀孝氏。船水氏から紹介されたのは、船水氏が企画・プロデュースを手掛けるスマートフォン用のアクションゲーム『コンボキマール』だ。本作は片手で遊べる爽快感あふれるコンボ・バトルアクションで、コンボ攻撃を仕掛けるところからコンボ攻撃を重ねて倒すまでをテンポよくタッチして、より長くコンボをつなげていく、という内容。「今日はあまり細かいことはしゃべるなと言われましたので」(船水氏)とのことで、あまり多くの情報は明かされなかったが、映像では“タッチで狙え10兆コンボ”、“鍛えたり、カスタマイズしたり?”といったキーワードが示されおり、かなりユニークなゲームになることは間違いなさそうだ。

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[タイトル] コンボキマール(仮題)
[対応機種] スマートフォン(Android / iOS)
[ジャンル] バトルアクション
[配信時期] 未定
[価 格] 未定
(C)MarvelousAQL Inc. / Crafts&Meister Co.,Ltd.

 続いてのプレゼンテーションは、グラスホッパー・マニファクチュア代表取締役社長の須田剛一氏。ただし須田氏は都合がつかず、ビデオレターでのプレゼンテーションとなった。須田氏から紹介されたのは、『ノーモア★ヒーローズ for モバゲー(仮題)』。須田氏によると、コンシューマー用の『ノーモア★ヒーローズ』とは異なり、プレイヤーは新たに若手の殺し屋となって殺し屋ランキング1位を目指すことになる。タッチパネルを駆使して斬ったり、プロレス技を使って敵を倒していくものになるようで、とくにボスバトルでは、コンシューマー作品に匹敵するクオリティーのバトルが楽しめるという。また、家庭用『ノーモア★ヒーローズ』に登場した歴代の殺し屋たちも登場するようだ。須田氏は、『ノーモア★ヒーローズ』は世界で大ヒットしたゲームですので、日本産のソーシャルゲームとして世界に発信していきます。もうかなりできてきていますが、これからもがんばって作っていきます」と語っていた。

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▲Mobageを運営するディー・エヌ・エーの取締役、小林賢治氏も登壇。「“スーパークリエイターズ”には、いちユーザーとしてワクワクしています。スマートフォンは、10億単位のユーザーが使う可能性のあるプラットフォームですが、アクセスが難しい面がありました。ユーザーがまとめて気軽にアプローチできるようなプラットフォームになるように、Mobageとしてもチャレンジしていきます」と語っていた。

 “スーパークリエイターズ”のプレゼンテーション終了後、オンライン事業部からのサプライズとして、人気アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を題材としたPC用ブラウザゲームのプロモーション映像が披露された。「大人の事情で、残念ながらここまでです(笑)」(照井氏)とのことで、内容等詳細は語られなかったが、非常に人気を集めそうなコンテンツなだけに、続報に注目したい。

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[タイトル] ブラウザヱヴァンゲリヲン新劇場版(仮)
[対応機種] PC(ブラウザゲーム)
[配信時期] 2012年予定
[価 格] プレイ料金無料(アイテム課金)

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 続いて、コンシューマー事業に関する新発表が行われた。壇上に上がったのは、マーベラスAQL執行役員兼コンシューマ事業部副事業部長兼プロデュース部長の橋本嘉史氏。
 最初に発表されたのは、ニンテンドー3DS用ソフト『牧場物語 はじまりの大地』(【詳細はコチラ】)。
 『牧場物語』は1996年にスーパーファミコンで発売されてから15周年。その記念作品として、本作は多彩な新要素を追加した充実の内容になるとのことだった。

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 つぎは、正式タイトルが初公開となった、PlayStation Vita用タイトル『ブラウザ三国志NEXT』。マーベラスAQL取締役執行役員兼コンシューマ事業部長の青木利則氏からプレゼンテーションが行われた。同タイトルは、本家のPC版が2009年7月にリリースされて以来、累計登録者数が240万人に達している人気作。PlayStation Vita用として登場するにあたり、グラフィックはもちろん、オリジナルの武将カードやクエスト、武将コレクション、タッチパネルへの対応など、大幅にパワーアップを遂げており、すでにPCでプレイしたことがある人でも新鮮な気持ちでプレイできる内容になっているという。

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[タイトル] ブラウザ三国志 NEXT
[対応機種] PlayStation Vita
[ジャンル] リアルタイム戦略シミュレーション
[配信時期] 2011年12月17日予定
[備 考] ダウンロード専用、メモリーカード必須
[価 格] 基本料金無料(アイテム課金予定)
(C)2011 MarvelousAQL Inc. All Rights Reserved.

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 そして最後に、再び稲船氏が登場し、ニンテンドー3DS用完全新作『海王』を発表した(【詳細はコチラ】)。
 稲船氏は、本作を「子どもたちに冒険を楽しんでもらえるゲームを作りたい」という思いから企画したことを説明した。また稲船氏は、「僕はよく大人向けのイメージと言われます。僕自身、侍やゾンビのゲームを作ってきましたから(笑)。でも自分では、小さなロボットが出るゲームも作りましたし、子供向け指向が強いと思っているんです。原点回帰で、初心に返って、昔の自分がやっていたゲーム作りをもう一度やりたいと思っています」と語り、本作を低年齢から楽しめるものにするという意欲を強調した。
 また、本作は三国志の世界観をベースにしているが、これについては「三国志は、世の中でもっともおもしろい物語のひとつだと思っています。そこに海賊の世界観を融合して、新しい物語を生み出します。ただ三国志のおもしろさは、子どもたちみんなが知っているわけではないので、子どものころからその楽しさを知ってもらって、大人になってから本物の三国志を味わってもらう、という。それを目標に作っています」(稲船氏)と説明された。
 なお三国志を題材にしているとのことで、登場キャラクターは300体くらいを考えているという。また公開された画像では、三国志でいうところの劉備に相当すると思われるペンギンが中心に描かれているが、稲船氏いわく、彼が主人公ではなく、どのキャラクターが主人公と言ってもいい作りになるそうで、「プレイヤーが誰の、どこの国の仲間になるかはプレイヤーに任されます。“曹操が好きだから魏で”でもいいし、蜀でも呉でもいい」(稲船氏)とのこと。ちなみに稲船氏自身は曹操が好きだそうで、「鷲のキャラクターが曹操です。僕の好きなキャラクターで、いちばんかっこよくしたいと考えて、彼が活躍できる物語も用意しています」とのことだった。
 また、非常に壮大な構想とあって、物語は1本では収まりそうもないようで、「マーベラスさんとは1本の契約ですが、僕自身は3部作で考えていますので……マーベラスさん、お願いします」(稲船氏)とのコメントも飛び出していた。
 そのほかに稲船氏は、「たくさんの子どもたちが一度に遊べるマルチプレイも、ひとりで進める楽しさも盛り込みます。僕自身、そういうゲームでヒットを出してきたので、自信を持っています」とも。壮大な構想がどのような形でまとまるのか、楽しみにしたいところだ。

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▲comcept社内の様子を、稲船氏みずからが撮影した映像も披露された。

▲週刊ファミ通でもたびたび登場している、GAMESマーヤ葛西店の店長、秋谷久子氏が登壇。“業界のご意見番”として、「マルチプレイはないんですか?」、「アニメ化などはしないんですか?」などの鋭い質問をぶつけていた。

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