2022年2月10日にリリースされたスマートフォン&PC(Steam)向けゲーム『ヘブンバーンズレッド』(以下、『ヘブバン』)。 “最上の、切なさを。”をテーマに掲げ、個性豊かなキャラクターが織りなす切ないストーリーでユーザーを虜にしている。

 ストーリーの魅力を語るうえで欠かせないのが、劇中バンド・She is Legendの魂を揺さぶる演奏だ。麻枝 准氏が作詞・作曲した楽曲を演奏するShe is Legendは、ストーリーを彩るだけにとどまらず、リアルでもライブ活動を通じて作品を盛り上げている。

『ヘブバン』She is Legendインタビュー。XAIさんと鈴木このみさんはまさに運命共同体! 励まし合い、支え合うことで生まれた“強固な絆”

 本稿では、1.5周年を記念して、ボーカルを務めるXAIさんと鈴木このみさんにインタビューを実施。ふたりが歌声を担当する茅森月歌と朝倉可憐への想いや、初の全国ツアーへの意気込みなどを語ってもらった。

 なお、本記事は週刊ファミ通2023年9月7日号(No.1812/2023年8月24日発売)に掲載した『ヘブバン』1.5周年記念特集内のインタビューに加筆・修正を行ったもの。

 特集では、“ヘブンバーンズレッド 1.5th フェス”のイベントリポートに加え、水瀬いちご役・愛美さんと七瀬七海役・内田秀さんからのメッセージを掲載。さらに、第31A部隊を演じる声優6名からのメッセージなど、豪華企画が盛りだくさんだ。こちらもお見逃しなく!

※インタビューは8月上旬に実施しました。

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XAIさん(さい)

2016年第8回「東宝シンデレラ」オーディションで初代アーティスト賞を受賞し、歌手デビュー。伸びやかでソウルフルな歌声を持つ。茅森月歌として歌唱を担当。文中はXAI。

鈴木このみさん(すずきこのみ)

2012年に15歳で歌手デビュー。数々のテレビアニメの主題歌を担当し、2016年よりアジアツアーを開催するなど、精力的に活動している。朝倉可憐として歌唱を担当。文中は鈴木。

ふたりとファンで紡いだあっという間の1.5年

――『ヘブバン』がサービス開始から1.5周年を迎えます。率直な感想をお聞かせください。

鈴木「もう1.5周年!?」という目まぐるしいスピード感と、「まだ1.5年しか経ってないの!?」という中身の濃厚さ。このふたつを同時に感じています。

 She is Legendのボーカルを担当するお話をいただいたときは、数曲歌うとしか聞いておらず、それがすべてのような気持ちで挑んでいました。そこから楽曲が増えてここまで歌い続けられているのがとてもうれしいです。

XAIまずは1.5周年おめでとうございます。このみちゃんと同じですが、サービス開始からここまですごく濃厚な時間でした。だからこそ、これからの『ヘブバン』がどんな風に変化していくのか楽しみでしかたないです。

――これまでの約1.5年はいかがでしたか?

鈴木本当にあっという間でした。とくにライブツアー、She is Legend Live Tour 2023 “Extreme Flag” (※)が決まってからは、She is Legendとしての活動も活発になって、怒涛の日々でしたね。

※She is Legend Live Tour 2023 “Extreme Flag”……She is Legend初の全国ライブツアー。2023年9月8日から2024年1月21日にかけて全国10ヵ所にて開催予定。

XAI数ヵ月前の自分が別人のように感じるほど目まぐるしく時間が過ぎていきました。私もあっという間でしたが、ファンの皆さんと大切に作品を作り続けた宝物のような時間です。

鈴木ときにはうまく歌えず泣いてしまうこともあって、XAIちゃんと励まし合うこともありました。『ヘブバン』のキャラクターのように私たちも支え合ったからこそ、ここまで来られたのだと思っています。

 最初はドキドキしていたKeyさんのレコーディングブースも、いまでは新しいホームのように感じていて……。XAIちゃんやファンの皆さんといっしょに『ヘブバン』という作品を作れることがとても幸せです。

――ふたりの絆とファンの応援が強い力になっていたと。これまでを振り返ってみて、とくにうれしかったことを教えてください。

鈴木いっぱいありますよ(笑)。『ヘブバン』で初めて『Burn My Soul』が流れてきた瞬間。毎月レコーディングをしているなと気づいたとき。ツアーが決まったこと。芹澤優さんが「歌っているときのかれりんに強い意志を感じるんです」と言ってくださったこと。新しい仲間ができたこと。ライブのときに見た皆さんの表情。もう本当に本当にたくさんあります!

