『GV-USB3/HD』の強みのひとつに、動画編集ソフト『PowerDirector 14 for I-O DATA』が付属している点が挙げられる。凝った映像を作るための“フル機能エディター”のほかに、テンプレートに当てはめて映像を作る“イージーエディター”を備えていて、初心者でも使いこなすのは難しくない。HD Mix Captureで録画した動画ファイルをベースに、オリジナルのゲーム動画を制作しよう。
『PowerDirector 14 for I-O DATA』はビデオ編集ソフト界の雄、CyberLink社製だ。フル機能エディターでは、不要部分のカットや字幕の挿入、フェードイン/アウトのエフェクト設定など、一通りの編集作業を行える。マイクを接続していれば、音声の録音に特化した“ナレーションルーム”という機能も使用可能だ。
編集を加える映像素材などを読み込むと、左上のブロックにずらりと並ぶ。使いたい素材を下段ブロックのタイムラインにドラッグし、尺の調整やエフェクトを加えるのが編集作業の基本的な流れとなる。作った映像は[出力]メニューから[オンライン]をクリックすれば、動画サイトにもそのままアップロードできるぞ。
編集を加える映像素材などを読み込むと、左上のブロックにずらりと並ぶ。使いたい素材を下段ブロックのタイムラインにドラッグし、尺の調整やエフェクトを加えるのが編集作業の基本的な流れとなる。作った映像は[出力]メニューから[オンライン]をクリックすれば、動画サイトにもそのままアップロードできるぞ。
編集作業に入る前に設定項目を確認しよう。たとえば、フレームレートは標準だと30FPS(NTSC)になっている。60fpsで録画した映像を扱うなら60FPS(NTSC)に変更。[ハードウェア エクセラレーション]内の2項目は、どちらもグラフィックボードなどの性能を併用して処理を高速化するというもの。極端に古い(もしくはスペックの低い)PCじゃないようなら、どちらもオンにしておいて損はない。
セリフや状況説明の字幕入れは動画編集の基本のひとつ。映像下部に文字列を表示させる“字幕”と、映像内の好きな場所に3Dモデリングの文字を配置できる“タイトル”の2種類を用意。どちらも画面左上のメニューから選択可能だ。ちなみに、タイトル機能には文字のほかに任意の画像を映像の上に挿入するという使いかたもある。
より個性的な動画を作りたいなら、映像にエフェクトを追加しよう。“パワーツール”を使えば逆再生や拡大/縮小、回転などを行える。“アクション カメラ センター”は色味の補正が行えるほか、エフェクトタブ内の項目“タイムシフトの作成”からフレーム単位で逆再生や速度変更を適用できる。どちらの機能もタイムライン上で素材をクリックすると表示される[ツール]メニューから利用可能だ。
『GV-USB3/HD』やHD Mix Captureは録画するためのものであって、これだけで生配信ができるわけでない。まったく使えないかと言えばそういうわけではなく、配信ツールなどと併用すればいいのだ。“OBS Studio”や“XSplit Broadcaster”での利用方法はオンラインマニュアルで解説されているので参考にしよう。