ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、2023年12月5日に“スーパー・ニンテンドー・ワールド”エリア拡張キックオフ・プレゼンテーションを開催した。
同イベントでは、建設中のドンキーコングをテーマにした新エリアの正式名称が“ドンキーコング・カントリー”、オープン時期が2024年春に決定したことを発表。
また、12月6日より同エリアの一部グッズが先行販売されることも決定。そのほか、スーパー・ニンテンドー・ワールドの新テーマやエリア内で体験できることなども明らかになったイベントの詳細は随時更新予定。
12月6日より先行販売されるグッズラインアップ
- 販売店舗:ワンナップ・ファクトリー、ユニバーサル・スタジオ・ストア、カルフォルニア・コンフェクショナリー
プリントクッキー
カチューシャ
アソートスナック
チョコクランチ
アソートスウィーツ
アソートスウィーツ
新テーマはPLAY WiLD! アソビの本能、大爆走!
プレゼンテーションでは、まず合同会社ユー・エス・ジェイ 社長 CEOのJ.L. ボニエ氏より、スーパー・ニンテンドー・ワールドの拡張エリアとして建設中のドンキーコングをテーマにした新エリアの正式名称が“ドンキーコング・カントリー”であること、オープン時期が2024年春に決定したことが発表された。
ボニエ氏は、同エリアについて「任天堂代表取締役フェローの宮本茂様、そして才能あふれる任天堂の皆様との強い連携により、新エリアのクオリティーには絶大な自信を持っております。社会に革新性をもたらし続けてきた任天堂とユニバーサル・スタジオ・ジャパンの両社のコラボレーションで、世の中を驚かせるテーマパーク体験を準備中です。皆様にスケールアップした体験をお届けできる日がいまから楽しみです」と力強くコメント。
なお、ドンキーコング・カントリーのオープンにより、スーパー・ニンテンドー・ワールドの敷地面積は1.7倍になるとのこと。
続いて、合同会社ユー・エス・ジェイ執行役員副社長 CMOの村山卓氏が登壇。村山氏は、スーパー・ニンテンドー・ワールドの開業からを振り返りながら、ドンキーコング・カントリーを含めた同エリアの新たなテーマが“PLAY WiLD! アソビの本能、大爆走!”であることを発表。
また、今後の展開として、年内にはCMの放送開始、来年には大阪を飛び出し各地で“PLAY WiLD!”の魅力を発信するキャンペーンなどを実施し、新エリア開業までを盛り上げていきたいと意気込みを語った。
そして、最後にユニバーサル・クリエイティブ チーフ・クリエイティブ・オフィサーのブライアン・ロビンソン氏よりドンキーコング・カントリーで体験できる内容についての紹介が行われた。
エリア内にはジャングルのほか、黄金の神殿などもあり、これまでのスーパー・ニンテンドー・ワールドと同様にパワーアップバンドを使ったアクティビティを楽しめるそう。その中にはゲームでおなじみの“K”、“O”、“N”、“G”のパネルを集めるという遊びも用意されているとのこと。もちろん、スマートフォンアプリとも連携し、ポイントランキングを競うことも可能となっている。
また、黄金の神殿では“ドンキーコングのクレイジートロッコ”と呼ばれるアトラクションが用意されている。
こちらは、ドンキーコングとディディーコングといっしょに『ドンキーコングリターンズ』に登場したティキ族からゴールデンバナナを守るというライド型のアトラクションで、タルから飛び出したり、障害物をジャンプで避けたり、斬新で予想外の驚きに満ちたこれまでにない体験が楽しめるとのこと。
なお、詳細は不明だが、「ティキ族の最高指導者であるティキトングと対峙することになる」という気になる発言も。
その後、ドンキーコング・カントリーをイメージしたエンターテイメント・パフォーマンスが行われたところでプレゼンテーションは終了した。
トロッコ型のライドアトラクションでは切れたレールを飛ぶ仕掛けも!?