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XAIダイレクトに作品への愛を感じられたので、ライブはとくに印象に残っていますね。『ヘブバン』を愛してくださっている皆さんといっしょに、She is Legendに息を吹き込んだ特別な日でした。

――温かいエピソードをありがとうございます! 反対にたいへんだったことを教えてください。

XAIレコーディングはいつもそのときに出せる全力でぶつかっているのでハイカロリーです。ですが、“たいへんよりも楽しい”が勝っているので、たいへんだと感じたことはあまりないかも? ただ、ツアーが始まったらいろいろな壁が待ち構えているのではないかなと思います。

鈴木いっしょに歌う難しさだったり、得意分野ではないハモリだったり。She is Legendとしての歌いかたを模索しているときがたいへんかもしれません。

 歌いかたが違っているときはスタッフの方がはっきり教えてくださるので、試行錯誤しながら自由に歌わせてもらっています。なので、XAIちゃんもおっしゃっていましたが、たいへんですけどそれ以上に楽しいですね。

――素敵な収録環境なのですね。『ヘブバン』の楽曲は多くのユーザーに愛されています。ユーザーからの反響はどのように届いていますか?

XAIストーリーと合わせて特別な思い入れを持って聴いてくださっている方が多くてうれしいです。それもひとえに麻枝さんの楽曲の魅力だなぁと。『Before I Rise』や『贅沢な感情』は、自分のライブの中でも、皆さんが待ってくれているのかなと感じる楽曲になりました。

鈴木皆さんからいただく熱量のある声で「She is Legendをひとつのアーティストとして認めてもらえている」と思えて……。それが何よりも励みになっていて、とてもうれしいです。

 また、そんな状態を生み出している『ヘブバン』の制作チームはすごい。私もそのメンバーの一員としてがんばらねばとつくづく感じています。

運命共同体のような関係性。コロナ禍で出会ったふたり

――『ヘブバン』の企画に参加することになった経緯と参加時期を教えてください。

鈴木初めて楽曲を歌わせていただいたKey作品は『Summer Pockets』でした。同作のイベントのときに、同じくKey作品の『Angel Beats!』が好きというお話をしたんです。それがきっかけで麻枝さんからオファーをいただきました。後からうかがったお話なんですけどね。

XAI私の楽曲に『WHITE OUT』という楽曲があるのですが、それを麻枝さんが聴いて声をかけてくださいました。時期は、コロナ禍で思うように活動できないときだったと思います。

鈴木私もコロナ禍でソロ活動を思い通りに進められないときにオファーをいただきました。そのときは足を進めても止まっているようなもどかしい気持ちを抱えていて。そんな気持ちだったのでオファーをいただいたときは、新しいことへのワクワクを強く感じていましたね。

――タイミングが合ったのですね。初めてお話を聞いたとき、どんな印象を抱かれましたか?

XAIこれまでの麻枝さんの作品を観ていたので、麻枝さんが生み出す作品の中に私の歌を求めてくださっているのがうれしかったです。なので、「何があっても自分のすべてを出していい歌を歌いたい」と強く思ったのを覚えています。

『ヘブバン』She is Legendインタビュー。XAIさんと鈴木このみさんはまさに運命共同体! 励まし合い、支え合うことで生まれた“強固な絆”

鈴木歌がかなり大事な要素になっている作品だと聞いて、プレッシャーは大きかったです。それに加えて、担当するキャラクターが二重人格というインパクトが大きすぎて、どう表現していくのだろうとドキドキもしました。

――She is Legendの楽曲は、XAIさんと鈴木さんのツインボーカルと、Ayumuさんが担当するカレンちゃんのスクリームが特徴的です。ソロで活動していると複数人で歌う経験は貴重なはず。実際に歌ってみていかがでしたか?

XAI「ひとりではないってこんなに心強いんだ」と常々感じています。いっしょに歌うことで気持ちが大胆になって、自分が知らなかった表現が引き出されることもあって。おふたりのおかげだと思っているので感謝でいっぱいです。

鈴木最近はXAIちゃんとふたりで同時に歌録りを行っています。そんな収録環境のおかげもあって、麻枝さんのディレクションとXAIちゃんの歌声が、ひとりでは選ばないような新しい選択肢をくれるんです。「ここはXAIちゃんが強く出てくれたから、つぎはもっと強く出よう!」とか。

 もちろんAyumuさんパートも欠かせません。ライブではパフォーマンスだけ担当させてもらっていますが、そのときは気合いがとても大事。スクリームを通していつもAyumuさんの魂に背中を押してもらっています。

――お互いの影響で表現方法の幅が広がると。XAIさんと鈴木さんのタッグでの歌唱が決まった際の第一印象を教えてください。

鈴木お互いの持ち味が真逆なので「声を重ねるとどうなるのだろう?」と予想もつきませんでした。じつは初めてお会いする前にXAIちゃんのMVを拝見していまして。声や佇まいがアーティスティックでミステリアスな印象だったので、初めて笑ってくれたときにすごくホッとした記憶があります。すぐに笑ってくれるんですよ!

