ゲーマーにとっての最高の設備とは何か。個々のゲームプレイスタイル次第だと思うが、やはり欠かせないのは“高速のインターネット回線”と、ゲームや通話の音声が外に漏れない防音設備だろう。

 どちらも十二分にゲームを楽しむうえでほしい設備だが、揃えるとなると費用はもちろん時間もかかる。防音設備と高速回線がどちらも揃っている賃貸なんて早々見つかるはずもない……と思っていたのだが。

 2023年9月21日(木)~24日(日)に開催中の“東京ゲームショウ2023”(以下、TGS2023)にて、全ゲーマーたちが求める理想の家を提供してくれる企業がブースを出展していた。

 その名はリブランマインド(ブース番号:02-C12)。ブースでは“ゲーミングマンション”を標榜しており、それはどういうことか話を伺った。

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ゲーミングマンション“ミュージション プラス”の正体

【ゲーミングマンション】回線ガチャにならない理由は“ゼロから建築するから”。高い防音性能と高速回線のゲーマー&ストリーマー向け賃貸住宅の正体【TGS2023】

 ゲーミングマンションと言うと「1677万色に光るの?」みたいな冗談が聞こえてきそうだが、そういうことではない。

 担当の方によると基本的にはすごくシンプルな話。もともと同社では優れた防音・遮音性能を備えた24時間楽器の演奏が可能な賃貸マンション“ミュージション(ミュージック+マンション)”を提供しており、そこにゲーマーやストリーマーが求める機能をプラスした住まい“ミュージションplus”をゲーミングマンションと称しているとのこと。

 20年以上も研究しているスペシャリストたちが担当しているので、音漏れの心配がない部屋を提供してくれることは間違いないだろう。そこに以下の6つの設備を追加したのがゲーミングマンション“ミュージション プラス”の正体だ。

  • 最大10Gbpsの高速で安定した通信環境“NTTフレッツ光クロスプラン”
  • 照明配置・電源確保のカスタマイズ性を向上する天井に設置された“ダクトレール”
  • 空気がこもりがちな防音室でもきれいな空気を保つ“換気性能”
  • グリーンバックなどお好みの配信背景が設置可能な“ピクチャーレール”
  • 来客を光の点滅で知らせる“フラッシュライト”
  • ハイスペックPCや海外製機材にも対応した“200V電源”
【ゲーミングマンション】回線ガチャにならない理由は“ゼロから建築するから”。高い防音性能と高速回線のゲーマー&ストリーマー向け賃貸住宅の正体【TGS2023】

 いまはオンラインゲームを中心に遊ぶゲーマーも多く、引っ越し先を選ぶうえでネックになるのが回線問題だ。ストリーマーともなればなおさら。ゲームをばりばりやらないにしても、動画コンテンツなどを快適に楽しむためには高速回線がほしいところ。

 “光回線で快適インターネット”みたいなうたい文句に魅力を感じたのに、実際に住み始めたらネットが重くてゲームにならないというトラブルも聞く。いわゆる“回線ガチャ”なんて言葉も生まれるのがいまの時代だ。その辺はどうなのかと聞くと、担当者の答えは明解だった。

「私どもはもともとマンションデベロッパーですので」

 建築会社としての側面もあるということか。既存の建物を賃貸物件として貸し出す場合、ネット回線を新たに整備するのはたいへんだ。ほかの住人に工事の許可を取り付けるのも一苦労。

 リブランマインドの場合、ゼロから作るからゲーマーやストリーマーに焦点を当てやすい。入居時から理想の環境を提供できるわけである。

【ゲーミングマンション】回線ガチャにならない理由は“ゼロから建築するから”。高い防音性能と高速回線のゲーマー&ストリーマー向け賃貸住宅の正体【TGS2023】
記事とは無関係ですが、配布されている袋はちょうどいい大きさです。

 日本のマンションは遮音性能が低いものが多いらしく、リブランマインドの防音マンションは、配信者はもちろん家で思い切りゲームを楽しみたい社会人からの需要もあるという。また、駅からやや遠め(徒歩10~15分ほど)の立地から、静かな住環境を求める層からの人気も厚いらしい。

 ちなみに家賃は少しお高めで、一般的なマンションの3割増くらい。それでもミュージション プラスの入居待ち状況は、2023年9月時点で4000人を超えているとのこと。

【ゲーミングマンション】回線ガチャにならない理由は“ゼロから建築するから”。高い防音性能と高速回線のゲーマー&ストリーマー向け賃貸住宅の正体【TGS2023】

 ゲーミングマンションの公式X(Twitter)でミュージションプラス浅草の防音性能が紹介されいる。動画は大音量の音楽が流れている部屋から始まるのだが、部屋から出た瞬間にピタッと音が消える。すごい。

 さらに、ストリーマーの身バレを避けるため、外観や内装はあえてシンプルに、どこにでもある感じにしているそうだ。【2023/09/23 13:57追記】

 現在、新たなゲーミングマンションの建築も進んでいるようで、もし気になるならばぜひともブースでに遊びに行ってみてほしい。まだまだゲーム事情に疎いと考えているそうで、ゲーマーの意見はどんどんほしいそうだ。

 話を聞くうちに、プレゼンがうまいからか、はたまた筆者がちょろいからなのか、聞くほどに住みたくなる家という印象を受けた。少しお高めだが、その価値は大いにあり(たぶん)。もうゲーミングマンションに引っ越そうかな……。

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