プレイステーション(PS5)『Stellar Blade』(ステラーブレイド)が2024年4月26日に発売される。『NIKKE』などで知られるSHIFT UPの最新作で、主人公イヴが謎の敵“ネイティブ”と戦うアクションアドベンチャーだ。
まだまだ情報が少ない期待作について、SHIFT UPのCEO兼『ステラーブレイド』ディレクターのキム・ヒョンテ氏とテクニカルディレクターのイ・ドンギ氏にインタビューを実施した。
※画像の中にはトレーラームービーをキャプチャーしたものも含まれています。
『ステラーブレイド』 - 先行予約トレーラー | PS5 ゲーム
キム・ヒョンテ
SHIFT UP CEO兼『ステラーブレイド』ディレクター。文中ではキム。
イ・ドンギ
『ステラーブレイド』 テクニカルディレクター。文中ではイ。
――最初に、プラットフォームをPS5に決めた選んだ理由を教えてください。
キムひとつのプラットフォームで完成度の高い作品をリリースしたいという気持ちがありました。そして、どのプラットフォームにするかというときに、いちばん最適なゲーム体験をお届けできるのがPS5だという結論に行き着いたんです。
イSSDによる読み込みの速さやデュアルセンスのアダプティブトリガーという機能を駆使することで、没入感を高めたいという狙いがあります。
キムと、ここまでは真面目なお答えだったんですが、個人的にはソニーのゲームのいちファンとして「プレイステーションでゲームを作る」ということ特別な意味があるんです。これは、子どもの頃からの夢でもありました。
――プレイステーションのファンだったというのも大きかったわけですね。
キムはい。プレイステーションが登場する前からゲーム自体は好きだったんですが、そのころはお金があまりなくて……。本格的にゲームで遊べるようになったのは、プレイステーションからでした。そのため、個人的にゲームの価値観を形成するのに大きな意味を持つハードだったんです。
――本作は、『ニーア オートマタ』や『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズの影響を受けている、と公言されてらっしゃいますね。
キムはい。『ニーア オートマタ』は、自分がこの作品を手掛ける大きなきっかけにもなっています。『ステラーブレイド』のようなゲームを作りたいと思っていた自分に改めて気付かせてくれた作品です。
キムそして、『ゴッド・オブ・ウォー』は、いちファンとして、ただただ好きなゲームですね。完全なオープンワールドでなくても、広大な世界が感じられるんだということを学びました。
そのほかにも、『ベヨネッタ』、『SEKIRO』、『スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー』など、自分が影響を受けた作品はたくさんあります。
――トレーラーでは、銃弾を弾いたり、敵の攻撃を弾いたりとスタイリッシュなアクションが見られました。アクション部分ではどういったものを表現されようとしているのですか?
キムアクションについては、「女性キャラクターが剣を振り回してできるすべてのことを表現したい」という思いからスタートしました。加えて、それをスピーディーで派手な動きで楽しめることも目標にしています。ただ、スキルをくり出すだけの一方通行のバトルにはしたくなかったので、しっかりと敵の動きを見極める必要があるようなバランスにしています。
――アクションでとくに注目してほしい部分はどこですか?
キム最初はコンボを使って敵を倒していくことが基本になると思います。しかし、ゲームを進めるにつれてジャストパリィ、ジャスト回避といったアクションを駆使して敵の攻撃に対応する、といったギミックも出てきます。
キム後半になると、そこまでに登場したスキルやエネルギーを使って戦うという、有機的なインタラクションが発生するようにしました。なので、攻略の楽しみも強く感じられるアクションになっていると思います。
なおかつ、気持ちのいい爽快なアクションもありますし、モンスターごとに異なるオリジナルアクションも経験できるようになっています。
――トレーラーでは、NPCからクエストを受けるようなシーンも見られました。改めて『ステラーブレイド』の遊びの基本的なルーチンを教えていただけますか。
キム多様な要素の影響を受けて主人公が成長していきます。リニア(線状)で進んでいく部分もありますが、人が住む村を発見するとセミオープンワールドような感じで、ある程度自由に動き回れるようになります。
そして、そこを越えるとまたリニアなプレイがあり、またセミオープンワールドのパートがきたり、といった感じでゲームは進んでいきます。すべてはシームレスに進むので、不自然にゲーム体験が途切れたりすることはありません。
――ステージクリア型というわけではないですね。
キムそのとおりです。
――本作はシングルプレイのゲームなのでしょうか。
イシングルプレイのアクションゲームと認識してもらえればと思います。“広い世界を探索する”という空気感を味わっていただきたかったので、ひとりでじっくり遊べる作品にしました。
――個人的にもキム・ヒョンテさんのキャラクターはとても魅力的に感じていますが、イヴのビジュアルでこだわった部分はどこですか?
キムいままでに築き上げてきた私のデザインスタイルを反映しつつも、「『ステラーブレイド』の世界観から逸脱しすぎない」ものに進化させることを目指しました。また、ポストアポカリプスの世界にやってきたイヴという存在が、若干浮いていることによって生じる違和感、というものを意図的に出したいと思いました。
――ポストアポカリプスというワードが出ましたが、本作は世界設定的に地球のいつぐらいになりますか?
キム私たちが生きている年度の概念がなくなって久しい、遠い未来ですね。だからといって過去の痕跡がまったくないかというとそうではなく、文化としてのつながりはある世界だと言えます。
――たしかにトレーラーでもちょっぴり違和感を覚える服装が見られましたね。イヴはゲーム内で自由に着替えられるのでしょうか。
キムゲームを進めていくと、衣装の材料や衣装のデザインに関する文書を手に入れることがあります。また、村で購入できる衣装もあり、多様な衣装を入手し、着替えられます。
キム衣装が物語と密接に関係しているか、といえばそうではなく、キャラクターの魅力を引き出すために入れた要素です。イヴの衣装の数は約20~30種類。(イヴの仲間である)アダムとリリーにもイヴ同様に衣装が用意されています。レアな衣装もあったりするので、ご期待いただければと思います。
パッケージ特典情報
通常版
- 早期購入・予約特典
クラシックラウンドグラス(イヴ用)
プラネットダイブスーツ(イヴ用)
デジタルデラックスエディション
- 早期購入・予約特典
クラシックラウンドグラス(イヴ用)
プラネットダイブスーツ(イヴ用)
- デジタルデラックス限定コンテンツ
スターゲイザーウェア(イヴ用)
スターゲイザーウェア(アダム用)
スターゲイザーウェア(リリー用)
ハーフリムグラス(イヴ用)
クアドロブルスクエアイヤリング(イヴ用)
スターゲイザーパック(ドローン用)
2,000 SP EXP
5,000ゴールド(ゲーム内通貨)
[2024年2月5日15時45分修正]
発言の内容に誤りがあったため、該当の文章を修正いたしました。