
これだけ長く親しまれることになった理由をレビューと制作者のDaigo氏(Odencat)へのインタビューで掘り下げていきます。
- 多くの人の心を打つ普遍的なテーマ。世代を超えて愛される“ドット絵”へのこだわり
- ダークな展開に思わず息を呑む後編の展開
- 普遍的なテーマは多くの人の心を打つハズ
- 『くまのレストラン』は人生を賭けた1本。こだわりと発想の根源を制作者に聞く
- フォロー&リポストプレゼントキャンペーン実施
多くの人の心を打つ普遍的なテーマ。世代を超えて愛される“ドット絵”へのこだわり

映画のような感動的ストーリーも楽しめる『くまのレストラン』の“ゲーム”としての魅力は、こだわりのドット表現にもあります。スーパーファミコン時代を思い起こさせるようなドットは温かみがあり、本作の世界観にマッチしています。
最初にプレイヤーキャラクターである、ねこがベッドから起きるモーションがありますが、この一連の動作からも強いこだわりを感じられるのです。ゆっくりと目を開けて、何度か瞬きをしたあと、大きく背伸びをしてからベッドを出る。さりげない動きにも制作者であるDaigo氏の魂が込められていることがわかりますし、だからこそキャラクターのことが好きになります。



また、物語のシチュエーションはレストランを中心におでんの屋台だったり学校だったりと多彩なものが用意されており、どれも手作りのドットで雰囲気をしっかり再現しています。


基本的にはほのぼのとした雰囲気の『くまのレストラン』ですが、生と死を題材としているだけあり、ダークな展開も存在します。ストーリーの後編は“地獄”や“虚無”を探索する流れになりますが、精密なドットで描かれた地獄は不安を煽られ、探索するのが本当に怖かったです。


誰にでも訪れる喜びと喪失を描く


調理シーンもしっかりと用意されており、鍋に入った料理をおたまで混ぜたり、卵をパカッと割ったりと細かい仕草まで再現。この調理シーンも含めて作られる料理はとてもおいしそうです。

主人公であるねこの部屋で机に向かうと、彼らの命の最期の瞬間に“ダイブ”することで、それぞれの死因が判明。とても悲しいバックボーンが明かされることもあれば、「え!? そんな感じだったの!?」と申しわけない気持ちがありつつ、思わず笑ってしまうこともあります。
こうして千差万別の最期の瞬間を見ていると、“死”という理不尽なものは誰にでも訪れるものなのだなと考えさせられる瞬間も多かったです。“食”の楽しみと“死”の悲しみという誰にでも訪れる喜びと喪失を描いているため、いずれかのキャラクターには感情移入してしまうのではないかと思います。


ドット絵の粗さはプレイヤーに想像の余地を与えてくれるところがよさ。過激な表現もドット絵であればマイルドなものになりますし、プレイしていて飲み込みやすかったです。

各キャラクターの死因を“物語”として見たときに、特段大きな驚きはもしかしたらないのかもしれません。ただ、どの人物も物語のような道のりを歩んでいるわけではなく、等身大の人生を生きて、そして死んでいったのだと考えます。そこにドラマチックであるかどうかはあまり関係ないのかなと。
だからこそ、そんな特別ではない自分の人生を生きてきた縁のない無関係のキャラクターたちが、ねこを救うためにみんなで協力してくれる前編のラストはとても感動しました。

ゲームが進むと物語はレストランの外に広がっていき、ふたたびくまとねこの物語へと収束していく流れ。プレイヤーが操作するねこは自分がなぜここにいるのかがよくわかっておらず、物語を進める過程でくまとねこの正体が徐々に明かされる仕組みになっています。
大抵のプレイヤーは、くまとねこの正体についてゲームをプレイしている途中で気付くと思いますが、それでもふたりの関係と普遍的な愛には泣かされると思います。

ダークな展開に思わず息を呑む後編の展開
後編は前編以上に心が落ち込むような展開が多いのが特徴ですが、そんな心をフッと軽くしてくれるようなキャラクターになっています。予定調和だけではない展開がはさまるので飽きずにプレイすることができます。

