2023年9月21日~2023年9月24日に千葉・幕張メッセで開催中の“東京ゲームショウ2023(TGS2023)”。『スターオーシャンセカンドストーリーR』の開発などを担当するジェムドロップのブースでは、とある作品の主人公である令嬢の3Dモデルが立っている。

 これは、謎の新米作家・喜多山浪漫氏の小説『エトランジュ オーヴァーロード ~反省しない悪役令嬢、地獄に堕ちて華麗なるハッピーライフ無双~』(以下、『エトランジュ オーヴァーロード』)の主人公である“エトランジュ・フォン・ローゼンブルク公爵令嬢”の3Dモデル。ジェムドロップブースでは、同作の一部をまとめた特別冊子も配布されている。

反省しない悪役令嬢ラノベ『エトランジュオーヴァーロード』のコミカライズが決定。声優は水橋かおりさん、早くも3Dモデルも【TGS2023】
反省しない悪役令嬢ラノベ『エトランジュオーヴァーロード』のコミカライズが決定。声優は水橋かおりさん、早くも3Dモデルも【TGS2023】
小説『エトランジュ オーヴァーロード ~反省しない悪役令嬢、地獄に堕ちて華麗なるハッピーライフ無双~』をチェックする(カクヨム)
小説『エトランジュ オーヴァーロード ~反省しない悪役令嬢、地獄に堕ちて華麗なるハッピーライフ無双~』をチェックする(小説家になろう)

 小説『エトランジュ オーヴァーロード』は、いわゆる“悪役令嬢もの”と呼ばれるジャンルのライトノベルで、“小説家になろう”や“カクヨム”で連載中。ただし、よくある“悪役令嬢もの”は破滅的な結末を回避するために、主人公がこれまでの行動を省みて運命を変えようとするのが通例だが、本作の場合、サブタイトルの通り、主人公が一切反省せずに地獄に堕ちても我が道を行くというのがテーマ。

 今回、本作が“電撃マオウ”にてコミカライズが決定したのに合わせて、ジェムドロップが3Dモデルを制作し、展示したのだという(とくにゲーム化が決まっているということではない、とのこと)。しかも、このエトランジュの3Dモデルはただ動くだけでなく、写真を撮ろうとカメラを構えるとポーズを取ったりと、リアクションをしてくれるという謎の技術も使われたすごいもの。

 『エトランジュ オーヴァーロード』のキャラクターデザインは『Re:ゼロから始める異世界生活』などで知られる大塚真一郎氏で、さらに3Dモデルで動くエトランジュの声優は水橋かおりさんが担当。いきなりのコミカライズ決定、ゲーム化前に3Dモデルが作られるなど、異例中の異例な展開が行われるのは、謎の新米作家・喜多山浪漫氏が持つコネクションの力が大きい(喜多山浪漫氏の著者近影イラストを描いたのは、ヴァニラウェアの神谷盛治氏!)。

反省しない悪役令嬢ラノベ『エトランジュオーヴァーロード』のコミカライズが決定。声優は水橋かおりさん、早くも3Dモデルも【TGS2023】
反省しない悪役令嬢ラノベ『エトランジュオーヴァーロード』のコミカライズが決定。声優は水橋かおりさん、早くも3Dモデルも【TGS2023】

 事実、喜多山浪漫氏のX(Twitter)の投稿にはゲーム業界関連のさまざまな人物が登場しており、そのつながりの強さを感じさせる。喜多山浪漫氏のプロフィールを見る限り、前職はゲーム会社で、現在はそこから独立して小説を書き始めているとのことだが、その正体はいつか明かされるのだろうか……?

 喜多山浪漫氏の正体も気になるところだと思うが、まずはコミカライズ決定記念で毎日更新を行っているという小説をチェックしてみてはいかがだろうか。その作家性から正体がつかめる……かもしれない?