XAIありがとうございます(笑)。私は「このみちゃんの声は力強くてしなやかだから、自分の声が重なったらどんな風になるんだろう」とすごくワクワクしていました。

――対照的だったのですね(笑)。She is Legendとして活動をし始めてからある程度経ちましたが、現在のおふたりはどのような関係ですか?

XAI勝手に運命共同体のように感じています。

鈴木私も同じ。会っても話が尽きない友だちであり、これからをいっしょに作っていく相棒的存在です。最初のころはそれぞれの役割に必死だったんですが、最近は会話をするように歌っている感覚があって。自然と高め合ってひとつのチームになれていると思っています。

XAIお互いの活動がありますが、She is Legendを新しいアーティストとして、チームの皆さんといっしょに育てていこうとしています。そこでいろいろな景色を見られたら幸せだし、壁にぶつかっても乗り越えていけるような絆を大切に育んでいる最中なのではないかなと。

――いっしょに歌うだけではない、特別な関係だと。歌唱を担当している茅森月歌と朝倉可憐への印象や想いをお聞かせください。

XAI茅森はツアーのビジュアルからも感じられるように、時が経つほどカリスマ性が増していく存在。彼女の立ち姿に説得力を持たせられるような歌をもっと歌いたいと思っています。

鈴木可憐ちゃんの最初の印象は“とにかくインパクトのあるキャラクター”でした。ただ、知れば知るほど矛盾やいろんな表情を抱えて生きているのだと感じてきて……。そんなところに共感しながら毎回歌っています。

『ヘブバン』She is Legendインタビュー。XAIさんと鈴木このみさんはまさに運命共同体! 励まし合い、支え合うことで生まれた“強固な絆”
『ヘブバン』She is Legendインタビュー。XAIさんと鈴木このみさんはまさに運命共同体! 励まし合い、支え合うことで生まれた“強固な絆”

麻枝氏とともに作り上げる心に訴えかけてくる歌唱

――楽曲を歌う際に意識していることやこだわっていることを教えてください。

XAI歌うときに自分のこととして言葉を口にすること。レコーディングのたびに前回よりもよいパフォーマンスができるように着実に上を目指すこと。昔からずっと変わりませんが、このふたつにはこだわり続けています。

鈴木私は熱量、真っ直ぐさ、かわいさの3つです。声を張りあげるパートやロングトーンを任せてもらうことが多いので、「スパーン!」と気持ちよく聴こえるように意識しています。

 麻枝さんがよく「このテイク、かわいくていいね」とおっしゃっているイメージがあるので、可憐ちゃんが持つかわいさとかポップさも意識していますね。たとえば、ちょっと暗めの歌詞をわざと跳ねて歌うとか。かわいさは歌っていて楽しい部分のひとつでもあるかもしれません。

――なるほど。楽曲の収録で印象に残っているできごとを教えてください。

鈴木収録は試行錯誤してよりよい形を模索しながら行うことが多いです。後になってどんな風に歌うべきだったか、正解がわからなくなってしまったことがあって……。麻枝さんに相談したところ「満足しています」とおっしゃっていただけて、そのときに胸を張ってひたすら真っ直ぐ体当たりしていこうと覚悟が決まりました。

XAI最近はずっとふたりでの同時レコーディングにこだわって取り組んでいるのですが、久しぶりにひとりで収録する機会がありました。その際にいっしょに歌うことがどれだけ自分に意味があるのか思い知りまして。心細くもあったので、ブースの外で休憩していたこのみちゃんを無理やり連れ戻しました(笑)。

――そんなことがあったのですね(笑)。作詞・作曲を手掛ける麻枝さんとの共同作業で印象に残っているできごとも教えてください。

XAI『ヘブバン』では楽曲の制作からレコーディング、リリースまでをすごく早いスピードで行っています。なので、エモーショナルな楽曲の翌月には荒れ狂った楽曲を歌っていたり、やさしい歌詞で溢れた楽曲を歌っていたりなんてことも。リアルタイムに麻枝さんが感じていることを歌えるのがいつも刺激的ですし、私はそんな風に尖った麻枝さんが好きです(笑)。

『ヘブバン』She is Legendインタビュー。XAIさんと鈴木このみさんはまさに運命共同体! 励まし合い、支え合うことで生まれた“強固な絆”

鈴木ライブが終わった後に「死ぬまであのライブを観続けますから」と麻枝さんがおっしゃってくださったことは忘れられません。そんなことを言われたら「私たちも何回だって歌います!」という気持ちになりますよね(笑)。

――麻枝さんのShe is Legendへの特別な想いを感じます。レコーディングでは麻枝さんからどのようなディレクションがあるのでしょうか?