また、予定調和ではない展開は、ほかのキャラクターたちにも表れています。前編に登場するキャラクターたちはさまざまな死因で亡くなってしまったものの、天国行きが決まっている人物たち。すれ違いなどはあるものの、根はいい人ばかりでくまやねこを助けてくれる存在です。
しかし、地獄に行くキャラクターたちはなにかしらの罪を背負っています。おもしろいのは根っからの悪人もいればそうでもない人間もいるところ。「このゲームはこういうパターンで進んでいく」という考えを裏切っていきます。地獄にいるキャラクターは多数の人間の命を奪い、その命の尊さをまったく理解していない独裁者やマッドサイエンティストなどの最低な人間も。

こういったキャラクターがいることで罪を償う地獄やなにもない虚無がどのような場所であるのかがわかり、物語に緊張感を与えます。そんな状況で描かれるくまとねこのストーリーは没入させられます。

Nintendo Switch版が発売された際に後日談が追加され、こちらは現在、スマホ版でもプレイできるようになっています。この後日談はくまが出張に行くあいだ、ねこがお店の留守番をするという内容です。
ねこの留守番は、カロンちゃんが地獄から連れてきたうさぎのキャラクターが手伝ってくれることに。このうさぎというキャラクターは『くまのレストラン』の最後のピースを埋めるキャラクター。本編だけでも物語は完結していますが、この後日談をプレイすることでさらに前向きになることができます。

