『コンカラーズ・ブレード』将来的には日本兵団が登場!? 開発を手掛けるBooming Techのプロデューサーにインタビュー

コンカラーズ・ブレード』の開発を手掛けるBooming Techのプロデューサーである、ワン・シー氏にインタビュー。日本兵団についてなどもお聞きしたので、ぜひ最後までチェックしてみてほしい。

公開日時:2021-04-08 19:00:00

 現在サービス中で、基本プレイ無料(アイテム課金制)の『コンカラーズ・ブレード』。開発は中国のBooming Tech、運営はNetEase Gamesが担当している。

 本作はPC(Steam)で配信中のオンラインマルチプレイ剣戟アクションで、基本的にはMMO RPGのシステムをベースにしつつも、バトルは最大15対15で戦う、戦略性の高いバトルが大きな魅力。本記事では、Booming Techのプロデューサーであるワン・シー氏(文中は ワン)へのインタビューをお届け。日本兵団についてなどもお聞きしたので、ぜひ最後までチェックしてみてほしい。

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1000人規模のバトルを可能にする“Chaosエンジン”

――まずはBooming Techがどのような会社なのか、教えてください。

ワン 私はもともと『Destiny(デスティニー)』シリーズなどを手掛けるBungieに所属していたのですが、退職して地元である中国へ帰りました。その後、ゲーム好きの仲間たちと創立したのがBooming Techです。私たちはハイクオリティかつ、独創的な体験ができるようなゲームを目指して、制作に取り組んでいます。そして、創立から8年間、つねに磨き続けて完成したのが『コンカラーズ・ブレード』なのです。
 
――『コンカラーズ・ブレード』は、どんなことを目指したゲームなのでしょうか?

ワン 『コンカラーズ・ブレード』は中世風の世界を舞台にした、大型戦略アクションゲームです。プレイヤーは兵団のリーダーとなって、兵士を指揮しながら攻城戦に挑みます。プレイヤーであるリーダーは、一般兵よりも強力な存在ですが、決して“無双”できるわけではありません。勝利の鍵は、うまく兵団を指揮することです。そして、中世時代の戦争の雰囲気を味わいながらも、活躍により自分の名を歴史に刻めるのが魅力です。ぜひ、『コンカラーズ・ブレード』で最強の将軍を目指してみてください。

――本作の大きな魅力はどこにあると考えていますか?

ワン やはり、1000人規模の兵士が入り乱れて戦う、ド迫力のオンライン攻城戦だと思います。戦場では最大15人対15人のバトルが勃発するのですが、その中でいかに自分の兵団を活躍させるのかを考える必要があります。そして、自分自身も多彩な武器や攻城兵器などを使用して攻撃ができるので、自分自身のアクションも重要になってきます。戦略性とアクション性の両立というのが、本作ならではの魅力です。

 また、本作はただバトルをくり広げるだけではありません。ワールドマップにはリアルかつ、非常に広大なフィールドが広がっています。そこに、プレイヤーたちがそれぞれ自分の勢力を持って、拠点を占領して発展させるというプレイスタイルもあります。『コンカラーズ・ブレード』の世界の覇者を目指すというのも、プレイヤーの目標のひとつなのです。

――本作に採用されている、Booming Techが研究した“Chaosエンジン”は、どのようなエンジンなのでしょうか?

ワン “Chaosエンジン”は、我々の技術チームが研究開発した、新世代ゲーム用のゲームエンジンです。“Chaosエンジン”の大きな特徴として、戦場における物理演算と、AI制御に優れた性能を持っています。たとえば、プレイヤーと兵団が戦うとしましょう。そのとき“いつキャラクターどうしがぶつかるのか?”、“いつ攻撃が防御されるのか?”、“自分の兵団にどんな命令が下されるのか?”など、プログラム的に演算しなければならないことが膨大にあります。ですが、“Chaosエンジン”はそこの問題を解決できる性能を持っています。

 また、グラフィック処理も非常に優秀なエンジンです。本作の3Dモデルはリアルで、非常に細かいものとなっています。“Chaosエンジン”は最高画質にすると、たとえば鉄の鎧に光が反射するなど、防具や武器の材質もグラフィックに反映されます。ゲーム的な複雑な演算と、高品質のグラフィックを両立したエンジンなのです。

――本作の舞台は架空の中世ですが、時代考証などはおこなっているのでしょうか?

ワン はい、時代考証はつねに重視しています。たとえば、2019年にはロシアのモスクワにある、軍事博物館へ取材しに行ったこともあります。今後も時代考証には力を入れていきますし、世界各国の博物館との協力も進めていきたいと考えています。

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じっくりと作り込みたい日本兵団

――本作には多彩な武器が用意されていますが、おもにヨーロッパ、中国の武器が採用されていますよね。その中で、いわゆるサムライスタイルの武器として、野太刀があります。なぜ野太刀を登場させた理由を教えてください。

ワン 野太刀は実際の日本の歴史でも活躍した、強力な武器です。世界各国にいる武具愛好家にもよく知られており、人気もとても高いです。ですので、野太刀を登場させることは最初から決めていました。野太刀は形状としては、いわゆるソードのひとつになると思います。ですが、攻撃特化型のバトルスタイルとして、攻撃を当てれば当てるほど体力が回復するという特徴を持たせ、ほかの武器と差別化しています。

――プレオーダー特典として“Samurai of fury”というスキンがありましたが、なぜサムライのものだったのでしょうか?

ワン 世界規模で展開するゲームとして、私は日本の要素は必ず取り入れようと思っていました。リリース前から、すでにサムライスキンのイメージは頭の中にあったんです。そこから日本の時代劇や、歴史上の偉人を参考にしてスキンを制作しました。最終的にはユーザーの皆さんから好評を得ることができ、特典として素晴らしいアイテムになったと思います。

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――また、現在ゲーム内には中国系のアジア兵団が存在しますよね。たとえば日本兵団を登場させる予定、または構想などはありますか?

ワン じつは、私たちはかなり前から日本の兵団、または和をテーマにした兵団を登場させたいと考えています。ただ、日本の侍たちというのは、アジアだけでなく、ヨーロッパの中でも有名かつ、人気が高いです。ですので、じっくりと時間を費やして日本兵団をデザインしたいと考えています。プレイヤーたちからもその声は多く挙がっているので、私たちとしても誠意を尽くしたいと思いますが、それがいつになるのかはまだわかりません。そのときがきたら、皆さんに発表したいと思います。

――今後のアップデート予定を教えてください。

ワン すでに発表済みではありますが、“ヴァイキング”をテーマにしたイベントを開催します。ヴァイキングらしい、原始的かつ野性的なバトルを体感していただきたいです。また、今シーズンではバトルシステムもバージョンアップしたので、より幅広い戦いかたで遊べるにようになりました。今後もさらなる文明テーマや、新しい遊び方をお届けしていきますので、ぜひご期待ください。

――最後に、日本のプレイヤーにメッセージをお願いします。

ワン 私たちにとって、日本のプレイヤーというのは非常に大事な存在です。日本の文化というのは、中国とヨーロッパに大きな影響力があり、人気が高いです。今後もゲームで、その可能性を探ってみたいと思っています。まだまだ成長途中の『コンカラーズ・ブレード』ですが、遊んでいただきありがとうございます。今後も日本プレイヤーの活躍を期待しています!

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『コンカラーズブレード』ファミ通.com特設サイト

タイトル
コンカラーズブレード
メーカー
Booming Tech
対応ハード
PC
配信日
2020年4月6日配信
価格
基本プレイ無料(アイテム課金制)
ジャンル
アクション

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『コンカラーズブレード』公式サイト