人気ゲームの『フォートナイト』やゲームエンジンのUnreal Engineの開発・運営などを行うEpic Gamesが、全体の16%にも及ぶ大規模レイオフ(人員削減)を実施したことを発表した。

 レイオフの対象となったのは約830人でその3分の2は開発チーム以外からとしているものの、X(旧Twitter)などでは『Fall Guys』の開発Mediatonicや『ロケットリーグ』の開発Psyonixなどのスタッフが、自身が対象となったことを報告している。

 Epic GamesのCEOであるティム・スウィーニー氏は公式声明の中で、収入に対して投資を行いすぎていたこと、また『フォートナイト』の人気が従来のバトルロイヤルモードからクリエイティブモードに移行したことにより収益モデルが変わってきたことなどをレイオフの理由として挙げている。

 クリエイティブモードは、プレイヤーコミュニティがコンテンツを自作して共有できるUGC的なプラットフォームサービス。制作者に対してプレイ時間等に応じた収益配分を行っているため、そのコストがバトルロイヤルモードとの違いとなる。

 また2022年3月に買収した音楽配信プラットフォームのBandcampは音楽ライセンス事業などを行うSongtradrに売却。広告・マーケティング会社のSuperAwesomeからは広告事業部分が再独立する形で再出発が行われる。

 Songtradrの公式発表では、Bandcampを従来通りのアーティスト本位の収益配分を行うプラットフォームとして運営していくこと、音楽アーティストがフォートナイトなどに楽曲をライセンスできるようにする仕組みをEpic Gamesと共同で取り組んでいくことなどが語られている。