
お金を稼ぐ作業と、やりがいを得る仕事

出勤初日、意気揚々と施設整備士の業務に向かおうとしたところ、案内されたのは作業を行うスペース。D-topiaの人間は午前中は就労が義務づけられていて、午後からは自由時間、といったスケジュールで動いているらしいです。楽園と言えどもこうした作業があるのは、堕落しやすい人間のことをAIさんがおもんぱかってくれたからこそ。
ということで、作業に取り組みます。作業、といっても、中身はパズル。文字などの説明がなくても直感的に解けるような問題を数問解いたらあらふしぎ、お給料がもらえちゃいます。残業をして追加で問題を解けば、そのぶんお給料も追加。なんてホワイトな企業なんでしょう。パズル好きにとっては遊んでいるだけでお金がもらえる、まさに楽園のような場所では?


AIから「勘のいいガキは嫌いだよ」と言われそうですが、それでも言っておきたい。この施設整備士の仕事、無給なんです。強いて言えば、困りごとを解決したら住民のみなさんが笑顔になります。みなさんの笑顔こそ私の生きがい、という方はいいでしょう。いやでも、こんな専門的な仕事なのにお給料は発生しないんですか? とAIに文句を言いたい。
けれど、ものは考えようです。作業は楽だし、楽しいし、お金はもらえる。でも作業でしかない。問題を解いた達成感はあるけれども、いわゆる“やりがい”というのは一切感じられません。
一方で施設整備士の仕事は、人の役に立っているという実感アリ。社会への貢献アリ。特殊な業務でふつうの人にはないアクセス権限があるという優越感アリ。ただし給料ナシ。
午前中はお金をもらう作業をして、午後はやりがいを求めてボランティアだと思えばけっこういい生活……なのか?
現実とブロックサイドを行き来して問題を解決
そうして、住民から意図的にブロックされたものや、施設を管理するためにAIがブロックしているものがあるのが“ブロックサイド”。施設整備士は、このブロックサイドにアクセスすることが可能です。




住民と仲よくなろう。追放に関連する選択肢は慎重に



ルールを破った住民は、矯正施設“Z-topia”に送られるらしいです。こうなってくると、D-topiaの“D”はA-topia、B-topia、C-topiaときてDランクの楽園、という可能性も出てきました。
話は戻りまして、このZ-topia送りになるかどうかは、施設整備士の意見も重要になってくるとのこと。なぜなら施設整備士は、ブロックサイドにアクセス権限があり、AIが故障しているときですら稼働できる“人間”であり、AIが把握していない事態も知っている可能性があるからです。


D-topiaで出会える住民





ルールにさえ従えば楽園? でもやっぱり世知辛い現実のほうがいいかも

たくさん生き物を飼っている筆者。当然、楽園にもペットたちを連れていきたい……! しかし、D-topiaには動物を飼っている住民が見当たらないんですよね。犬の散歩をしている人とか、猫を抱えた人とすれ違ってもいいはずなのに。ショップに猫缶は売っているし、鳥や蝶などの野生(?)の生き物は確認できるので、人間以外の生き物がNGってわけじゃないと思うんですけど……。観葉植物でさえ部屋に飾れるのはレア、という世界観っぽいので、もしかするとペットを飼育するのは難しいのかも……。
そしてもうひとつの懸念点。オタクなら当然気になるものです。ずばり、AIの検閲ってどの程度? という問題。売店にヒーローもののフィギュアは売っていたので、アニメ自体NGというわけではなさそうなんですが、やっぱりエログロ系統にはとんでもない規制がかけられている予感がしてなりません。

と、大真面目に考えてしまった筆者ですが、本作『D-topia』はあくまでフィクション。ぜひプレイして、仮想楽園を心ゆくまで楽しんでみてください。そして、楽園に求める条件とはなにか、一度考えてみると今後の人生設計に役立つかもしれません。
『D-topia』製品情報
- 対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5、XBOX Series X|S、PC
- 発売日:2026年7月14日発売
- 価格:各2300円[税込]、プレイステーション5版は2310円[税込]、PC(Epic Games)版は2350円[税込]
- ジャンル:パズル・アドベンチャー
- 発売元:Annapurna Interactive
- 開発元:マルミッツゲームス
- 対象年齢:IARC 7歳以上対象













