配信者の加藤純一さんが企画/監修をする“加藤純一 presents 「第二回 配信者ハイパーゲーム大会」”が、2024年3月16日・17日にKアリーナ横浜で開催される。

 k4senさん、SHAKAさん、もこうさん、じゃすぱーさんの4人を筆頭に、天月さん、伊織もえさん、えなこさん、おにやさん、恭一郎さん、渋谷ハルさん、SPYGEAさん、DJふぉいさんなど、豪華メンバーが出演。さまざまなゲームを使ってチーム対抗戦が実施される。

 ファミ通.comでは、本大会のチェアマン・加藤純一さんにインタビューを実施。配信者ハイパーゲーム大会に懸ける想い、第一回の反省と第二回への意気込み、オフライン&オンライン両面での開催にこだわる理由などを訊いた。

加藤純一(かとう じゅんいち)

配信者ハイパーゲーム大会チェアマン。日本を代表する配信者のひとり。

加藤純一 presents 「第二回 配信者ハイパーゲーム大会」公式サイト
配信者ハイパーゲーム大会 OPENRECチャンネル

OPENRECのイベント制作チームに絶対の信頼

――まずは、配信者ハイパーゲーム大会について簡単にご紹介いただけますでしょうか。

加藤オフラインでもオンラインでも両方楽しめることをコンセプトとした、カジュアルめのゲーム大会です。2023年3月に第一回を開催しまして、このたび第二回を開催させていただくことになりました。

加藤純一、けっこうまじめに語る。「ハイゲ大会第二回は金も払わずに文句言っている奴らですら楽しませる」。新リーダーじゃすぱーは“根っからの愛されキャラ”

加藤ふだん、我々配信者は基本的に家の中から出ずにパソコンと向き合い、インターネット上で何千、何万という人たちとコミュニケーションを取らせてもらっています。そんな中で10年くらい前からでしょうか、「オフラインでお客さんに来てもらって、かつオンラインで配信もして、両方で楽しんでもらえるようなイベントをしたい」と思うようになりまして。それを実現させたのが、配信者ハイパーゲーム大会です。構想自体は4年くらい前からあったのですが、コロナ禍などの事情で延期になっていたものが昨年ようやく形になったという感じです。

――本大会はOPENRECが主催となっていますが、いまのお話を聞くと加藤さんからご提案されたということでしょうか。

加藤はい、そうです。とても自分の資金力やマンパワーでできる規模ではないと思ったので、お付き合いもあったOPENRECさんに「ちょっといっしょにやってくださいよぉ」って言って。もちろん付き合いがあったからというだけではなくて、僕はOPENRECさんのイベント制作チームがぶっちぎりで日本一だと思っているんですよ。

加藤純一、けっこうまじめに語る。「ハイゲ大会第二回は金も払わずに文句言っている奴らですら楽しませる」。新リーダーじゃすぱーは“根っからの愛されキャラ”

加藤配信者と視聴者の関係性ないし温度感って、言葉ではなかなか表現できないものがあると思っていて。だから企業さんに企画から任せるのって難しいと思うんですよね。なのでそこは僕が舵を取らせてもらいますが、逆に僕はそれ以外のことができないんですよ。そこをスペシャリストの方たちに埋めてもらうっていう体制を整えてもらっています。

 それゆえに僕は死ぬほどわがままを言うし、無茶な要求ばっかりするんですよ。でも、それにしっかり応えてくれるんです。だから本当に頼りになりますし、絶大なる信頼をしています。ほかの人たちに取られちゃうと嫌なのであまり言いたくないんですけど、イベントの運営能力や技術に関して、本当に彼らの右に出るものはいないと思っています。

