※本記事は、2022年11月3日にアップした記事を再編集したものです。
2Dと3D作品双方の魅力をミックス
いまから12年前の2011年(平成23年)11月3日は、ニンテンドー3DS用ソフト『スーパーマリオ 3Dランド』が発売された日。
『スーパーマリオ 3Dランド』は、任天堂から発売されたアクションゲーム。ニンテンドー3DSで初めて発売された『マリオ』シリーズで、リメイク作品を除いた新作としては携帯ゲーム機で唯一の“3Dマリオ”ということになる。
なお、タイトルに付けられた“ランド”は同じ携帯ゲーム機であるゲームボーイで展開した『スーパーマリオランド』を、“3D”には『スーパーマリオブラザーズ3』の“3”の意味も込められており、『スーパーマリオブラザーズ3』で初登場した“たぬきマリオ”が本作でも復活している。
3D視点の作品でありながら、いわゆる“2Dマリオ”のようなコース上の仕掛けが満載で、2Dと3D作品の魅力的な部分をミックスさせたような作りになっているのが大きな特徴。立体視で見ていた場合のみすぐピンとくるような騙し絵風の仕掛けなど、ニンテンドー3DS本体の機能をフルに活かした要素も多数存在している。
3D作品の『マリオ』と言えば、パワースターを探すなど探索がメインとなっていて明確なゴールは存在しないのが定番だが、本作ではゴールポールがしっかりとあり、そこへ到達することでステージクリアーとなる。わかりやすいゴールのおかげで「このまま先に行っていいの?」という迷いが払拭され、それでいて“スターメダル”を見つける探索の要素まで用意されていたのだから、2Dと3Dのどちらの作品のファンも大満足のデキだったのではないだろうか。
エンディングを迎えると、通常ステージと同じボリュームの“スペシャルステージ”が出現したのはうれしいサプライズ。遊びのバリエーションを拡張した歯応えあるステージがてんこ盛りだったので挑戦のし甲斐があった。
そういえば、珍しい試みとして『ゼルダの伝説』をオマージュしたコースも存在。見た目はトップビューの初代『ゼルダ』のダンジョンそのままで、燭台に火を灯せばおなじみの謎を解いたときの効果音も聴けるのだから思わず驚いてしまった人も多かったのではないかな。ちょうど『ゼルダ』が25周年のタイミングだったらしく、これまでの『マリオ』になかったチャレンジをしてみた模様だ。
パワーアップの種類はかなり豊富でレギュラーのファイアマリオをはじめ、タヌキマリオやブーメランマリオなど多数登場。プロペラボックスを頭にかぶればゆっくりと滑空も可能で、地蔵マリオやパタパタの羽根を付けたマリオといったユニークな姿も見ることができた。特殊なマリオは前述のスペシャルステージのみでしか見ることができなかったので、ちょっとしたご褒美的な存在だったのかもしれない。
本作の後継作として、2013年にはコースを一新し、4人同時プレイが可能になった『スーパーマリオ 3Dワールド』がWii Uで発売。さらに2021年には、完全新作となる“フューリーワールド”を付け加えた『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』が、Nintendo Switchで発売された。
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