2023年9月21日(木)~24日(日)に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2023(TGS2023)。最終日となる9月24日に、オンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(『FF14』)の公式生放送“第79回FFXIVプロデューサーレターLIVE”(以下、PLL)が配信された。
第79回PLLはTGS2023のスクウェア・エニックスブースから放送。現地は公開生放送をひと目見ようと多くのヒカセン(光の戦士)が集結し、入場規制が入るほどの熱狂っぷりだった。
放送では最新大型アップデートとなるパッチ6.5“光明の起点(ゼロ)”の情報が公開。実機プレイを使って、新たなフィールドなどがお披露目された。公開された新情報をスクリーンショットと、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏のコメントを中心に紹介していく。
第79回FFXIVプロデューサーレターLIVE / FFXIV Letter from the Producer LIVE Part LXXIX
パッチ6.5“光明の起点”のPart1は10月3日に公開
- パッチ6.5は新拡張パッケージ『黄金のレガシー』前の最後のメジャーアップデートになる
- お話(メインストーリー)自体はPart1とPart2の二部構成
- 10月3日にパッチ6.5が公開され、メインストーリーのPart1が実装
- その後にロンドン、日本でファンフェスティバルが開催され、パッチ7.0の情報が更新。ファンフェスティバルが終わった後にPart2が公開される
- ゲーム内のメインストーリーとファンフェスティバルの体験がひとつなぎになっている。
パッチ6.5の新トレーラーも公開
FINAL FANTASY XIV パッチ6.5トレーラー「光明の起点(ゼロ)」
パッチ6.5の実装項目
- Part1がパッチ6.5、Part2がパッチ6.55になっている
- 途中にもパッチが公開される
- メインクエストはパッチ6.xシリーズのグランドフィナーレに。ゼロや第一世界がどうなるかに注目してほしい
- タタルの大繁盛商店は(続編というよりは)完結編に近い
- 友好部族 エクストラストーリーは「ヒルディかな?」と思うぐらいめちゃくちゃなことが起きる
- “帰ってきたヒルディブランド”も今回がフィナーレで、かなり大がかりなストーリーになっている
- 新ダンジョン“月の地下渓谷”は6.xシリーズのメインクエストのラストダンジョンになる
- 過去作が好きな人にはニヤッとしてもらえる。その先にもちょっとした驚きを演出たっぷりで入れている
- 今回の24人レイドで“ミソロジー・オブ・エオルゼア”シリーズが完結
- 開発チームがフルパワーで作り、演出、キャラ、バトルギミックなどをモリモリでお送りする
- “ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦”は、当時から極の域を超えた零式1.5層ぐらいで作り、(挑戦する人たちの)アイテムレベルもバラバラだったから難しかった
- “幻ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦”はガチガチにバランスを取り直していてやり応えがあるものに
- 高難度版のアナザーダンジョン異聞零式の報酬がほしいというフィードバックがあったので、今後もまったく同じ形式でいける状態ではないが、アイテムレベルの強化に利用できる報酬を追加予定
- プレイをしたうえでフィードバックをもらえれば、7.0以降のヴァリアント&アナザーダンジョンに活かせる。ぜひフィードバックを送ってほしい
- パッチ6.5で、6.5までのすべてのメインクエストのインスタンスダンジョンがソロで遊べるようになる
- "水没遺構 スカラ"に関しては、アルフィノの友情物語を展開したいというコンセプトだったが、当時はコンテンツサポーターの機能がなかったのでプレイヤーとアルフィノたちは別ルートで進んでいた
- 今回、話も調整し直していっしょに進むようになっている。プレイ済みの人も新鮮な気持ちで遊べると思う
- "ねこみみさんのおねがい"は、パッチ6.5までの開拓をやり尽くした人用の遊び。専用の報酬も用意している
- 牧場が狭いという意見に対しては、7.0ですぐにではないがフィードバックを受けていろいろと変えていきたい。引き続きフィードバックを送ってくれるとうれしい
- 『フォールガイズ』コラボは、つぎのファンフェスティバルで正確な日付を発表したい
- 6.5x中には皆さんにお届けしようと思っている
- (『フォールガイズ』コラボでは)『フォールガイズ』に出てきそうなものだけでなく、走っていたら"加速度爆弾"がつくなど、『FF14』のギミックも交えた『フォールガイズ』になっている。専用報酬もたっぷり用意しているから楽しみにしていてほしい
- 新たなお得意様取引のマーグラットは、働きすぎてハイテンションが極まってしまうという開発チームにいそうなキャラクター。開発チームからの愛が強くて実装が決まった。仕事が大好きという人は親近感を覚えるかも
- テレポ先の選択は、現在はエリアごとに表示されているが、拡張パッケージごとに取りまとめるという新UIを実装。これまでのUIと選択して使える
- アライアンスレイドルーレットは、それぞれのアライアンスレイドの難易度や時間効率に合わせて報酬の切り直しをしている。できるだけ「損をする」という感覚がないように調整した。今後もフィードバックを受けて調整していく予定
今後のスケジュール
- 10月21日・22日のロンドンのファンフェスティバルが終わった直後にパッチ6.51がリリース
- 日本のファンフェスティバルのチケットは、速報ベースで約3倍ぐらいの倍率。この後に券種を増やしてできるだけたくさんの人に来てもらえるようにする
ジョブ調整
- 新拡張パッケージでレベルキャップが開放され、各ジョブに新たなアクションが追加される
- パッチ6.5はその直前のメジャーアップデートとなるので、基本的に同一ロール内の火力のバランス調整に注視している
- 手が加わるジョブ自体も多くない。(アクションの)ローテーションが変わるような調整もしていない
- いくつかのジョブに対して火力底上げのためのアクション威力を引き上げる
- 実際にどのジョブに調整が入るかはパッチノートに調整意図も含めて書くので、そちらを確認してほしい
"ゼロムス討滅戦"実機プレイでついにその姿が明らかに!