――OPENRECさん、絶賛されているじゃないですか。

OPENREC担当者 そんな、恐れ多いです。

加藤なんかこうやって言ってもね、OPENRECの人たちいまいちしっくりきてないんですよ。めちゃくちゃすごいのに、自分たちの強みをわかってないんすよ。

自分を応援してくれる人たちのことを直接見て、感じたい

――第一回の終了後は配信で「もうやらない」という発言もされていました。あれから1年、第二回を開催することにした理由を教えてください。

加藤苦しいのは苦しいんですけど、本当にやりたくないわけではないんです。第二回も僕がもう1回やりましょうと声をかけさせてもらって実現しましたし、何だかんだ言って楽しみなんですよ。でも、準備をすればするほど不安は大きくなっていって。どれだけ準備しても、出たとこ勝負にはなるんですよね。当日のゲームの展開も読めませんし、何か不測のトラブルもあるかもしれない。だから100%の準備はできないし、心配を完全になくすことはできないんです。

 でも、だからこそおもしろいんだと思います。たとえばアーティストさんのライブって準備も構成も完璧で芸術作品のような印象を受けるんですけど、我々のやるイベントは舞台のような感じで、そのときのノリとアドリブでやっているんです。だから当日は100対0の一方的な試合でめっちゃ寒い展開になる可能性だってあります。誰も何もクリアー できないみたいなことも、可能性としては低いわけではないです。でも、そういうときにみんなの力でどう頑張るか。そういった面でも楽しみにしてもらえたらなと思います。

――先日の配信で「DAY1が尖った構成になっている」と話されていましたが、それも不安要素のひとつになっているのでしょうか。

加藤いや、逆にそういうときって不安はあまりないんですよ。失敗してもおもしろいなと思っているので。今回、じつはプレイするゲームを決める際に最後のひとつがなかなか決まらなくて。最終的に決まったタイトルは、もしかすると知名度はそこまでじゃないかもしれないんですけど、めちゃくちゃおもしろいゲームなんですよ。

 結果クソ滑ったらどうしようっていうのはあるんですけど、見てくれる人はそれも含めて楽しんでくれると思うので不安はないんです。むしろ前回好評だったものを今回もやるっていう方が心配で、置きに行った結果外すっていうのがすごく怖いです。

――第一回は、来場者数が2日合わせて2.2万人以上、配信の方は最大同時接続数が20万人以上と大成功だったように思います。ですがその一方で、じつは大赤字だったというお話も伺いましたが……。

加藤そうなんですよ。まぁでも自分の金じゃないんで、そこは気にしていないです。

――では第2回も赤字覚悟で?

加藤最悪、僕はそれでもいいんですけどね。とはいえ企業さんがこれだけ努力してくださっているんで、ちょっとでもプラスにできたらいいなと思っています。ただ、優先順位の話をすると、いちばんは見てくれている人が楽しんでくれることです。それはOPENRECさんもわかってくれているので、心強いですよね。

 それに、視聴者への配慮は視聴者にちゃんと伝わりますし、後々自分に見えるかたちで帰ってくるものだと思っています。逆にそこを疎かにして、目先の利益を優先してしまうようなところは、バタバタ潰れていっているイメージがあります。とくにインターネットの世界では。

――ずっと界隈を引っ張ってこられた加藤さんが言うと、言葉に説得力がありますね。

加藤まさに僕がいい例なんですよ。僕はいまめちゃくちゃお金を持っていますけど、それは目先のお金とかにこだわらずに、見てくれている人たちが楽しむことをいちばんに求めてずっと活動してきたからだと思うんです。まずこちらから与えずして、与えられようとしてもダメなんですよ。

加藤純一、けっこうまじめに語る。「ハイゲ大会第二回は金も払わずに文句言っている奴らですら楽しませる」。新リーダーじゃすぱーは“根っからの愛されキャラ”

加藤だから、仮に今回も赤字になったとして、それは先行投資だということをOPENRECさんとも話しています。これを機に「OPENRECおもしろいことやっているな」って思った人が会員になってくれたり、ほかのイベントに参加してくれたり。ほかの企業さんもOPENRECと何かやりたいって思ってくれるかもしれない。まずは自分たちがこういうおもしろいことをしていますよって周知させることが大事だと思っています。

