ゲームエンジンUnityを提供するユニティ・テクノロジーズのジョン・リカテロ社長が退任することが発表された。元IBMのジム・ホワイトハースト氏が後任が見つかるまでの間の移行期間を暫定CEOとして率いる。

 リカテロ氏は大手パブリッシャーのエレクトロニック・アーツのCEOを務めたのち、共同創設者である前任のデビッド・ヘルガソン氏に代わって2014年に同社CEOに就任。2020年の株式上場を行ったほか、その在任期間を通じてさまざまな企業買収やモバイル向け広告部門Unity Adsの強化などを通じ、Unityの経営多角化を進めてきた。

 一方でUnityは先月、インストール数を主な指標としたゲーム開発者に対する新たな料金徴収プランを公表。世界のゲーム開発コミュニティからの猛反発を受け、修正案を発表する事態に陥っていた。公式発表には退任の理由について特に記載されていないものの、同氏が進めてきた成長戦略の中で大きな汚点を残す形となったのは否めないだろう。