※本記事は、2023年3月2日にアップした記事を再編集したものです。
スタイリッシュな見た目でふだんゲームを遊ばない層にも人気が拡大
いまから18年前の2006年(平成18年)3月2日は、ニンテンドーDS Liteが発売された日。
ニンテンドーDS Liteは、任天堂から発売された携帯型ゲーム機。全世界で一大ブームを巻き起こした超人気ハードなので思い出深いゲームファンも多いことだろう。
2004年12月2日に発売された元祖ニンテンドーDSの新バリエーションにあたる機種だが、改良点も多くパワーアップ版という認識でも問題ない。やや厚みのあった従来型のデザインを一新して小型・軽量化を実現。画面をさらに明るくできる4段階の輝度調節機能を搭載するなど、携帯性と見やすさが一層高められている。ポケットに収まりやすいサイズ感で、何よりスタイリッシュになったのがうれしかったのではないだろうか。
タッチペンの収納位置は出し入れしやすい右サイドに変更。タッチペンそのものも大きく太く持ちやすいようになった。ゲームボーイアドバンスソフトを挿すと本体からは少しみ出てしまうものの、使用しないときは専用カバーでスロットを保護できるようになっていたので見た目のフォローもバッチリだった。
本機は、2005年に発売された『nintendogs』や『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』、『おいでよ どうぶつの森』といったソフトの大ヒットによる“DSブーム”が続くさなかに発売し、ブームの追い風を受けて大ブレイクを果たした。
見た目のおしゃれさも相まってか、ふだんはゲームをしないような一般層まで取り込むことに成功。持っていること自体が一種のステータスというレベルにまで到達していたのではないかな。お店に入荷してもアッという間に売れ切れで、街なかで行列を見かけたら「ああ、ニンテンドーDS Liteを売っているのね」と思ってしまうのが、日常風景といった感じだった。ちょうどNintendo Switchの状況に近い感じだったと言えばわかりやすいだろうか。
最終的にニンテンドーDS Liteは国内で1820万台、世界累計で9386万台の販売を記録。ニンテンドーDSシリーズ全体の累計(オリジナル版のほかニンテンドーDS Lite、DSiやDSi LLを含めた台数)が1億5402万台だったことを考えると、人気のすさまじさが見て取れる。
オリジナルカラーは発売日当日はクリスタルホワイト1色だったが、9日後の2006年3月11日にアイスブルーとエナメルネイビーの2色が追加。以降ノーブルピンク、ジェットブラックと数を増やし、8色のカラーバリエーションとなった。