2023年9月14日(木)23時から配信された任天堂の新作情報番組“Nintendo Direct 2023.9.14”で突如として発表され、アトラス×ヴァニラウェア作品とシミュレーションRPGのファンを驚かせた新作ゲーム『ユニコーンオーバーロード』。

 本記事では、アトラスとヴァニラウェア開発スタッフのメディア最速インタビュー要約版をお届け。ストーリーの概要やキャラクターロストの有無、ゲームボリュームなど、気になる要素をいち早く紹介する。

 詳細な開発経緯や自由な攻略とフィールド探索、バトルの深堀りは後日公開予定のインタビュー全文版を楽しみにしてほしい。

※本記事は後日公開を予定しているインタビューの一部を抽出した要約版です。
※全文版とは発言の順番や細かな表現が異なる場合があります。

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野間崇史(のまたかふみ)

ヴァニラウェア所属。本作ではディレクターのほか、キャラクターデザインやプログラム、スクリプトなども担当している。(文中は野間)

中西渉(なかにしわたる)

ヴァニラウェア所属。本作のメインプランナー。(文中は中西)

山本晃康(やまもとあきやす)

アトラス所属。本作のプロデューサー。(文中は山本)

『ユニコーンオーバーロード』のボリュームはヴァニラウェア作品でも過去最高レベル

――『十三機兵防衛圏 プロローグ』で『ユニコーンオーバーロード』の映像が収録されていましたが、開発が始まったのはいつごろでしょうか?

野間企画立案自体は2014年まで遡ります。当時の企画書を確認してみると2014年3月7日と書いてありましたので、ちょうど10年後の発売になりますね(笑)。ただ、ずっと作り続けていたわけではなく、他にもさまざまなタイトルの開発があったため、実際に本格始動したのは『オーディンスフィア レイヴスラシル』が完成したあとの2016年頃になります。

――解放軍を率いることになった亡国コルニアの王子アレインが主人公とのことですが、現時点でお話できる範囲で構いませんので、どのようなストーリーが展開されるのか教えてください。

野間基本的に僕はシンプルな話しか書けないので貴種流離譚(※)ですね。行って帰ってくる物語というか、奪われたから取り戻す。いきなり最終決戦に挑むこともできるのですが、そのまま挑むと難しいので、各地を回ってトラブルを解決しながら仲間を集めていくことになります。

※貴種流離譚(きしゅりゅうりたん):特別な身分の主人公(貴種)が、一度その立場から離れてさまざまな試練を乗り越え(流離)て結末へと至る物語。

『ユニコーンオーバーロード』キャラロストはナシ。いきなりラスボスに挑める高い自由度、ゲームボリュームは100時間以上
『ユニコーンオーバーロード』キャラロストはナシ。いきなりラスボスに挑める高い自由度、ゲームボリュームは100時間以上
自由度の高さゆえ、宿敵であるガレリウス(声優:玄田哲章さん)にいきなり挑むこともできる。

――10年開発したゲームを数分でクリアーする猛者が現れたら……。

中西たぶんいきなりは無理だと思うのですが、それくらいの自由度を出せるように作っています。ただ、きっとそのクリアー動画を見たら「もう終わっちゃった……」とここにいる全員が泣くんでしょうね(笑)。

――ヴァニラウェア作品は複数人の主人公視点で進むことが多いイメージですが、本作はアレインの視点で物語を見ていくことになるのでしょうか。

野間はい。基本的にはアレインの視点で物語が進みます。

――アレインは超王道正統派主人公という印象です。

野間とにかく王道がやりたかったので、開き直って思い切り王道にしました。

山本アレインは演じるのがすこし難しいキャラクターなんです。島で育てられたのですが、ある程度のカリスマがないと「なんでこんな若造についていかなければならないんだ」となってしまいます。幼さを残しつつもしっかりリーダーシップを発揮していくという難しい役どころだったのですが、浦和希さんが見事に表現してくださいました。

『ユニコーンオーバーロード』キャラロストはナシ。いきなりラスボスに挑める高い自由度、ゲームボリュームは100時間以上
主人公のアレイン(声優:浦和希さん)

――過去作ではキャラクター間の繊細な恋愛ドラマも魅力のひとつだったと思いますが、本作にも用意されているのでしょうか。

野間非常に多くのキャラクターが登場しますので、いまはご想像にお任せします。またいずれそのあたりについてはご紹介することがあるかもしれません。

――仲間キャラクターが戦闘で敗北した場合、ロストするなどのデメリットはありますか?

中西キャラロストは存在しませんが、ユニットが撃破されるとそのステージでは出撃できなくなるといったペナルティがあるので、慎重に進軍させる必要はあります。

『ユニコーンオーバーロード』キャラロストはナシ。いきなりラスボスに挑める高い自由度、ゲームボリュームは100時間以上
処刑するなどして、あえて仲間にしなかった場合にも何らかのメリットが用意されているという。
P10_3_ユニット編成

――60人以上登場する仲間キャラクターですが、特定の人物が自軍にいると仲間にならないという要素はありますか?

野間それはありません。一発で集めきれないというのは個人的にも苦手なので、1周目のプレイで全員仲間にできます。

――自由に冒険できるとのことでサイドクエストもたくさん用意されていると思うのですが、ゲームのボリュームはどのくらいになるのでしょうか。

中西メインクエストを追っていくだけであれば50時間程度、サブクエストなどゲーム全体をくまなく遊ぶと100時間以上のボリュームになっています。

 社内でテストプレイを行った際には軒並み100時間以上かかっていて、ひとりだけ初見プレイでも40時間でクリアーした人がいました。

インタビューノーカット版はこちら。

『ユニコーンオーバーロード』キャラロストはナシ。いきなりラスボスに挑める高い自由度、ゲームボリュームは100時間以上
オープンなフィールドマップの隅々を、自由に、そしてシームレスに探索可能だ。

『ユニコーンオーバーロード』とは?

『ユニコーンオーバーロード』キャラロストはナシ。いきなりラスボスに挑める高い自由度、ゲームボリュームは100時間以上

 『オーディンスフィア』や『ドラゴンズクラウン』、『十三機兵防衛圏』を手がけた​アトラス×ヴァニラウェアの20周年記念作品。発売日は2024年3月8日、対応プラットフォームはNintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S。

 ジャンルはファンタジーシミュレーションRPGで、仲間を集めて巨悪に立ち向かうという超王道の冒険譚を​ヴァニラウェアならではの高精細なグラフィックとキャラクター、​自由度の高いフィールド探索と新機軸のシミュレーションバトルで描かれている。

 1990年代の名作シミュレーションRPGを彷彿させながら、独自のバトルシステムやオンライン対戦など現代的な要素が盛り込まれた作品だ。

『ユニコーンオーバーロード』キャラロストはナシ。いきなりラスボスに挑める高い自由度、ゲームボリュームは100時間以上
  • 商品名:ユニコーンオーバーロード
  • プラットフォーム:Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S
  • プレイ人数:1人(オンラインプレイ要素あり)
  • CERO:C(15 才以上対象)
  • ジャンル:シミュレーションRPG
  • 発売日:2024年3月8日(金)
  • 価格
    • 通常版 8778円[税込]
    • 限定版 17578円[税込]
    • ダウンロード豪華版 13178円[税込]
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