夜の街の探索は、子どものころに感じた暗闇の恐怖が表現されていて、ドキドキさせられる。ホラーではあるが、かわいらしい絵柄やノスタルジーを感じさせる風景が○。前作と比べ、死にまくるわずらわしさが軽減している印象。ふたりの少女の視点で話が進む構成や、建物内を探索する場面が加わったのはいいね。セーブデータがひとつだけの、やや不便な仕様が残ったままで、改善してほしかったな。
週刊ファミ通1498号より
接触したら即死の“異形の者たち”をかわしつつ、暗闇を進む……という基本的な流れは前作と同様。広いマップを途方に暮れながらさまよううちに、物語が進行するポイントに何となくたどり着ける構成が見事です。進路の見定めやとっさのアクション操作が要求される、攻略性の高いシーンでは、恐怖感が少々薄れますが、驚かせ系の恐怖表現が好きな人なら、最後までアトラクション感覚で楽しめるでしょう。
週刊ファミ通1498号より
静まり返った真っ暗な夜道を歩くときの、あの心細さ。幼少時に見ていた世界を、かなり的確に表現したビジュアルと効果音に、記憶や原体験が呼び覚まされます。得体の知れない恐怖だけに、基本的にはやり過ごすか逃げるかでしか対処できないという仕様が、ある意味リアル。ドッキリのパターンにあまり変化がなく、中だるみを覚えることも少しありましたが、心拍数は終始上がりっぱなしでした。
週刊ファミ通1498号より
ノスタルジックで不気味な世界観の雰囲気作りがいい。多彩なお化けが徘徊する、ふだんとは違った街中を探索するのは、冒険心をくすぐられる。一度探索した場所が地図に反映される仕様も、マップを埋める楽しみを味わえます。花火の夜にはぐれてしまったふたりの少女を、交互に操作しながら展開する話にも引き込まれました。サブイベントを通して、本編とは異なるストーリーが描かれるところも○。
週刊ファミ通1498号より