※本記事は、2023年3月30日にアップした記事を再編集したものです。
領地の経営を取り入れた画期的なシミュレーション
いまから41年前の1983年(昭和58年)3月30日は、PC用ソフトの初代『信長の野望』が発売された日。
『信長の野望』は、光栄マイコンシステム(当時)から発売された歴史シミュレーションゲーム。現在も絶大な人気を誇る『信長の野望』シリーズの記念すべき1作目となる。
ゲームファンにはおなじみの“歴史シミュレーションゲーム”という一大ジャンルを確立したのが光栄(現コーエーテクモゲームス)の『信長の野望』シリーズと『三國志』シリーズと言っても過言ではなく、多くの人の歴史にとって興味を持つきっかけにもなったりしているのではないだろうか。筆者も言うに及ばず『信長の野望』シリーズから戦国時代の武将に関心を持ち、時代小説を読んだり大河ドラマを観たりしつつ、ほかの時代へも興味が移っていった過去がある。
ちなみに、3月30日は“信長の野望の日”でもある。これは初代『信長の野望』が発売されたことを祝う記念日で、当然ながら日本記念日協会の認定も受けている。本日(2023年3月30日)20時から“「信長の野望」40周年記念特番”が各動画サイト放送されるので、番組を観ながらお祝いするのもいいだろう。
さらに余談だが、10月26日は“歴史シミュレーションゲームの日”、12月10日は“三國志の日”と認定されている。歴史シミュレーションゲームの先駆けである『川中島の合戦』と初代『三國志』の発売日が元ネタだ。
初代『信長の野望』はまだ全国区の戦いではなく、近畿から中部にかけての17ヵ国が舞台となっている。プレイヤーは織田信長か武田信玄のどちらかとなって全国の統一を目指していくという内容だった。
公式サイトのシリーズ年表によれば、領国経営という要素を初めて取り入れたシミュレーションゲームらしく当時としてはかなり画期的だったことがうかがえる。つまり内政を行って国を富ませて軍備を整えていくわけだが、初代の時点ですでに“開墾”や“治水工事”、“町を作る”など、多種多様なコマンドで命令を出すことができた。
武将の顔グラフィックが初めて登場したのが2作目の『信長の野望・全国版』からだったこともあってビジュアル面はかなりシンプルな作り。とは言え、有名武将になり切れるゲームはほかになかったので、当時のプレイヤーは夢中になって遊んだのではないだろうか。
1986年9月には、先の『信長の野望・全国版』が発売されてシリーズ化。北海道から九州までの50ヵ国が舞台となり、内政、戦闘、外交などのあらゆる要素がパワーアップされた。筆者が初めて遊んだのが友だちが持っていたこの『全国版』だったのだが、当時はカセットテープで発売されていたバージョンだったのだから歴史を感じてしまう。
1988年12月には『信長の野望・戦国群雄伝』が発売。以降、『覇王伝』や『将星録』などのかっこいいサブタイトルが付くのがメインシリーズの定番となっていく。最新作は2022年7月21日に発売した『信長の野望・新生』。武将たちがAIによってそれぞれの意思で考えて動くようになっている。
いま、初代『信長の野望』で遊びたいならのSteam版がいいだろう。当時そのままに再現された初期の歴史シミュレーションゲームが揃っているのでおすすめだ。
『信長の野望』(PC)の購入はこちら (Steam)※画面には一部公式サイトのものが含まれています。