XAIまず、茅森としてその瞬間を生きられているか。そして、「何より、激しく!」というディレクションをもらいました。シンプルに見えるかもしれませんがこれが難しいんです。

鈴木私は「もっと熱く! 力強く!」というディレクションをいただくことが多いです。ゲームで使用されるのは1コーラス目で、もちろんそこで100%に到達するようにしています。ですけど、フルのラストのサビはそれを超えないといけない。「限界突破するぞ!」という気持ちで歌っています。このあいだなんて、全力の収録により体力の限界を迎え、レコーディングスタジオでこっそり仮眠しちゃいました。

――心に訴えかけてくる歌唱。その秘密の一端がわかりました。She is Legendの中でお気に入りの楽曲とその理由を教えてください。

XAIどの楽曲も思い入れがありますが、『Arch of Light』はこれからもっと大きく育っていく楽曲だと思っています。「あの日のふたりはあまりに無敵だった」から始まるサビは時間が経つほど違う意味を帯びていくはずなので。

鈴木『Burn My Soul』が「She is Legendここにあり!」というスイッチが入るのでいちばん好きです。まだふたりで歌うことになれていないときの、手探りで歌っていたレコーディングの思い出もあって好きなのかもしれません。始まりがこの楽曲なんて贅沢ですよね。

――1月に実施したファミ通のアンケートでは、『Burn My Soul』、『Goodbye Innocence』、『Dance! Dance! Dance!』の順で人気でした。この結果を聞いた感想をお聞かせください。

XAI『Burn My Soul』は最初に公開された楽曲なので思い入れが強い方も多いのかなと。日本語で“魂を燃やせ”というタイトルもShe is Legendのスタンスをバシッと掲げていて、なくてはならない楽曲です。

鈴木そうですね。やはり原点である『Burn My Soul』はいつまでも心に残り続けると思いますし、『Goodbye Innocence』はピアノのイントロから最高。『Dance! Dance! Dance!』も振り付けが楽しくて、ライブでは欠かせない楽曲になっています。私も皆さんと同じ意見です!

――ありがとうございます。1.5周年を機に新たに始める方に向けて、聴いてほしい楽曲と注目ポイントを教えてください。

鈴木先ほどの3曲はShe is Legendの心臓的楽曲だと思っているので、まずはそこを聴いてほしいです。その後に『オーバーキル』の振り切った凶暴さや、『Autumn Howl』などに漂う切なさも感じてもらえたらと。

 いま収録している新曲たちもとてもかっこいいので、これからの新曲にも注目してもらえたらうれしいです。

XAI私もこのみちゃんと同じく、まずはスタメン3曲を。それからぜひたくさんプレイして、お気に入りの楽曲を見つけてくださるとうれしいです!

 メインストーリー第四章前編までたどり着いたら、『贅沢な感情』もぜひ聴いてほしいです。パワフルなだけではない、茅森の繊細な“歌の表情”にすごくこだわりました。

『ヘブバン』She is Legendインタビュー。XAIさんと鈴木このみさんはまさに運命共同体! 励まし合い、支え合うことで生まれた“強固な絆”

初めての全国ツアーが開催。これからも進化は続く!

―― 少し振り返ると、“HEAVEN BURNS RED LIVE 2022”が3月19日に開催されました。She is Legend初の大型ライブを終えた感想をお聞かせください。

鈴木絶対にいいものにするんだと、練習からずっと緊張感を持ったまま当日を迎えました。ライブで歌い切ってXAIちゃんとハイタッチしたときに、やりきった気持ちになって体の力が一気に抜けましたね。間違いなくファンの皆さんの愛情に奮い立たせてもらった一日でした。

XAIライブが終わって思ったのは「もっともっとライブしたい」です。ライブにいたるまでのセットリストや衣装選び、ライブ中の振りやハモリまで。She is Legendを生身の身体に落とし込んでいくプロセスがすごく刺激的でした。

 さらに、自分にとって振り付けやMCは初挑戦。このみちゃんにはとても助けられましたね。前日の夜も遅くまで連絡を取り合って、緊張や意気込みをたくさん共有したのも思い出深いです。

