BIT.TRIP Presents… Runner2： Future Legend of Rhyth(Xbox 360)のレビュー・評価・感想情報

良かった点
　リズムゲーム要素を全面に押し出しながらも、アクション要素もしっかり残したゲーム性が個人的に凄くツボだった。
ゲーム内容は至ってシンプルで、一定のスピードで走り続ける自機をジャンプやスライディング、キックなどの要素を使ってリズムにノリながら障害物を避けたりアイテムやゴールドを入手しながらゴールを目指すと言うものだが、他のリズムアクションと比べると若干アクション要素が多めで、障害物などを避ける際、上手くリズムに乗れなくても、目押しでボタンを押すだけでも間に合う事が多く、他一般のリズムゲームと比べて「覚えゲー」要素が少なく、複雑なステージでも極端なストレスなくじっくりリズムを覚えながら遊べるのが、リズムゲーム初心者の自分には非常に有難かった。
加えてリプレイ性が非常に高く、ワンミスでスタート地点若しくはセーブ地点からリトライと言う厳しいルールでありながら、ワンミスからロードを挟まずに即座にリトライ出来るためにリトライが全く苦痛にならないのも良く、旧時代のゲームのようなシンプルな操作性も相まってミスをしても、クリアしても何度でもプレイしたくなるゲームデザインになっている。

HD機と言うことでグラフィックもHD(720p)対応で前作よりも背景やステージのデザインは美麗になっており、サウンドもそれに合わせてチップチューンサウンドも薄れ、広がりのあるBGMになっているため、前作をプレイした人でも違った雰囲気で楽しめるのも良い。

難易度もちょうど良く、ノーマルモードクリアに掛かった時間は9時間ほど。自分の場合は中盤からパーフェクトクリア縛りでプレイしていたので、単純にクリアするだけなら7~8時間ほどでクリア出来てしまうと思う。
また、EASY/NOMAL/HARDの難易度変更はいつでも可能なので、難易度に縛られずにプレイできるのも嬉しい。

また、リズムにノリながらゴールドを集める以外にも、ステージ中に様々な要素が隠されており、8bitグラフィック・8bitサウンドで構成されたレトロステージが25ステージ用意されている他、隠れたアイテムや特定の条件を達成することで解放される隠しステージに設置されているアイテムを入手することで、プレイアブルキャラクターが増えたりも。実績も豊富でやり込める要素も多く、ゲーム自体もやり込みが苦痛にならないので、じっくり遊びこむことも出来ると思う。

悪かった点
　非ローカライズなのが残念。元々シナリオがゲームプレイに関わって来るものではないため、ゲームクリアには全く差支えないが、個人的にはシンプルなキャラクターや奇抜な世界観も購入動機の一つだったので、ちゃんとシナリオを把握できないのは残念だった。
オープニングやワールド選択時のムービーの下にちょこっと字幕を入れてくれるだけで良かったのだが……。

それから隠しステージの解放条件が意外と厳しく、隠しキャラの解放が意外と面倒なのも残念だった要素の一つで、意識してクリアステージの再プレイをしたり、パーフェクトクリアを意識しなければ先ず解放させられないのが、他の要素はかなりストレスフリーに出来ていることもあって思ったよりもストレスになった。
プレイキャラによってゲーム内容が変わってくるものでもないが、海外(一部日本)の有名ダウンロードゲームのキャラクターが多く出てくるのも魅力的な一要素だったので、このあたりももっと楽だったら良かったかな、と言う印象。

総評
　システム・ゲームデザイン共によく出来てるなと思わされたゲームで、今年プレイしたダウンロードゲームの中では一番完成度が高いと思わされる出来だった。

Xbox360版の他、PlayStation3/Steamでも配信中(WiiUは海外限定で配信中)なので、Xbox360ユーザだけでなく、PlayStationユーザにも是非遊んでもらいたいな、と思う。