※本記事は、2022年12月25日にアップした記事を再編集したものです。

激ムズ難度も話題となったRPG

 いまから28年前の1995年(平成7年)12月25日は、セガサターン用ソフト『真・女神転生 デビルサマナー』が発売された日。

 『真・女神転生』シリーズのひとつで、セガサターンで発売された『真・女神転生 デビルサマナー』。ハードの性能が上がり、3Dダンジョンが画面いっぱいに表示されるなど、よりリアルな作品になりました。ただ、マップが広くなったせいもあり難度が上昇。ワープや落とし穴もたくさんあり、迷いやすかったです。

『真・女神転生 デビルサマナー』が発売された日。東京が崩壊しなかった場合のパラレルを描く世界観で、ハードボイルドなストーリーが魅力【今日は何の日?】

 とくに“中華街”は一生迷ってしまうのではないかと思うほどの難度。COMPが使えなくなる“矢来区地下水道”も難しかったです。後半の“新市庁舎”はワープゾーンだらけで本当にイヤらしい作りだったし、ラストダンジョンの“古墳迷宮”も長くてたいへんでした……。

 しかも、主人公が死亡すると即ゲームオーバーなのに、よく即死魔法を食らうという難度の高さ。『キャサリン』や『ペルソナ5』、そして『真・女神転生V』など、いまでこそ豊富な難易度選択があって誰でも楽しめるものの、当時のアトラスゲーといえば難しいゲームの代名詞。そんな中でも『真・女神転生 デビルサマナー』はとくに手ごわかったです。

『真・女神転生 デビルサマナー』が発売された日。東京が崩壊しなかった場合のパラレルを描く世界観で、ハードボイルドなストーリーが魅力【今日は何の日?】

 それでもエンディングが最高なので、プレイし終わったときには「やってよかったー!」と心の底から思うことができました。ラストの選択肢はどちらを選んでも物語の流れに変化はありませんが、やはり“上の選択肢”を選んでハードボイルドに決めたいところ。

 激ムズではあるもののゲーム史上に残るエンディングなので、難しいゲームが苦手だという人にもチャレンジしてもらいたいです。

 ストーリーは『真・女神転生』で東京が崩壊しなかった場合のパラレルの世界観。悪魔の目撃談と連続殺人事件が連続する平崎市が舞台となります。

『真・女神転生 デビルサマナー』が発売された日。東京が崩壊しなかった場合のパラレルを描く世界観で、ハードボイルドなストーリーが魅力【今日は何の日?】

 とある事件に巻き込まれて魂と肉体が分離した主人公は、デビルサマナー(悪魔召喚師)である私立探偵・葛葉キョウジの肉体に入り、葛葉キョウジとして行動することに。

 タカシというチンピラの死体に入り込んで主人公の手助けをしてくれる本物の葛葉キョウジや、キョウジのパートナーであるレイ・レイホゥ、ホテル業魔殿のヴィクトルなど、魅力的なキャラクターが多数登場。多くが表の顔と裏の顔を持っており、繁盛店の不動産屋が裏では武器を売っていたりするのもワクワクする設定でした。

『真・女神転生 デビルサマナー』が発売された日。東京が崩壊しなかった場合のパラレルを描く世界観で、ハードボイルドなストーリーが魅力【今日は何の日?】

 バトルは前衛と後衛の概念ができて戦略性が豊かに。また、仲魔の忠誠心を示す“忠誠度”や、主人公の命令に忠実に動く仲魔を造る“造魔”といったシステムが新たに登場。

 ちなみに、『真・女神転生 デビルサマナー』はTVドラマ版も存在します。1stクールは原作をなぞる内容で、2ndクールはオリジナルの内容でした。じつは宮崎あおいも出演していたりするので、気になる人はDVD-BOXをチェックしてください。

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※記事中で使用している画面写真は、PSP版のものです。