●演じてよし、歌ってよしの中島愛に野尻プロデューサーもデレデレ

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 2011年9月15日〜9月18日まで、千葉県の幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2011。一般公開初日となる9月17日に、KONAMIブースでプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『ネバーデッド』(今冬発売予定)のステージが行われた。

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 同作は、腕が吹き飛んでも、足がなくなっても、さらには頭だけになっても決して死なない、不死身のデーモンハンター“ブライス”を主人公とした異色のアクションシューティングゲーム。登壇した野尻真太プロデューサーはステージ冒頭、司会者から本当に日本でも出せるのか? と心配されると、「TGSにも出せたので大丈夫です! 海外版とほぼ同じ内容で日本でも発売できるでしょう」と答える。ただし、主人公ブライスの血が青くなるといった具合に表現の面において若干の修正は行われるとのこと。また、本作は野尻氏が単身イギリスまで出向いて開発しており、その影響もあってかグラフィックの雰囲気などはどちらかと言えば海外ゲーム風。しかし、実際に触ってみると「日本人のゲームっぽく仕上がっている」(野尻)とのことで、日本と海外のいいとこ取りをした仕上がりのようだ。

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 サウンドを担当するDes-ROW氏も登壇し、野尻氏とのユーモラスな掛け合いを披露しつつ『ネバーデッド』の音楽にも言及した。コンセプトを「ビシーッとかバシャーッとか、ドカーン! とした感じ」(Des-ROW)と、アーティスティックな言語で表現。メガデスの描き下ろし楽曲を起用した経緯については、「名前のイメージ的に死がいっぱいじゃないですか。でも、『ネバーデッド』は死なないじゃないですか。そしたらプラマイゼロ……本当は、すごく曲がゲームに合うと思ったからです(笑)」と話し、交渉については1年以上もの時間がかかったことを明かした。

 開発陣ふたりのほかにスペシャルゲストとして、劇中の人気ポップアイドル“ニキ”を演じる中島愛さんも登場。中島さんはゲーム内では声だけでなく、Des-ROW氏が描きおろしたニキのデビュー曲で歌声も披露している。「ここまでダンサンブルなのは初めてなので難しかったです。いままで出したことがない、裏のいちばん高い声も出しました」(中島)とかなり難しい曲だったようだが、Des-ROW氏は「完璧でした!」と絶賛。また、演技の面でも「ニキは生意気なところがあるんですけど、中島さんがやると感じが悪くなくて……かわいいッ! って感じ」(野尻)と、デレデレになりながら褒めていた。

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 中島さんが登場したところで、実機デモも行われブライスの不死身ぶりを披露。頭だけになっても一定時間経つと“ズリュッ!”という感じに体が再生するところや、炎を身にまとってファイアーバレットを撃ったり、さらにはみずからクビを引っこ抜いてそれを噴水に投げ入れて水圧でクビを遠くまで飛ばして建物に侵入するなど、独創的すぎるビジュアルの連続に中島さんも「なにか、たぎってくるものがありますね」とコメントしていた。ちなみに、主人公は不死身だがアクションゲームなのでゲームオーバーは当然存在する。パートナーであるアルカディアがやられてしまってはダメなのだ。なので「自分は不死身なので、代わりにダメージを受けてあげる」(野尻)という献身的なプレイが求められることになる。

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 そのほかゲームの情報としては、マルチプレイの収録が発表に。最大4人まで参加することが可能で、こちらのモードではアルカディアを始めブライス以外のキャラクターたちも使用することができる。しかし、中島さんが演じるニキは現状登場する予定はない。そこでステージの最後では野尻氏へ直接交渉するひと幕も。これに対して、先に述べた通り、中島さんにデレデレな野尻氏は「ニキの参戦を前向きに考えておきます」と回答していた。