- ゼロムスは途中ですさまじい光の羽が出たりする。最初は見ている余裕がないかもしれないけど、落ち着いたら注目して見てほしい
- BGMは2段構成になっている
- 久々のデバフも付与されるので「これなんだっけ?」と焦って動かないように
- まわりの柵がなくてフィールドの下へと落下するので、吹き飛ばされる攻撃が来そうだなと思ったら構えておくといいかも
- 空間にヒビが入っているのも理由がある。戦っている最中の絵的な変化も楽しんでほしい
“クリスタルコンフリクト”アップデート。新ステージのギミックを実機プレイで紹介
- マップと戦況UIに関していろいろなアップデートを入れている
- 黄色く表示されている円が逆転ライン
- オーバータイムまでのカウントダウンも画面中央にわかりやすく表示される
- 緑が生い茂る光るエリアに入ると継続回復効果が得られる。エリアから出た後も30秒間、継続回復効果のバフが付与される
- オーロラのようなエフェクトが出て、しばらくするとフィールド全体が灼熱波状態になり、継続的にダメージを受ける。同時にフィールド内に降ってくる砂漠の光を取る(表示される白い円に入る)とHPが回復する
- 蟻地獄のエリアでは引き寄せ後に即戦闘不能になる攻撃が仕掛けられる。引き寄せは防御状態で防げる
- サボテンが現れたときは針十万本を使用、この攻撃は防御状態を貫通。ただし、ほかのプレイヤーとダメージをシェア(頭割り)できる
"華めく神域 タレイア"知神サリャクとの戦いをチラ見せ
- サリャクと戦うフィールドには手すりがない→落下する
- サリャクは知を司る神なので、頭を使うギミックを用意
- 三角がどう倒れるかを判断するといったもの
紙で実装される装備&家具をチラ見せ
PvPシリーズの報酬装備(タンク)
トロフィークリスタルの交換装備
"華めく神域 タレイア"報酬装備(タンク)
"華めく神域 タレイア"報酬装備(レンジ)
"華めく神域 タレイア"報酬装備(スカウト)
"華めく神域 タレイア"報酬装備(キャスター)
ハウジングアイテム
オシャレ装備
- 『FF』の生みの親である坂口博信氏が熱望していたカッパ装備がついに実装
- 6.5x中に実装される、7.0に近いタイミングで実装予定
新たなマウント&ミニオンも実機でお披露目
クラウドを利用したデータセンターの可能性を検討中
- 瞬間的にワールドを増やしたり、パージして減らしたりといったことができる、クラウドを利用したデータセンターを検討中
- 北米でテスト用のクラウドデータセンターを設置して、パッチ6.5xで公開負荷テストを実施する
- テスト中はデータセンターの選択画面に“クラウドデータセンター”が表示されるので驚かないでほしい
- 5年ぐらい開発していて、物理データセンターと遜色なく遊べる状態まで来た
- フィードバックをもらえると、この先10年、いろいろなことがやれていくのでご協力をお願いします
ケンタッキーフライドチキン×『FF14』コラボ
※詳細は以下の記事をチェック
お知らせコーナー
- 『FF14』のTRPGをホビージャパンと共同開発。開発担当者はバリバリのヒカセン。シナリオは『FF14』開発チーム・世界設定班が監修。
- パッケージ周りのデザインだけで2ヵ月近くかかっている
- オリジナルのサイコロを作るなど、こだわりは強い
- (“FIREWORKS & MUSIC”の大阪公演で)具なし焼きそばに関して、運営会社に改めて調査を依頼。どうしてこういうことが起きたのか、関東会場ではどのような対策をするかを何度もやり取りをしている
- 皆さんにより笑顔で楽しんでもらえるように徹底している
- 10月3日に公開されるパッチ6.5は24時間メンテナンスに
盛りだくさんの情報がお届けされた第79回PLLはこれにて終了。なお、ここまでに発表されたパッチ6.5xの実装項目以外にも、さまざまなコンテンツが用意されているとのこと。
10月21日・22日にはロンドンで欧州ファンフェスティバルの開催も控えている。新拡張パッケージ『黄金のレガシー』の新情報はもちろん、パッチ6.5xの新たな情報も公開されるかもしれないので、期待して待とう。