グラフィックのタッチやヘンテコな敵とのバトルなどに、『MOTHER』を彷彿させるテイストが感じられる。“世界の副大統領”という主人公の設定と、職業によって攻撃方法やスキルが異なる市民をスカウトし、戦わせられる点が、ユニークでいい。頻繁に挿入されるアメリカンジョークは、本作ならではの特徴だが、ちょっとクドくて好みが分かれるかな。全体的に細かいロードが多いのは残念に感じられた。
週刊ファミ通1423号より
クエストを達成して、さまざまな市民を仲間にしていくのはおもしろく、キャラによって戦闘スキルが異なるだけでなく、回復アイテムが買えたり、難易度を変更できるようになるなど、機能面が拡充されていくところがユニーク。戦闘は、古風なスタイルでちょっとテンポがゆったりしているので、サクサク進めることができたら、なおよかった。個性的なキャラのユーモアのある会話は、魅力のひとつ。
週刊ファミ通1423号より
能天気(サイコパス?)な登場人物たちのやり取りを、ノリノリな英語音声とウィットに富んだ日本語訳のテキストの両方で楽しめるというだけでも遊ぶ価値あり! 敵のエンカウント率が高め、ゲームテンポがゆったりしているなど、レトロRPGにありがちな“ザラつき感”が、素っ頓狂な物語世界とマッチしているところもいいですね。戦闘のバランスも細かく設定でき、パッと見の印象以上に万人向けです。
週刊ファミ通1423号より
ローカライズのさじ加減で、シニカルなニュアンスは伝わってこないものの、奇妙な設定の数々にクスッとさせられます。市民それぞれの職業に沿った多彩な技で戦うバトルは、戦術性はあまり感じませんが、まるでコントを見ているかのよう。お使いゲー的な側面はありつつも、自由度は高く、各エリアでの冒険に好奇心をかき立てられます。固有のボイスを持った市民たちとの出会いも楽しみのひとつに。
週刊ファミ通1423号より