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正解はひとつじゃない! 『デウスエクス マンカインド・ディバイデッド』プレイインプレッション
公開日時:2017-03-22 12:00:00
いよいよ今週3月23日に発売予定のアクションRPG『デウスエクス マンカインド・ディバイデッド』。プレイヤーは、国際的な対テロ組織の諜報員アダム・ジェンセンとなり、オーグメンテーションと呼ばれる人体の機械化によって得られる能力を駆使しながら、世界に渦巻く巨大な陰謀を暴いていくこととなる。本稿では、そんな本作のプレイインプレッションをお届け。
2029年――。
人類が、機械化された者とそうでない者とに分断された世界。
オーグメンテーションを施された人々の集団暴走事件が原因で、
彼らは社会から隔離され、
人としての権利を奪われていた。
抑圧が加速するほど反発も高まり、
両者の衝突はもはや避けられない。
その混乱の中、人類の行く末を陰から操る者たちがいた……。
Adam Jensen
(アダム・ジェンセン)
声:安元洋貴
インターポール対テロ組織“タスクフォース29”の諜報員。最先端の“オーグメンテーション”が施されている。暴走しつつある世界中のテロリストを取り締まるという任務の裏で、世界を分断した者たちや陰で糸を引く黒幕を追及する。その矛先は自身の所属する機関へも向けられることに……。
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■正面突破でも隠密行動でも正解へたどり着ける†
エージェントとして、厳重に警備された目的地へたどり着くために、どんな行動をとるべきか。『デウスエクス マンカインド・ディバイデッド』において、正解はひとつではありませんでした。
ステルスゲームとしての完成度が高いので、隠密行動で忍び込むのが正攻法っぽいけれど、FPS的側面も強いので、銃撃戦を仕掛けて突破するのも(敵は強いし大勢だしで、キビしい場合も多いけれど)アリ。また、セキュリティシステムをハッキングしてドアロックを解除することだってできるし、通気ダクトを経由しての侵入も可能です。見張りとの交渉次第では、そのまま正面から通してもらえることも……。
自由度の高さに驚くとともに、自分の憧れのエージェント像、自分のプレイスタイルにしっくりくるエージェント像を演じられるのが楽しかったです。
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▲コンバットで敵を蹴散らしてもいい。ステルスでひとりも殺さずクリアーすることもできる。 |
■理想のエージェント像を具現化するオーグメント†
そのエージェント像を具現化してくれるのが、“オーグメント”の選択と強化でした。主人公アダム・ジェンセンの身体には、最先端技術を用いた義肢や人工臓器が埋め込まれていて、超人的なスキルを発揮することができるんです。これがオーグメントで、ゲームシステム上ではスキルツリーのように表現されており、どのスキルを獲得して強化していくかはプレイヤー次第。たとえば、ステルスアクション主体のエージェントとしてやっていきたいなら、一時的に透明人間のようになれる皮膚のオーグメント“グラスシールド・クローク”を優先して強化すると、効果が持続する時間が長くなったり、透明人間状態のままテイクダウンできるようになり、隠密行動しやすくなって便利、といった具合です。
ちなみに、私はインテリ派エージェントを目指し、ハッキングに関するオーグメントを優先的に強化してみたのですが、監視カメラを停止させることができるようになるなど、結果的にステルスもやりやすくなりました。実際、ハッキングの対象物にたどり着くためには、ステルスも必須。オーグメント獲得や強化の優先順序には、研究の余地というか発見の楽しみがいろいろとありそうです。
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■2周目には別のエージェント像で別のアプローチを†
さて、自由度の高さを生み出している要素のひとつがゲームの舞台。なかでも印象的だったのが、近未来の荒んだプラハの街です。そんなに広くはないのに、テロを警戒する警官らに街じゅうが監視されていても、エージェントが暗躍できる入り組んだ街。たとえば、アパートのベランダ伝いに、マンホールのふたの下に……ちょっと探すと密かに移動できるルートや身を隠す場所があちこちに見つかり、目的地へのアプローチに使えたりするんです。
しかし、そんなふうに街を探索していると、メインミッションが遅々として進みません。というのも、たいていの建物には何らかの方法で侵入することが可能なので、なにかあるんじゃないかと気になり、いちいち足を止めてしまうんですよね。で、ひとと会話したり、部屋を調べたり、パソコンを盗み見たりすると、興味深い事実が判明したり、サブミッションが発生したりするので、そこから横道にそれてしまうんです。
しっかりとした設定による世界観が魅力的な作品なので、寄り道して作品世界にどっぷり浸かるのは正解なんじゃないでしょうか。でも、集中的にメインミッションを進めていくのも、ドラマの盛り上がりや緊迫感をより味わえそう。いずれにせよ、1回クリアーしただけではやめられそうにないので、まずは自由に遊んでいいのだと思います。きっと、別のエージェント像による別のアプローチを、2周目に試してみたくなりますから。
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▲ドバイ。2027年以前、建設業で好景気がもたらされていたドバイは、大勢のオーグ労働者を迎え入れていた。しかしオーグ・インシデントが起きると、ドバイのインフラと人口は壊滅的な打撃を受けた。それから2年、街はまだ立ち直っていない。 |
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▲ウトゥレット。働き口を求めプラハに流れ込んできたオーグ労働者のため、世界的大企業サントー・グループによってプラハ郊外に作られた巨大団地。 |
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▲プラハ。2016年、初の女性大統領が誕生。ゾフィー・ルジッカ新大統領は改革を進め、プラハを有力企業の楽園へと変貌させた。その結果プラハには、働き口を求めて多くのオーグ労働者が押し寄せた。しかし、2027年にオーグ・インシデントが起き、オーグの人口比率が非常に高くなっていた事から、世界でも類を見ない甚大な被害が及んだ。 |
文・くしだナム子
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