プレゼンテーション終了後には、合同会社ユー・エス・ジェイ インテグレイテッド マーケティング部 シニアマネージャーの栗山晃一氏(文中は栗山)による質疑応答が行われた。質疑応答では、ライドアトラクションの秘密やドンキーコングの世界観をイメージしたショップやレストランが用意されていることなどが明らかになった。
――ドンキーコングのクレイジートロッコは、まったく新しいアトラクションということですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
栗山 ドンキーコングのゲームの中に登場するおなじみのトロッコをテーマにしたライドアトラクションになっています。特徴としては、レールを走るのですが、ゲームの世界のように切れたレールを飛ぶような新しい体験ができるアトラクションになっています。
――ドンキーコング・カントリーのアトラクションの数はどのくらいなのでしょうか?
栗山 現時点では詳細な数はお伝えできませんが、ライドアトラクションのほか、アクティビティや物販、飲食施設など総合的なテーマパーク体験をご用意しています。
――ドンキーコング・カントリーのアクティビティには、これまで販売されていたパワーアップバンドも使用できるのでしょうか?
栗山 ドンキーコング・カントリーだけではなく、既存のエリアと共通で楽しめるようになっています。
――2025年には大阪で“EXPO 2025 大阪・関西万博”も開催されますが、相乗効果などは期待されていますか?
栗山 EXPO 2025 大阪・関西万博は同じ大阪のベイエリアと呼ばれるところで開催されるということで、いっしょに盛り上がれればと思っています。
――現在のスーパー・ニンテンドー・ワールドでは、マリオやピーチ姫といっしょに写真撮影が行えますが、ドンキーコング・カントリーではドンキーコングたちに会えるのでしょうか? また、ライドアトラクションの身長制限が決まっているようでしたら教えてください。
栗山 その辺りの詳細につきましては現在お答えできないため、後日改めてご案内させていただきます。
――ドンキーコング・カントリーには物販や飲食店も存在するとのことでしたが、こちらも外観などを含めて、ドンキーコングの世界をモチーフしたものになるのでしょうか?
栗山 現時点で詳細をお伝えすることはできませんが、あくまでもドンキーコングの世界を体験できるという意味合いの中での物販や飲食施設を用意しています。
――ドンキーコングのクレイジートロッコはライドアトラクションということですが、ローラーコースターという認識で問題ないでしょうか?
栗山 いまのところは、ライドアトラクションと呼んでおります。
――現状のスーパー・ニンテンドー・ワールドとドンキーコング・カントリーのすみ分けについて、マーケティング的にはどのように考えられていますか?
栗山 すみ分けというのはないのですが、やはり多くの任天堂のファンの皆様は、マリオとドンキーコングというキャラクターそれぞれに愛着もあると思いますし、より多くの任天堂ファンの皆様にご体験いただければと思っています。
――任天堂にはいろいろなIP(知的財産)がある中で、ドンキーコングを選ばれた理由を改めて聞かせてください。
栗山 ドンキーコングというキャラクターは、任天堂ファンの皆様にとっても昔から馴染みや人気がありますし、任天堂様にとってもとても重要で想い入れのあるキャラクターでもありますので、そういったさまざまな観点からスーパー・ニンテンドー・ワールドを拡張するにはドンキーコングがいいだろうということで、日米で決めた協議した結果となります。
――スーパー・ニンテンドー・ワールドがオープンした段階から、ドンキーコング・カントリーを拡張することは決まっていたのでしょうか?
栗山 そうですね。当初の計画から順番にオープンすることを決めていました。
――ドンキーコングのクレイジートロッコでは、ティキ族からゴールデンバナナを守るということですが、オリジナルキャラクターなどは登場するのでしょうか?
栗山 そのあたりの詳細は後日改めてお伝えさせていただければと思っています。
――2024年春にオープンということで、いまのお気持ちを聞かせてください。
栗山 今回はスーパー・ニンテンドー・ワールドの拡張ということで、いままでのアソビの本能を解放できる魅力がさらに高まります。我々、USJ全体としては“超感動、超興奮”の体験を通して、社会に“超元気”をお届けしたいというテーマでやってきていますが、そういったことの強力な体験や価値になるのかなと考えてします。“PLAY WiLD!”の精神で、野生に返って、自分をむき出しにして遊びまくって、超元気になっていただければと思っています。