Summer Game Fest 2026でSHIFT UPの新作『Stellar Blade: BLOOD RAIN』(ステラーブレイド ブラッドレイン)が発表された。言うまでもなく前作『ステラーブレイド』の続編だが、なんと主人公が“イヴ”ではなく新キャラクターとなっているなどさまざまな点が変化していた。
この度、弊誌はSummer Game Fest 2026直後にSHIFT UP代表のキム・ヒョンテ氏と直接対面インタビューの機会を獲得した。本インタビューは、開発ビルド版『ステラーブレイド ブラッドレイン』でトレーラーで披露されたステージをヒョンテ氏が実際にデモ操作し、その後に質問に回答してくれるという形式だったので、どのようなゲームになっていたか前作経験者として感じた違いなどを交えつつインタビューをお届けしよう。
まず最初に本作と前作につながりがあるのかというと答えはYESだ。 『ステラーブレイド ブラッドレイン』は、前作『ステラーブレイド』の未来の世界を舞台としている。 しかし主人公は前作の“イヴ”から新キャラクターの“Evie(イーヴィ)”にバトンタッチしている。

トレーラーではEvieが謎の男性を追尾するのだが、まず驚くのがサイバーパンク風の巨大な街だ。前作は“ザイオン”という街がひとつ登場したが探索できる範囲も少なく街を歩く人々も少なかった。 しかしこの街は圧倒的な数の人々と摩天楼が聳え立つ都会となっている。

ザイオンも大発展したのだな〜と感慨に浸っていたがヒョンテ氏から「ザイオンではありません」と否定されてしまった。 つまり、人類が大量に繁栄し、ザイオン以外の都会を作り上げられるほど時間が経っているということだろう。
前作では移動中に突然カットシーンが入りQTEが発生する場面があったが、デモ版でもトレーラー以外のQTEシーンを確認できた。 やれやれ、今度はEvieのQTE失敗シーンをすべて見る旅が待っているようだ。
戦闘パートではEvieはイヴと違っておもに拳を使った肉弾戦ファイターだ。イヴは剣と銃を使った重厚な戦いとすればEvieは素早い連打と重い一撃を組み合わせて戦うスピードタイプ、ヒョンテ氏の手もとを確認したが一度のボタン押し込みで数発の連撃が出ていたように見えた。

前作の特徴的な敵の攻撃の危険信号は今回も継続している。 ガード不能攻撃の黄色、連続攻撃の赤、敵の攻撃にあわせて背後にまわり過激なカメラアングルで美しい後ろ姿を見せてくれるブリンクの青、相手をノックバックさせるリパルスの紫は確認できた。
戦闘中のUIも前作とほぼ似通っているので前作経験者ならすんなり馴染めそうだが、これはまだ開発ビルドのものなので流用しているだけで、今後もっと洗練されたUIに変わるようだ。
肝心の敵だが、トレーラーではEvieも持っていた赤い注射器を首に刺して爆発していたキャラがいたが、同じように体に刺した者たちがクリーチャーに変貌していた。 Evieが追いかけている男がこのグループの主犯のようだが詳細はまだ秘密とのことだ。

それではここからはヒョンテ氏とのインタビューをお届けしよう。

SHIFT UP代表のキム・ヒョンテ氏
タイトルが『2』ではない理由。開発状況や対応プラットフォームの話題も
ーーまず最初に、なぜ『ステラーブレイド2』ではなく『ステラーブレイド ブラッドレイン』なのでしょうか?
ヒョンテ
スタジオの姿勢ですね。ただ“2”という数字を付けて終わらせるのではなく、ちゃんとした名前を付けたかったんです。
ーー新主人公“Evie”のバックストーリーについて教えてください。 Evieの背中にある“CDDP”とはなんでしょうか?
ヒョンテ
Evieは現在、都市で大きなテロ事件を起こしている集団を追跡する特殊部隊に所属しています。CDDPについては物語のネタバレになる可能性があるため、現時点ではまだお話しすることができません。

ーーぶっちゃけイヴとEvieは関係ありますよね?
ヒョンテ
あります。でも関係性は秘密です。
ーー前作ではイヴは剣と銃が主体でしたが、Evieは肉弾戦ですね。なぜ戦闘スタイルが変わったのでしょうか?
ヒョンテ
最初から剣を使うと前作から大きく変わった姿を見せるのが難しいと考えました。そのため、より小柄な体格のEvieが強力な近接攻撃を行えることで違いを出そうと、今回は近接戦をメインに選んでいます。
今回のトレーラーには出ていませんが、剣を使う場面も登場する予定です。物語の展開に合わせてより多くの武器やスキルを自然に使えるようになりますが、無闇に武器を増やすのではなく、物語の一部としてその武器が存在する理由を持たせ、戦闘をより魅力的なものにする予定です。

