ブリガンダイン ルーナジア戦記(Switch)のレビュー・評価・感想情報

ファンタジー世界と、ヘックスで区切られたマップ上でユニットを動かして戦うシミュレーションの組み合わせという、正統派の作風がたまらない。チュートリアルが丁寧なほか、大陸マップの規模がほどよく、内政的な要素がほとんどないので、難解さやわずらわしさをあまり感じずにプレイできます。ユニットを育成する楽しみや、勢力ごとの物語と群像劇も渋い味わいだけに、腰を据えて遊びたくなるね。

週刊ファミ通1646号より

戦闘特化の国盗りシミュレーションながら、ストーリー要素が充実。在野騎士のプロフィールから出会いイベントまで丁寧に描かれており、ゲーム展開の偶然性を加味した妄想も捗ります。戦闘パートは、焦らず各種パラメーターを精査、比較し調整すれば、勝機を見出だせる作り。画像が細密なぶん、ユニットの密集地帯でカーソルを見失うことが多々ありますが、基本的な操作自体はとてもシンプルです。

週刊ファミ通1646号より

ファンタジー小説のカバーのようなタッチのイラストがステキで、単調になりがちな立ち絵でのイベントをドラマチックに引き立てます。戦いに勝つたびにエピソードが開放され、作品世界への理解が徐々に深まる仕組みが巧妙。最初からモンスターや技の種類などが多く、把握に時間が掛かり、テンポがやや損なわれる面もありますが、戦術的なバトルを堪能できました。国を変え、長いあいだ遊べてお得。

週刊ファミ通1646号より

部隊編成と戦闘に特化したターン制の国盗り合戦は、国のトップというより軍の最高司令官気分で遊べます。3Dマップで臨む戦闘は、クリアーまでのターン制限と、育てたモンスターでも容赦なく倒されてしまうシビアさで、遊びやすさと歯応えを両立させた作り。勢力ごとに異なる物語や騎士が、くり返しプレイを後押しするのもいいね。一方、軍団や召喚モンスターに国ごとの違いがもっとあれば、とも。

週刊ファミ通1646号より