『Steam Deck』やASUS『ROG Ally』の登場により徐々に認知が広がりつつあるハンドヘルドPC。さまざまなメーカーが参入して選択肢が広がっている。幕張メッセで開催されている東京ゲームショウ2023で『AYANEO KUN』と、『ONEXPLAYER 2 Pro』に触れたことでデカさは正義なのかもしれないという気づきを得た。
東京ゲームショウ2023ハンドヘルドPCリポート
ラグジュアリーなデカい端末『AYANEO KUN』
『AYANEO KUN』は8.4型ディスプレイを搭載したモデル。解像度1600PのIPSスクリーンで輝度は500nits、タッチ操作にも対応している。記事タイトルどおり、『Starfield』を少し遊んでみたのだが最高だった。文字情報が多いタイトルなので、これよりも小さい画面ではプレイはしずらい。手に持って遊ぶぶんにはこのくらいの大きさのほうが文字もしっかり読めてグラフィックを楽しむことができるので丁度いいのだ。
モニターに合わせてボディもデカくなるわけだが、利点としてバッテリーと排熱のパワーアップが期待できる。バッテリーはノートPC並の75WhでAAAタイトル(大作ゲーム)を設定次第では2~3時間遊べるという。排熱は59枚の0.2mm冷却フィンを搭載した大型ファンによって効率的な排熱と冷却ができる。
デカくて約950gとそこそこの重量があるので持ち運んで外で遊ぶにはキツイが、ソファやベットでゴロゴロとゲームするにはぴったりなモデルだろう。
AYANEOブランドの記念碑的位置づけの製品ということで本体が帯びる質感はもちろん、外箱に至るまでラグジュアリーさが光るモデルとなっている。
日本国内版は2023年12月上旬に発売予定で価格は18万8900円[税込]から。
AYANEO KUN基本スペック
- ディスプレイ:8.4型、2560✕1600、350PPI、500nits
- CPU:Ryzen 7 7840U
- メモリ:15GB/32GB LPDDR5X
- ストレージ:512GB/2TB SSD
- バッテリー容量:75Wh(19500mAh)
- サイズ:312.4✕132.5✕21.9mm
- 重さ:約950g
- OS:Windows11 64bit home
拡張性がすごいぜ『ONEXPLAYER 2 Pro』
『ONEXPLAYER 2 Pro』も同じく8.4型のディスプレイを搭載したモデル。大画面でのゲームのしやすさは前述のとおりだが、注目したいのは拡張性だ。
脱着式のキーボードを用意しておりノートPCライクな使い方が可能。ディスプレイカバーとしても利用でき、閉じるとスリープ状態にもなる。ディスプレイはタッチ操作に対応しており、スタイラスペンを使ったイラストの作成も可能だ。
コントローラーは左右が脱着可能。脱着した両端を繋げてひとつのコントローラーにもできる。
モニターやTVに映像を出力し、ふたつのコントローラーを接続して対戦も可能だ。
工夫しだいではビジネスシーンでもなんとか活用できそうだし、ゲームでワイワイと盛りあがれるだろう。「ノートPCとして使えるかも」というはわりと重要だ。ゲームのための高いおもちゃではなく、仕事道具としての出費だと思える(思い込める)からだ。
『ONEXPLAYER 2 Pro』は販売中で、価格は15万7000円[税込]から。
ONEXPLAYER 2 Pro基本スペック
- ディスプレイ:8.4型、IPS、2560✕1600、358PPI
- CPU:Ryzen 7 7840U
- メモリ:16GB/32GB LPDDR5X
- ストレージ:1TB/2TB SSD
- バッテリー容量:17100mAh
- サイズ:約127×310×23mm
- 重さ:約848g
- OS:Windows 11 Home