新シーズン開幕に先駆け、開発チームにレジェンドや武器のアップデート内容について直接話を聞くグループインタビューが実施された。各レジェンドの変更に込められた意図や、シーズン26でのシア強化の狙い、そして世界大会“ALGS(Apex Legends Global Series)”を意識したオリンパスの設計など、プレイヤー視点も交えながら開発チームの調整方針を探っていく。
Evan Nikolich(エヴァン・ニコリッチ)
『Apex Legends』デザインディレクター。(文中はエヴァン)
Ian Holstead(イアン・ホルステッド)
『Apex Legends』レジェンドデザイナー。(文中はイアン)
Josh Mohan(ジョシュ・モハン)
『Apex Legends』リードレジェンドデザイナー。(文中はジョシュ)
Casey O'Brien(ケイシー・オブライエン)
『Apex Legends』ウェポンズデザイナー。(文中はケイシー)
ホライゾンが復権、ヴァルキリーは脱出タワーと明確に差別化、ランパートも屋根付きバリケードで強化
全体のメタとしては、“スピード”が大きなテーマですね。とくに近距離戦でのバランスを見直していて、基本的にはどのレジェンドも機動性を高める方向で調整しています。これによって、よりテンポよくスピーディな立ち回りを楽しめるようになっていると思います。
――ホライゾンはつねに注目されているレジェンドですが、彼女の魅力を損なわずに調整するうえで、とくに意識したポイントはありますか? また、今回のアップデートでの注目ポイントも教えてください。
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とくに注目してほしいのはアルティメットです。脱出タワー登場以降、ヴァルキリーの存在感は失われかけていたのですが、今回のアップデートでアルティメットを使うと以前の約2倍の速さで飛び出せるようになりました。ゲーム終盤でもかなり頼りになるはずです。
――ランパートのバリケードには屋根が付くようですが、これによってどんな場面でとくに力を発揮するようになりますか? 開発としての狙いも教えてください。
この屋根は、とくに敵が高所を取っているような状況で力を発揮します。上からの攻撃を防ぎつつ、こちらから反撃もできる。そういう意味で、かなりユニークな強化になったと思います。
――シーズン26でのシアの調整では、ウルト中に2段ジャンプが可能になるなど、これまでになかった機動力が追加されました。なぜこのような方向性で強化したのでしょうか? その狙いを教えてください。
ほかのリコン系レジェンドと比べても、シアならではの強みが薄れていました。とくに今年はスパローの登場もあって、索敵系レジェンドの中で個性が埋もれてしまっていたんです。そこで、シアを選ぶ明確な理由をもう一度作る必要がありました。
以前のシアは、戦術アビリティで相手を見つけても、すぐに攻め込む手段がないという課題があったんですよね。そこで今回はスピードブーストを付与して、敵を発見した瞬間に一気に攻められるようにしました。さらにアルティメットの性能も強化して、シアならではのプレイ感をより引き出せるようにしています。
――オクタンは依然として人気の高いレジェンドですが、ピック率はやや低い印象です。いまのポジションをどのように分析されていますか?
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SMG強化で戦闘がスピーディーに。オリンパスは競技性を意識したマップ改修
レジェンドの調整でも話が出ていましたが、武器のバランスを調整する際に重視するのは勝率やピック率、そしてコミュニティの意見です。プレイヤーが特定の武器をどう感じているか、といったフィードバックも基本的に参考にしています。これはレジェンドでも同様ですが、武器ごとにも同じようにチェックしていますね。
今後の予定や計画についてはまだ公開できませんが、今回のシーズンのテーマはとにかく“スピード”なので、とくにSMGに注目してもらえたらと思います。
――シーズン26での新要素“アンプ”の実装によって、レジェンドのバランスや立ち回りに変化はあったのでしょうか? また、実装後のプレイ環境をどのように評価されていますか?
今後の方針については検討中ですが、まずはプレイヤーの評価や実際の立ち回りを見て判断していきたいと考えています。現時点で公開できる情報はまだありません。
――オリンパスの大規模な改修によって、POIの配置や移動の距離感もかなり変わりましたが、今回のリワークにはどんな狙いがあったのでしょうか?
そして新しいPOIをいくつか追加したのにも理由があって、ALGSの競技環境を意識しています。大会では20チームがそれぞれの拠点を確保できるように、POIの数と配置のバランスがとても重要なんですよ。そういった、競技面での公平性も考えて今回の改修を行いました。
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札幌で開催されるALGSでも、また皆さんに会えるのを楽しみにしています。



