鈴木リハーサルでは歌と同時にダンスの確認もあって、つねに脳がフル回転。よくXAIちゃんといっしょにお菓子を食べていました(笑)。

――8月5日に実施された“ヘブンバーンズレッド1.5thフェス”のミニライブも最高でした。1.5周年を歌声で彩った感想もお聞かせください。

鈴木ちょうど1年前の“ヘブンバーンズレッドHalf Anniversary Party!”がShe is Legendとしての初ステージでした。あれからたくさんの瞬間をXAIちゃんと分かち合って、鍛錬もしてきたので、「私たちの成長した姿を見てもらえたらいいな。いや、見せなくては!」という気合いを込めて挑みました。

 本番では、気付けばリハーサルの2倍くらい大きな声で歌っていましたし、パフォーマンスもより大胆になっちゃいました。そうなるほどの熱い気持ちを、『ヘブバン』と過ごした1.5年のあいだファンの皆さんにいただいてきた。そう思うと、ものすごいことだなと、その日はなかなか眠れなかったです。

XAI『ヘブバン』とともにShe is Legendも1.5周年を迎えられてとてもうれしかったです。今回はセットリストもアニバーサリー仕様で、『死にゆく季節でぼくは』を初めて披露! 楽曲の難しさとともに、お客さんからの熱量もヒートアップしていると肌で感じられました。ツアーに向けてさらに気合いの入るライブになりましたね。

『ヘブバン』She is Legendインタビュー。XAIさんと鈴木このみさんはまさに運命共同体! 励まし合い、支え合うことで生まれた“強固な絆”

――XAIさんのおっしゃる通り、9月8日から2024年1月21日にかけて、She is Legend Live Tour 2023 “Extreme Flag”が開催されます。She is Legend初の全国ライブツアーです。意気込みをお願いします。

鈴木もともとレコーディングの度に「ツアーもやってみたいね」というお話をXAIちゃんとしていました。ですが、こんな猛スピードで叶えていただけるなんて。しかも、全9ヵ所で!

XAI私にとってもShe is Legendにとっても初めてのツアーなので、毎公演全力で燃え尽きたいです。皆さんといっしょに思い切り青春して、Tour Finalに向けてどんどん成長していくShe is Legendに注目してください!

鈴木ライブハウスでの開催ということで、『ヘブバン』を愛する皆さんのお顔をまじまじと見ながら歌えるのではないかととても楽しみです。“Extreme Flag”というタイトルのように、このツアーで大胆に大きな旗を上げて、Tour Finalの豊洲PITに最高の熱気を持ち込みたいです!

―― 熱い意気込みをありがとうございます。ツアー以降も活動は続いていきますが、今後、『ヘブバン』でやってみたいことはありますか?

XAI野望はたくさんありますが、茅森と可憐ちゃんの身体を使った完全バーチャルライブができたらおもしろそうかなと。あとは楽曲についてまだまだ語りきれていないので、このみちゃんといっしょにラジオ番組をやりたいですね。

鈴木私は夏の野外フェスやイベントに出たいです! そこで『ヘブバン』の魅力をたくさんの人に届けられたらいいですよね。

――いちファンとして、すべて実現されてほしいです。最後にShe is Legendのファンや『ヘブバン』ユーザーにメッセージをお願いします!

XAIいつも私たちの歌を聴いてくださってありがとうございます。She is Legendはまだまだ走り始めたばかり。まずはツアーから。そしてこれからも止まらずに進化し続ける私たちの歌が日々のパワーになりますように。あまり無理をせずやりましょう!

鈴木She is Legendに出会えてよかったと心の底から思います。そして、まだまだ伝説はこれから。フレッシュな気持ちで挑み続けたいですし、その姿を見ていてほしいです。いつも歌を聴いてくださる方も、これから出会う方も。少しでも何かを残せるように精一杯歌うので、これからもどうぞよろしくお願いします。

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1.5周年で行った特別対談インタビューも公開中

 『ヘブバン』の1.5周年を記念してインタビューを実施。ライトフライヤースタジオからプロデューサーを務める柿沼洋平氏と開発統括を担う下田翔大氏、Keyブランドを持つビジュアルアーツから高田和磨氏にご登場いただき、本作のこれまでとこれからを語っていただいた。

『ヘブバン』の主題歌・劇中歌がダウンロード販売中

 『ヘブバン』の主題歌・劇中歌はダウンロード販売されている。麻枝氏が作詞・作曲を手掛け、She is Legendが歌う美しい楽曲の数々は要チェックだ。インタビューで挙がった『Burn My Soul』を始め、さまざまな楽曲が配信されている。