――そのスタンスでずっと活動されてきた加藤さんももちろんですが、企業としてそれを受け入れられるOPENRECさんも器が大きいなと感じます。そのうえで改めてコンセプトについてお伺いしたいのですが、最近はオンライン開催のゲームイベントも大きな盛り上がりを見せている中、オフラインでの開催にこだわるのはどうしてなのでしょうか。

加藤MURASH GAMING(※)の子たちにも言っていることなんですけど、自分のことを応援してくれる人たちをしっかり認識するのは大事なことだと思っているんです。たとえば何かグッズを出したときに100個売れましたって言われても、数字でしか分からないじゃないですか。実際にその100人を目にしたら、印象がまったく違うと思うんですよ。僕の配信って5万人とか見に来てくれますけど、それがどれだけの数なのか想像できないですよね。

※MURASH GAMING……加藤純一さんがオーナーを務めるプロゲーミングチーム。

加藤純一、けっこうまじめに語る。「ハイゲ大会第二回は金も払わずに文句言っている奴らですら楽しませる」。新リーダーじゃすぱーは“根っからの愛されキャラ”

加藤東京ドームで野球観戦しているときに、ふと思うんですよ。「5万人ってこんな規模なんだ」って。お金を払って足を運んで見に来てくれる人たちに直接会うのは、僕自身のためにものすごく大事なことで、こういうこと言うキャラじゃないですけど、感謝できるというか。この人たちが僕を支えてくれているんだなって実感できる。それを出演者のみんなにも感じてほしいって、老婆心ながら思ってしまうんです。そうしないと、将来僕たちはご飯を食べていけなくなっちゃうんじゃないかなって。

――何千、何万という規模になるとたしかになかなか想像がつかないですね。

加藤実際に目の当たりにするとすごいですよ。第1回は2日間で2.2万人以上が来てくれましたけど、想像を絶する世界でした。第2回は約4万人と倍の規模になるわけですから、僕にとっても未知の領域です。見に来てくれる皆さんの目の輝きも違うでしょうし、その熱気は早く感じてみたいですね。

――前回に比べて、よりハイパーになっている注目ポイントがありましたら教えてください。

加藤前回は大成功だったねと言っていただくことが多いんですけど、個人的には皆に見えているところだけがうまくいったなっていう印象で。もちろんそれもすごいことだと思うんですけど、前回の反省をもとに視聴者も出演者もストレスなく楽しめるようにしたいと思っています。

 ワンチャン、イベントの名前も形式もぜんぶ変えてやろうかなと思ったんですけど、ちょっとそれはびびっちゃって(笑)。でも前回と違って、積極的にゲームに参加するように僕自身の立ち位置も変更しています。演出面でも諸々パワーアップしていますし、内容に関しては全体的にかなりレベルが上がっている自信があります。

――すごく楽しみです! 本番が徐々に近づいてきていますが、ご準備は順調ですか?

加藤不安はありますけど、概ね順調だと思います。でも、なんか順調だと思っているときほど足元すくわれるんで、前日まではちゃんと気を引き締めて準備して、当日は開き直ってやろうと思っています。

出演者の人選に仲の良さは無関係。配信者たちの能力を信頼してのオファー

――以前、別のインタビューで「配信者どうしがワイワイやっているのは好きじゃない」という趣旨の発言をされていたと思うのですが、本イベントの見せかたについてこだわりなどがあれば教えてください。

加藤そういうのって僕もやっちゃうときあるんですけど、エンタメのベクトルが内側に向きがちなんですよ。今回はチームワークや感情の起伏みたいなものは見ている人たちに向けて発信してほしいなという想いはあります。

 自分たちだけが勝手に喜んでいるのではなくて、その喜びを皆さんに伝えるというのがふだんから大事だと思っているので。一応、前回からのコンセプトとして、会場に来てくれるお客さんはもちろん、配信を見てくれる方、そして金も払わずに文句言っているやつらですら楽しませようっていうのがあって。