ーーEvieが通りを歩いて横断歩道を渡って主犯の男を追いかける場面がありましたが、あの周辺は探索できますか? デモではリニア(一本道)に見えました。
ヒョンテ
はい、実際には横にあるいくつかの店に入ることはできますが、あの地域はリニアなエリアで間違いありません。ですが、今後のゲームプレイで都市がどのように構成されているかについては、ぜひご期待いただきたいのでここまでに留めておきます。都市をどれだけ魅力的に見せられるか楽しみにしていてください。

ーーグラフィックや攻撃の回避アクションなどは変わったように見えますが、UIは前作と似ているようです。ゲーム内で何が変わり何が変わっていないのでしょうか?
ヒョンテ
変わっていないものはほとんどないと思います。UIに関しても皆さんがより見やすくなるように変更する予定です。ただ開発を始めてからまだ1年程度であり、完全に洗練されたUIをお見せすることができないため、現時点では既存のUIを使用しています。前作の重要なプレイ要素はすべて継承したうえで、そこから大幅に改善する予定です。
ーートレーラーで自販機がありましたが、やはり今回も缶収集や釣りといったサイドコンテンツはありますか?
ヒョンテ
サイドコンテンツはもちろんありますし、前作よりもサイドコンテンツを充実させるのも目標です。

ーー今回は新作の開発とともに初の自社パブリッシングを行い、韓国から全世界に向けて展開することになります。世界中の人々にこのゲームを届けるための戦略はありますか?
ヒョンテ
現時点で具体的にお話しできる戦略はまだなく、いまはビジネスパートナーを探しながら地盤を固めている段階です。ただ、前作を通じてパブリッシングに対する私たちの哲学とゲーム開発の哲学を融合させることが重要だと考え、自社パブリッシングに挑戦することにしました。できるだけ世界中の多くのプレイヤーに届けられるようにしたいと考えています。
ーー100%を完成とした場合、現在の開発の進捗状況はどの段階にあると言えますか?
ヒョンテ
パーセンテージでお答えするのは非常に難しいです。アートディレクションや背景のスタイリングなどはかなり固まっている一方で、物語の後半部分や戦闘の奥深さといった点ではまだ多くの作業が必要です。
そのため正確な進捗をお伝えするのは困難ですが、ゲームのスケールや拡張の規模に関しては前作よりも大きな野心を持っているため、全体としてはまだ開発の初期段階にあると言えるかと思います。
ーーこのゲームの対応プラットフォームはどのようなものになりますか?
ヒョンテ
プラットフォームについてはまだ正確に決定していませんが、できる限り多くのユーザーにお届けできるよう努める予定です。
ーー前作は日本でも大人気でした。ゲーム自体のおもしろさに加えキャラクターがとてもセクシーだったことも理由です。『NIKKE』も日本で大人気ですが、『ステラーブレイド ブラッドレイン』では前作のセクシーさを超えることも目標ですか?
ヒョンテ
イヴの魅力を超えることが目標です。もちろんイヴの外見も私はとても好きですが、単なる外見の魅力だけでなくプレイヤーがこのEvieを心から愛せるように作ることに集中しています。
『NIKKE』を通じてユーザーの皆さんと交流しキャラクターとの関係構築について学んだことを教訓にして、Evieを非常に魅力的なキャラクターに仕上げようとしています。
ーー『NIKKE』とのコラボレーションはありますか?
ヒョンテ
まだわかりませんが、機会があれば『NIKKE』チームのほうへ一度お願いしてみようと思います(笑)。
以上でインタビューが完了し、最後にヒョンテ氏の写真撮影タイムとなった。 この時までヒョンテ氏はずっとジャケットを羽織っていたのだがSHIFT UPのTシャツ姿になって急に背中を見せつけてきた……。

な ん だ そ の E V E 0 5 は !?
第5世代イヴ??? 第5のイヴなのか???
なんなんだ!?
非常に気になる終わりかただったが、開発はまだまだ早期段階なのでの情報が出てくるまではしばらく時間がかかるだろう。 興奮は収まらないがゆっくりと待つことにしよう。
『ステラーブレイド』インタビュー一覧