※本記事は、2023年1月9日にアップした記事を再編集したものです。
ひとつの世界を3人の視点で冒険できた
いまから14年前の2010年(平成22年)1月9日は、プレイステーション・ポータブル用ソフト『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』が発売された日。
『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』は、スクウェア・エニックスから発売されたアクションRPG。ディズニー作品のキャラクターが登場することで世界中のゲームファンをあっと言わせた『キングダム ハーツ』シリーズの一作となっている。
2007年に新プロジェクトとしてニンテンドーDS用ソフト『キングダム ハーツ 358/2 Days』や携帯電話用ソフト『キングダム ハーツ コーデッド』とともに携帯用ゲーム機&携帯電話用コンテンツがまとめて発表され、注目を集めていたので覚えている人もいるだろう。
本作では初代『キングダム ハーツ』の10年ほど前の時代が描かれており、幼き日のソラやリク、カイリなどさまざまなキャラクターの過去の姿が見られたのも見どころのひとつ。初代の時代にはすでに闇に飲まれて存在しなかったワールドが健在だったりするのもおもしろいし、『リロ&スティッチ』のワールドではスティッチの名が与えられる前の物語になっているため、名前が“試作品626号”だったのもニクいところだ。
『キングダム ハーツ BbS』の主人公は、テラ、ヴェントゥス、アクアのキーブレード使いの3人。彼らは“キーブレードマスター”になるべくマスター・エラクゥスのもとで修行に励んでいたのだが、キーブレード戦争の再来を目論むマスター・ゼアノートの大いなる陰謀に巻き込まれてしまうことになる。
ユニークなのは3人の主人公からひとりを選んでスタートできる点。冒険する世界は共通なのだが、ひとつの物語をそれぞれの視点から体験することができた。出会う人々や戦うボスなども異なるため新鮮な気分でプレイできるのはもちろんだが、時折主人公の行動がほかのふたりのシナリオに影響を与えていたことが明らかになったりするところも楽しかった。
本作でワールドのモチーフになったディズニー作品は前述の『リロ&スティッチ』のほか、『眠れる森の美女』、『白雪姫』、『シンデレラ』、『ヘラクレス』、『ピーター・パン』といった有名タイトルたち。それぞれの主人公ごとに体験できるギミックなどが大きく異なり、驚かされた記憶がある。
バトルシステムもより洗練されていて、煩雑な操作を必要とせずコマンドを使用できたのがありがたかった。自由にデッキを組み△ボタンを押していくだけで、つぎつぎと魔法をくり出せるのが気持ちいい。
『いただきストリート』を彷彿とさせるようなボードゲーム風ミニゲームの“コマンドボード”やマルチプレイが可能な“ミラージュアリーナ”といったお楽しみ要素もあったので、ワールド攻略そっちのけでハマってしまったなんてプレイヤーもいたんじゃないかな。
2011年1月20日には、海外版をベースに新要素を加えた『キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナルミックス』を発売。現在本作を遊びたいのであれば、この『ファイナルミックス』版がおすすめとなる。プレイステーション4やPC(Epic Games Store)でプレイ可能な『キングダム ハーツ -HD 1.5+2.5 リミックス-』に収録されており、ほかのタイトルもまとめて遊べてお得だ。
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