――いいこと言っているのに言いかたが……(笑)。

加藤そんなやつらでも配信を見るために時間は使ってくれているわけじゃないですか。それならその時間は楽しかったなって思ってもらいたい。見ずに文句言うやつはもうどうしようもないんですけど。こういうイベントって、どこか配信をおざなりにしがちなところがあると思っていて。会場に来た人がいちばん楽しめるのはそうなんですけど、でも会場に来られなかった人も現地の雰囲気を味わえる作りには絶対にしたい。

 だから時間の使いかたに関しては、正直だるいくらい言っていると思います。今日の打ち合わせでも「その5分がいらねーんだよな」みたいなことを言っていました。僕自身、配信はよく見るので「このくらいがいいでしょ」みたいな主催者の考えが透けて見えることがあるんです。それは僕だけでなく、視聴者みんなに伝わっているんですよ。でもその5分で人って冷めちゃうんで、そこまでこだわり抜かないとオフラインとオンラインの両取りはできないと思っています。金太郎飴みたいな感じで、どこを切っても同じくらいおもしろいイベントにしたいですね。

――お金を払わず……といった話もありましたが、そもそもこれだけの規模・内容のものを全編無料配信していること自体がすごいと思います。ちょっとくらいお金取ろうって思いません?

加藤ぶっちゃけもったいないと思います?

――個人的には。

加藤でも僕は、せっかくそう思ってくれるくらいおもろいことやっているのに、見られない人がいることの方がもったいないって思っちゃうんですよね。チケット買って、チャンネル見に行って、とか工程を増やすたびに「めんどいからいいや」っていう人が離れていってしまう。そうやって絶対数が限られた中でやる配信よりも、無限の可能性がある中で戦いたいっていう想いが強いんです。

 見るつもりなかったけど、たまたま付けたらやっていたから見ているっていうのでもいいんですよ。そういう人たちにも楽しい時間を過ごしてもらいたいし、とにかくたくさんの人に見てほしいので、やっぱり配信は無料がいいと思います。

――これはもったいないとは違うのですが、加藤さんは普段から歯に衣着せぬ物言いをされていて、たくさんのファンがいる反面、いわゆるアンチも多くいますよね。そのスタイルを貫く理由って何かあるんですか?

加藤もっとHIKAKINみたいにすればいいのにみたいな(笑)?

加藤純一、けっこうまじめに語る。「ハイゲ大会第二回は金も払わずに文句言っている奴らですら楽しませる」。新リーダーじゃすぱーは“根っからの愛されキャラ”

――そういうわけでは(笑)。でもお訊きしたいたいことはそういう方向性です。

加藤うーん、なんでですかね。たぶんそういうのを取り繕ったりすることができないんじゃないかな。極論、俺がおもろければ別にほかがどう思おうが何でもいいので。

 視聴者の意見主導で何かを決めることってあるにはあるんですけど、そういうときっていい結果が出なかったときに他人のせいにしちゃうんですよ。それが情けないから、何でも自分で決めるようにしています。それでつまらなかったとしても、まぁ俺が決めたことだしなってなるじゃないですか。だから基本的に俺は他人の意見をまったく聞かないです。逆にみんなはなんでそうしないんですかね。

――加藤さんからは、ほかの方が窮屈そうに見えますか?

加藤苦しいだろうなって思っちゃいます。何となく、勝手にそういうものだって皆が決めちゃっていて、それに従っているだけなのかなって。もちろん自分のスタイルに合っているならそれがいちばんいいと思うんですけど。

 他人の意見を聞かないだけであって、必ずしもマジョリティの意見に逆張りしようって思っているわけではないんですよ。そっちと意見が合うならそうした方がいいし。ただ、俺以外全員が違う意見を持っていても、俺がこうだと思ったならその通りにするっていうのが俺の生きかたなんです。

――すみません、すこし話を逸らしてしまいました。では出演者の皆さんについても聞かせてください。メンバーはどのような基準で選ばれているのでしょうか?

