チョッパーやエースのほか、カルーまで参戦
いまから22年前の2002年(平成14年)3月20日は、プレイステーション(PS)用ソフト『From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!2』が発売された日。
世界中で人気を集める尾田栄一郎氏による漫画『ONE PIECE』を題材にした対戦アクション第2弾で、前作から1年を経て発売。前作の参戦キャラクターはそのままにアラバスタ編のキャラクターが追加され、総勢24名を使用可能でした。原作の人気もあり、売り上げは約55万本を記録。2002年のPlayStation Awardsではゴールドプライズ賞も受賞しています。
新キャラクターはチョッパーやエース、クロコダイルといった人気どころのほか、超カルガモ部隊隊長のカルーや“ドルドルの実”の能力者であるMr.3など、ほかのゲームではなかなかプレイアブル化しない顔ぶれもありました。また、前作では正体が隠されていたミス・ウェンズデーが改めてネフェルタリ・ビビになり、セリフやアクションが変更されています。
前作に登場した“東の海(イーストブルー)”編のキャラクターは、特定の人物を使用してイベントバトルをクリアーすることで解放していく仕組みで、やり応えがありました。簡素なものも含めて、全キャラクターにイベントバトルクリアー後のエンディングに専用ムービーがあったのもうれしかった。
また、オープニングアニメではクロとアーロン、スモーカーとクリーク、たしぎとロビンなど、本編にはないキャラクターどうしのバトルが描かれており、とてもアツい。前作はアニメと同じ『ウィーアー!』をベースに歌詞が新しくなっており、「やっぱり『ウィーアー!』はいいなぁ。あれ、歌詞が違うぞ!?」と驚かされましたね。
システムの大きな変更点は必殺技の使用条件。前作では残りの体力が少なくなると使える仕様のため一発逆転の要素が強かったですが、本作ではステージにある食料アイテムを取ったり相手の攻撃が当たるギリギリのタイミングでガードする“ビンゴカード”をすることで溜まる“メシチャージ”を使用して発動するものに。そのため、敵の体力を削る通常の戦いのほか、自分のメシチャージを溜めるために行動する駆け引きも生まれました。
なお、メシチャージが最大数まで溜まっている状態で倒されると、体力が1の状態で復活し攻撃力とスピードが大幅に上がる“ワンピースヒート”が発動。最後の瞬間まで気を抜くことができません。
ステージに関しては、Mr.13とミス・フライデーのアンラッキーズが爆弾を落とす“ウイスキーピーク”やラブーンが巨大な雪玉を転がす“ドラム城”などのギミックが満載。水に落ちると能力者は大ダメージを受け、クロコダイルはさらに大きなダメージというあたり、原作を意識した作りになっていると感じました(※)。
※原作ではクロコダイルが水に濡れて“スナスナの実”の能力を生かせなくなるシーンがありました。
その後は2003年12月11日にシステムを大幅に刷新した『From TV Animation ONE PIECE グランドバトル!3』がプレイステーション2(PS2)とニンテンドーゲームキューブで発売されました。『ONE PIECE』のアクションゲームは『ワンピース 海賊無双』がポピュラーになりつつありますが、また『グランドバトル!』のような友人や家族と盛り上がれる対戦系も遊びたいですね。
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