①敵に狙いを定めて
魚雷発射
照準を合わせて左クリックし、魚雷を発射する。艦によっては前部と後部にそれぞれ独立した魚雷発射管を有しているため、2連続攻撃も可能だ。
Wargamingが送るオンライン海戦アクション『World of Warships』。駆逐艦、巡洋艦、戦艦、航空母艦といった艦船で戦う本作において、2019年夏に大きな動きがあった。5つ目の艦種“潜水艦”の本格的な実装計画がスタートしたのだ。海中に潜る特性上、「強すぎるのでは?」と噂されていた潜水艦。その実力はどれほどのものなのだろうか。
2019年8月時点で公開済みの情報から、ゲーム内での潜水艦の役割をひと言で表すと、“テクニカルなアタッカー”といったところだ。
潜水して敵レーダーに捕捉されることなく接近し、高威力の魚雷を発射! ただし、スピードと耐久力は高くないため、クレバーな立ち回りが要求されそうだ。敵陣の後方に控える戦艦や航空母艦を強襲できれば、敵に大きな損害を与えられるだろう。
潜水艦の最大の特徴は“海中に潜る”という縦軸の移動が可能なこと。深度には“水上”、“潜望鏡深度”、“完全潜航”の3段階があり、Cキーで潜航、Fキーで浮上可能だ。右記にその違いをまとめている(音響波や爆雷、酸素量については、別項を参照のこと)。
水上航行時の潜水艦は、要は魚雷を備えた小型の艦艇。小さいので攻撃は当たりにくいものの、敵のレーダーに映り、目視も容易。見つかって集中攻撃されたらひとたまりもない。
持ち前の攻撃能力を存分に発揮できるのが、1段階潜った潜望鏡深度だ。移動速度は大幅に落ちるが、被発見距離が半減(近づかないと敵レーダーに映らない)。魚雷の射程距離に敵を収めやすくなる。
敵への接近や危険からの退避にもっとも移動に適しているのが、2段階潜った完全潜航。魚雷での攻撃や敵の観測ができなくなる代わりに、移動速度は水上と同等に。さらに、潜水艦以外には発見されなくなる。
発射後に直進する駆逐艦や巡洋艦の魚雷とは異なり、潜水艦の魚雷は音波誘導式だ。
魚雷を発射した後に音響波を放つことができ(潜望鏡深度時のみ)、それが敵の艦首や船尾の指定点に命中すると魚雷が進路を変更。ホーミング性能に限度はあるが、避けようとする敵にも当てやすい。島影に逃げ込もうとする敵に対しては、弧を描くように狙うのも不可能ではない。
また、この魚雷は音響波を2回当てると深度を下げる特性を持つ。すると、魚雷対策が施されていない船底付近に命中するため、大ダメージを与えられる。音響波を使いこなすことが、ダメージ効率を上げる第一歩だ。
非常に重要な音響波だが、相応のリスクもある。使うと敵のミニマップに自分の位置が知らされてしまうのだ。無理に攻撃ばかりせず、ときには静かに身をひそめよう。
照準を合わせて左クリックし、魚雷を発射する。艦によっては前部と後部にそれぞれ独立した魚雷発射管を有しているため、2連続攻撃も可能だ。
魚雷はスピードが速くないので、撃っただけだと避けられやすい。発射後に再度左クリックすると音響波を発射。敵の移動先を予測して狙うのがベターだ。
音響波が命中すると、魚雷は進路を変える。潜水艦の魚雷の射程距離は8km。高速移動する駆逐艦などに命中させるのは難しいが、遅い艦であれば十分に狙えるだろう。
酸素の残量に気を付けて完全潜航すれば、戦場を安全に動き回れる潜水艦。そんな潜水艦にとって、最大の脅威が駆逐艦だ。
潜水艦の実装と同時に、多くの駆逐艦は投下型の爆雷を装備。さらに、潜水艦の接近を検知する機能も追加される。
潜水艦が海に潜むアサシンとして活躍できるかどうかは、敵駆逐艦との駆け引きにかかっている。
駆逐艦の半径4~5km圏内に敵潜水艦が侵入すると、“潜水艦がいるかもしれない範囲を示す円”が表示される。さらに、推定位置も確認可能。
一定時間内に推定位置に到着すると、推定位置が更新される。位置は船体の向きから導き出されるため、駆逐艦のスピードを活かして推定位置に先回りするように移動。
駆逐艦が潜水艦の頭上を通過すると、自動的に爆雷が投下される。直線的に逃げるだけでは駆逐艦を振り切ることはできないので、位置の読み合いが重要だ。
最初にツリーが導入されるのはドイツ、ソ連、アメリカの3ヵ国。Tier Viから研究可能となり、その後はVIII、Xと続いていく。
潜水艦にも多くの種類があるが、歴史上で重要な働きをしていたり、ゲームデザイン上で性能のバランスが取れている艦艇から実装されていくという。今後は日本の潜水艦も実装予定だ。
潜水艦は『World of Warships』正式サービス以降、初の追加艦種だ。当初より「実装は難しい」と言われており、長い時間をかけて準備が進められてきた。
ゲームとしてのバランスはもとより、尋常ならざるこだわりが詰まった艦艇のグラフィックも本作の見どころのひとつ。史実を研究し、実際の艦艇の資料を集めるなど、基礎調査に数年の歳月を費やしている。そこから全体の企画や、3Dモデルの制作、性能の調整などもじっくり行い、ようやく実装の目途が立ったのである。
最初は2018年のハロウィンイベントで登場し、社内でのテストやクローズドのテストなどを経て、2019年秋には限定的なPvPイベントが開催予定。そこで大きな問題がなければ、2020年初頭に満を持して本実装となる。
これまで4つだった艦種が、潜水艦の実装によって5つに増加。対戦ゲームとして大きな変革を迎える『World of Warships』に要注目!
■タイトル:World of Warships
■メーカー:Wargaming
■プラットフォーム:PC(Windows)
■ジャンル:オンライン海戦アクション
■公式サイト:https://worldofwarships.asia/ja/
※画像やデータ類は開発中のものです。実装時に変更となる可能性があります。
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