加藤仲の良い悪いで呼んでいる人はひとりもいないです。全員に対してそれぞれの役割を定めていて、それができる人を呼ばせてもらっています。大前提として、ある程度集客できる人というのはありますけど、それだけでは絶対にないです。それだけなら呼んでないやつもいるんで。

――リーダーとして、第一回から引き続きk4senさん、SHAKAさん、もこうさん、そして今回新たにじゃすぱーさんが参加されます。この4人をリーダーにした理由を教えてください。

加藤k4senさんは普段からの立ち振る舞いがリーダーそのものじゃないですか。配信ではあまり絡んだことないし、喋ったこともほとんどないんですけど、僕は絶大な信頼を置いています。間違いなく日本の配信者界隈を引っ張っていく存在だと思います。SHAKAくんも同じくらい皆をまとめ上げる力がすごく高い。まずこのふたりは絶対に外せないですね。本当は、前回リーダーだった関優太も同じ立ち位置にいるんですけど、いまは休養中なので。無理言って参加してもらうことにはなっているんですけど、今回はリーダーではないです。

 もこうは、何て言うのかな……唯一無二枠? なんかもう困ったときに最後はもこうが助けてくれるっていうか。もこうがリーダーだと、僕がおもろいんです。人格的にはぜんぜんリーダー向きじゃないんですけどね。それでも彼がリーダーだとイベントがおもしろくなる。そういう意味ではいちばん信頼しています。ただ、いちばんの爆弾でもあるんですよね。何かヤバいこともしでかしそうなので。いろいろな意味で、絶対に替えの利かない人です。

 じゃすぱーは僕普段から配信よく見ているんですけど、根っからの愛されキャラですよね。どうしても憎めない、そういう才能を生まれながらに持っているんじゃないかと思います。いま彼は20代前半ですけど、10年後くらいに日本一レベルで大人気になったとき「お前あのとき俺が世話したよな」って言いたいので、そのための投資です。それほど僕は彼のポテンシャルを買っているんです。勝手な話ですけど(笑)。僕があの年ではできなかったことを、彼はできる。エンタメの能力がとても高い男だなと思っています。

――共通して、能力を信頼してのオファーなのですね。仲の良い悪いで呼んでいるわけではないと仰っていたのがよくわかった気がします。

加藤実際、4人とは別に仲良くないですからね。もちろん悪いわけでもないですけど。SHAKAなんて年に1回会うかどうかだし、k4senさんはこれまでに2、3回しか会ったことない。もこうも最近は飯も行かないし。

 別にそんなことしなくても、彼らのイベントに対する意気込みは分かっているつもりだし、彼らもわかってくれていると思います。なので何の心配もしていません。

――配信者ハイパーゲーム大会では、会場限定も含めてさまざまなグッズが展開されています。とくにお気に入りのものはありますか?

加藤会場限定なんですけど、やっぱり僕の顔がプリントされたハイパーなりきりアイマスク、そして今回新たに追加したハイパーなりきりマスクですね。

加藤純一、けっこうまじめに語る。「ハイゲ大会第二回は金も払わずに文句言っている奴らですら楽しませる」。新リーダーじゃすぱーは“根っからの愛されキャラ”
加藤純一、けっこうまじめに語る。「ハイゲ大会第二回は金も払わずに文句言っている奴らですら楽しませる」。新リーダーじゃすぱーは“根っからの愛されキャラ”

 どっちも着けて、俺一色に染め上げて欲しいですね。この冬も花粉の季節もぜんぶ俺で乗り切ってほしい。

――さすがにおもしろすぎるのですが、これはOPENRECさんからのご提案だったのですか?