普遍的なテーマは多くの人の心を打つハズ
キャラクターを操作しているときに、寝る前は必ずパジャマに、起きて仕事場に行くときは制服姿に着替える必要があるなど、そういう細かい日常の仕草もしっかり取り入れられているため、知らず知らずのうちにキャラクターたちに感情移入させられていたのだろうなと思います。
くまとねこの関係を描いた物語は王道であるものの、それゆえに普遍的なものであり、ストレートな愛の姿に感動しました。インディーゲームは自由な表現の場であるからこそ、メタフィクションを絡めた要素や既存のゲームに対する批評を含めたデザインにすることも可能です。
しかし、この『くまのレストラン』は丁寧な描写と真摯なストーリーで真っ向から“生”と“死”というテーマを伝えてくるので、よりダイレクトにこちらの感情に沁みるような内容になっていました。
なお、ゲームをクリアーしたあとは自由な探索が可能になります。キャラクターたちの資料などを観ることもでき、生前にどのような人物だったのか、実年齢はいくつぐらいだったのかを答え合わせできるようになっています。
この資料を観るかどうかはプレイヤーに委ねられており、プレイ後の余韻を残したまま、キャラクターたちの正体に思いを馳せることができるのがうれしいポイントでした。そのため、ここでキャラクターの正体に関しては記載しませんが、個人的にはキャラクターたちの解像度が上がって「読んでよかったな」と思えました。
ちなみに、『くまのレストラン』には後日談を描いた『フィッシング・パラダイス』というゲームも存在します。こちらは『くまのレストラン』に登場したキャラクターたちのその後が描かれるストーリーになっており、ファンは必見の内容になっています。“あっぷアリーナ!”で『くまのレストラン』が好評であれば『フィッシング・パラダイス』もプレイできるようになるかもしれないので応援していきたいですね。
まだプレイしたことがないという人はもちろん、すでに『くまのレストラン』をクリアーしたという人も、ぜひこの機会にあっぷアリーナでもう一度遊んでみてはいかがでしょうか? 本作はプレイしたときのユーザーの年齢や立場によって感情移入するキャラクターも変わってくると思うので、久しぶりにプレイすればまた異なる感想になるのではないかと思います。
『くまのレストラン』は人生を賭けた1本。こだわりと発想の根源を制作者に聞く
いまでこそ『くまのレストラン』は大ヒットしましたが、Daigo氏が独立後に“最後のチャンス”として世に送り出した作品です。そんな本作への思いをあらためてインタビューでお聞きしました。
Daigo
インディーゲームスタジオ“Odencat”のCEOであり、国内外で人気を誇るゲーム制作者。『くまのレストラン』や『メグとばけもの』、『ねずみバスターズ!』などを世に送り出している。文中は敬称略。
――『くまのレストラン』で最後の晩餐を題材にした理由をお聞かせください。
“死”を真正面から扱うゲームを「遊ぼう」と思ってくれる人は、そう多くないと思うんです。だから重いテーマをシュガーコーティングするものが必要で、それが“料理”でした。食べものの記憶って誰にでもあって、しかもすごく個人的なものですよね。「最後に何を食べたいか」という問いは、「どう生きたか」という問いを、やさしい形で差し出せる装置だと考えました。
――レストランに訪れるキャラクターの死因について、シリアスなものから感動的なものだけでなく、あっけないもの、ギャグテイストなものまで、さまざまな種類を用意した理由についてお教えください。
――各キャラクターはどのように作られていったのでしょうか。キャラクターを作ってから死因を考えたのか、それとも死因の設定からキャラクターを作られたのですか?
――本作ではドット絵へのこだわりを非常に感じます。作中でとくにこだわったモーションなどあれば、お聞かせください。
――魔列車で出会う人物には救いようのない人物もいますが、彼らの設定はどのように考えましたか? ボツになったキャラクターがいれば、お教えください。
ただ、一部にグレーゾーンの人々がいます。組織に言われるまま行動したマフィアや、自分なりの正義をもって病人を安楽死させたナースなど。そういったキャラクターには、プレイヤーに考えてほしいという気持ちがありますね。
魔列車でボツになったのは“車掌”です。もともと『オリエント急行殺人事件』のような話を作ろうとしていたので、黒幕的な存在として置いていた気がします。
――今回“あっぷアリーナ!”で『くまのレストラン』が配信されることになりましたが、作品のどのようなところに注目してほしいですか?
――とくにお気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?
――後日談を“うさぎ”のストーリーにする構想はいつごろ決まったのでしょうか?
――今回“あっぷアリーナ!”で作品を配信することを決めた理由を教えてください。
――ゲーム開発者として、“あっぷアリーナ!”で配信するメリットはどこにあると感じていますか?
――国産アプリストアである“あっぷアリーナ!”の今後の可能性について、開発者としてどのように考えられていますか?
フォロー&リポストプレゼントキャンペーン実施
ファミ通.comでは“あっぷアリーナ!”での『くまのレストラン』配信を記念し、プレゼントキャンペーンを実施。応募者の中から抽選で1名様に、Amazonギフトカード10万円分(配送タイプ)をプレゼントします。
下記の応募要項を確認のうえ、奮って応募ください。
なお、「#あっぷアリーナ」と『くまのレストラン』プレイ感想のコメントをつけて引用リポストで当選確率がアップします。
応募方法
- X(Twitter)の「ファミ通.com公式アカウント(@famitsu)」をフォローする。
- X(Twitter)の「“あっぷアリーナ!”の公式アカウント(@apparena_store)」をフォローする。
- この記事に記載されている注意事項を確認し、ページ下方のキャンペーン投稿をリポスト。
応募締切
賞品
当選発表
※チャットを受信できない場合、当選権利が失われますので、かならず受信できるよう設定してください。 ※チャットの使用に必要な手続きについては、Xのヘルプセンターなどをご参照ください。 ※チャットを送るため、発表までは「@famitsu」のフォローを解除しないでください。 ※ご当選の場合、2026年8月12日(水)23時59分までに賞品送付先を専用フォームにてご登録いただく必要があります。かならず期日までにチャットをご確認ください。賞品の発送時期
注意事項
※あらかじめご了承のうえご応募ください。■未成年の場合は保護者の承諾を得たうえで応募してください。
■おひとりで何度も応募いただけますが、当選はおひとりにつき1口までとなります。
■以下の場合は応募をお受けできません。
- 非公開アカウントの場合
- 懸賞応募用アカウントやボット(bot)アカウントから応募した場合
- 当選発表以前に、応募ポスト(投稿)を削除した場合
- 当選発表以前に公式アカウントのフォローを解除した場合
- 第三者の権利を侵害する内容および公序良俗に反する内容など、株式会社KADOKAWA Game Linkage(以下、弊社といいます)で不適切と判断した内容が含まれる場合
■当選賞品を譲渡(転売、オークション出品含む)しないことが応募・当選の条件です。譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され賞品をお返しいただくことがあります。
■流通等の都合により、賞品が同等の別商品に変更になる場合があります。
■当キャンペーンは、弊社が主催しています。X(Twitter) およびX Corp.とは関係ありません。
■X(Twitter)および関連ツールの動作等の不測の障害により、当キャンペーンを予告なく変更・中止させていただく場合があります。
■応募に際しご提供いただいた個人情報は、弊社のプライバシーポリシーの定めるところにより取り扱わせていただきます。
ファミ通.com公式Xアカウント(@famitsu)では、投稿・チャットでの問い合わせには対応できません。ご不明な点につきましては、下記窓口までご連絡ください。