加藤いや、僕の個人配信で視聴者さんからそういうコメントがあったんですよ。「前回アイマスク出したから今回はマスクも出してお前にならせろ」って。それいいねって採用して、OPENRECさんにすぐお願いしました。ほかにもTシャツとか、グッズ系はどれも前回よりかっこよくなっていると思うので、ぜひ買っていただきたいです。じゃないと、また赤字になっちゃうんでね。

もっとも思い入れが強いゲームは『ポケットモンスター』シリーズ。現在ハマっているのは『龍が如く』シリーズ

――ここからは加藤さんのゲーム体験についてすこしお伺いしたいのですが、これまでプレイしてきた中でいちばん思い入れの強いゲームは何でしょうか?

加藤ぶっちぎりでポケモンですかね。いまだに毎日動画を見る唯一のゲームです。対戦動画だったり、昔の作品の隠されたネタだったり。世界中からも愛され続けていて、やっぱりすげーなって思いますよ。

――配信の面でも、加藤さんと言えばポケモンのイメージは強いです。

加藤たぶん個人でやった配信でいちばん人気なのがポケモンだと思います。“金ネジキ(※)”っていう高難易度コンテンツにチャンレンジするというやつなんですけど。自分の好きなゲームで、そういう成果が出たのは嬉しかったです。やっぱり俺がやるポケモンって、おもしろいんすよね。

※金ネジキ……『ポケットモンスター プラチナ』および『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』でストーリークリアー後に行けるバトルフロンティアにて、49連戦目(最終戦)に登場するトレーナー・ネジキを倒すチャレンジの俗称。『ポケットモンスター』シリーズ史上最高難易度との呼び声も高い。

加藤ポケットモンスター 赤・緑』は僕が小学校4年生とかのときに出ていて、もう28年目ですよね。そのあいだずっとおもしろくあり続けるって本当にすごいと思います。28年間ずっと好きなのって、ポケモンと松井(※)だけですよ。このふたつは僕の中で神格化していますね。

※元プロ野球選手のゴジラ松井こと松井秀喜選手。加藤さんは松井選手の大ファン。

――いまでもポケモンの動画は見られるということでした。どなたの動画か訊いてもいいですか?

加藤インゲン、もこう、すぃかの3人をずっとループしていますね。もこうはちょっとほかの作品が当たるとポケモンの動画上げなくなるんですけど、最近はどういうわけか2日に1回くらいポケモンの動画を上げているんで、そういう期間に見ています。

――ポケモンのほかに、最近ハマったゲームはありますか?

加藤龍が如く』シリーズにハマっちゃいました。いまさらかよって思われるかもしれないですけど、おもしろいですねぇ。無知がゆえに『JUDGE EYES:死神の遺言』と『LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶』からやり始めちゃったんですけど、そこから最初の『龍が如く』をやって、『龍が如く0 誓いの場所』もやったので、つぎは『龍が如く2』をやろうと思っています。最新作もおもしろそうなのでやりたいんですけど、順を追っていきたくて。

――現在は『龍が如く8』が発売中ですから、最新作に追いつくまでにたっぷり楽しめそうですね! 気になる方は配信を要チェックです。それでは最後に、イベントを楽しみにされている方たちに向けてメッセージをお願いします。

加藤僕の配信のメイン視聴者層は30歳以下くらいだろうから、決してお金に余裕があるかたばかりではないと思うんですよ。僕も会社で働いていたことがありますから給料がどれくらいかは想像がつきます。そんな中、高いチケット代を払って、しかも地方の方は移動や宿泊の費用も捻出して、さらには時間も作って来ていただくわけです。僕からすれば、それはものすごく特別なことで、当たり前のことじゃないと思っています。

 そういう想いに応える準備を、いま全力でやっています。当日は絶対に楽しいので、楽しみにしていてください。そして、気軽に配信で見てくれる人たちも、僕は大事な存在だと思っています。配信でも必ず楽しませますので、安心して待っていてください。よろしくお願いします。