東京ゲームショウ2023は“ハピネットゲームフェス! in TGS 2023”で遊ぼう!
“ハピネットゲームフェス”が、昨年の約2倍もの規模にパワーアップして東京ゲームショウ2023に参戦。“子どもから大人まで誰でも何かを楽しめる”、多彩なコンテンツが集ったブース構成は必見。今回はその概要や、ハピネットという企業の知られざる姿に迫る。
“ハピネットゲームフェス”とは?
ハピネットが不定期で開催しているゲームイベント。同社が流通や販売支援を手掛けるさまざまなメーカーが参画し、多彩なゲーム試遊やグッズ販売、豪華ゲストのステージが楽しめる“プチゲームショウ” 的な存在だ。また、東京ゲームショウには2019年より毎年参加している。
Point1 6エリアもの試遊ブース
ハピネットゲームフェスの各所に試遊ブースが設置されている。試遊やPV視聴が可能な出展タイトルは、なんと50以上! 下のように、ジャンルによってコーナーが分けられているので、お目当てのタイトルを探しやすくなっているのがうれしい。
■試遊ブース
- ファミリーキッズコーナー
- 東方コーナー
- レトロコーナー
- インディーゲームコーナー
- CERO Zコーナー
- VRコーナー
Point2 子どもから大人まで楽しめるコーナー
試遊ブース以外にもフォトスポットや一般展示、物販といったコーナーがあり、さまざまな楽しみかたができる。また、インディーゲームや物販、ファミリーゲームパークのコーナーなど、ハピネットゲームフェス外のブースにも出展がある。
■さまざまなコーナー
- フォトスポット
- 一般展示
- インディーゲームコーナー
- 物販コーナー
- ファミリーゲームパーク
Point3 バラエティー豊かなステージ
ブース内のステージでは、流通や販売支援を通じてハピネットが関わってきた多彩なメーカー、タイトルのイベントが連日開催される。ゲームだけでなく周辺機器が紹介されたり、トークだけでなくミニライブが行われたりと、バラエティー豊かな内容が展開予定。
試遊可能なタイトルは50以上! その中から編集部注目のタイトルをピックアップ
試遊ブースには、Nintendo Switchやプレイステーションシリーズ、PCなど、各ハードが揃えられており、25以上のメーカーが参画して約50ものタイトルが試遊可能となっている。ラインアップは下の通り。手軽に遊べるものから本格派まであらゆるジャンルが揃っているので、必ずや何かが琴線に触れるはずだ。
『プリンセスメーカー2 リジェネレーション』
PCなどで発売された、育成シミュレーションの超名作が復活! 赤井孝美氏がみずからグラフィックのリニューアルを手掛け、オープニングアニメも追加された。
『MOTESOLO ~非モテ男の恋愛奮闘記~』
モテない男のデートを成功に導くのが目的の、一人称視点のインタラクティブムービーゲーム。韓国ドラマ風の展開や、いかにもモテなさそうな主人公の言動に注目。
『幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-』
『ラブライブ!サンシャイン!!』の公式スピンオフ作品で、7月期放送の同名アニメが探索型2Dアクションに。
『パスパルトゥー2:あるアーティストのキセキ』
芸術の街フェニックスを散策し、直感操作で自由にお絵描きをしながら芸術家ライフを楽しむアドベンチャー。
『ミカと魔女の山』
半人前の魔女ミカとなって、オープンワールドの世界で住民たちへさまざまな荷物を配達していくアドベンチャー。
物販
物販コーナー内に設置されたハピネットの物販ブースでは、ここに挙げているような人気コンテンツのオリジナルグッズが販売される。ゲームフェスブース内でも物販品を展示予定。
一般展示
昨年も好評だったフォトスポットが今年も用意される。超てんちゃんの等身大フィギュアと写真が撮れる“ 超てんちゃんの部屋”など、リアル出展ならではの内容を絶賛準備中。
(フォトスポット)
インディーゲームブース
ゲームフェスブースとは別に、インディーゲームブース内にもハピネットコーナーが出展される。ここでは『Happinet Indie Collection』の各タイトルの試遊が可能。
ハピネットゲームフェス! in TGS 2023 出展予定のゲームタイトル
※カッコ内はパブリッシャー
※出展タイトルは変更の可能性があります。
百英雄伝(505 Games/※PVのみ出展)
HHG 女神の終焉 (ARES/※PVのみ出展)
アマカノ ~Second Season~ (ARES/※PVのみ出展)
Atomic Heart (Beep)
Daymare 1994: Sandcastle (Beep)
Kamikaze Lassplanes (Beep)
プリンセスメーカー2 リジェネレーション (Bliss Brain/※PVのみ出展)
紅魔城レミリアII 妖幻の鎮魂歌(ストレンジャーズ・レクイエム) (CFK)
SOME SOME コンビニエンスストア (CFK)
MOTESOLO ~非モテ男の恋愛奮闘記~ (CFK)
のらねこものがたり2:お外は危ないよ (CFK)
狐が僕を待っている花 The Fox Awaits Me HANA (COSEN)
幻世酔虎伝 プラス (DAEWON MEDIA)
みんなで空気読み。コロコロコミックVer. ~コロコロコミック読みますか?それとも空気読みますか?~ (ジー・モード)
ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン (H2 INTERACTIVE)
速攻退職 (ソッコウタイショク) (JUSTDAN)
Rabi-Ribi Platinum Edition (JUSTDAN)
Shogun Showdown 将軍 対決 (JUSTDAN)
ONE. (novamicus/※PVのみ出展)
パウ・パトロール ワールド (Phoenixx)
幻走スカイドリフト (Phoenixx)
ギガントサウルス ザ・ゲーム (Phoenixx)
とうほう夜雀食堂 (Phoenixx)
ミカと魔女の山 (Pikii)
恐怖の世界 (PLAYISM)
Touhou Luna Nights (PLAYISM)
SCHiM - スキム - (PLAYISM)
グノーシア (PLAYISM)
Party Party Time (パーティパーティタイム) (SAT-BOX)
ボクらの消しゴム落とし3+スペシャルセット (SAT-BOX)
Lies of P (SHINSEGAE I&C)
SANABI(サンナビ) (SHINSEGAE I&C)
虫姫さま (SUPERDELUXE GAMES)
怒首領蜂大復活 (SUPERDELUXE GAMES)
Gimmick! Special Edition (SUPERDELUXE GAMES)
エスプガルーダII ~覚聖せよ。生まれし第三の輝石~ (SUPERDELUXE GAMES)
レイディアント シルバーガン (SUPERDELUXE GAMES)
トリップワールドDX (SUPERDELUXE GAMES)
Untitled Goose Game ~いたずらガチョウがやって来た!~ (SUPERDELUXE GAMES)
テトリス エフェクト・コネクテッド (SUPERDELUXE GAMES)
アイレムコレクション Vol.1 (Tozai Games)
幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE- (インティ・クリエイツ)
GUNVOLT RECORDS 電子軌録律 (インティ・クリエイツ)
Call of Duty: Modern Warfare III(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアIII) ( KADOKAWA/※PVのみ出展)
「あおぎり高校」×「みんなで空気読み。」 (viviON/ジー・モード)
神箱 -Mythology of Cube- (グラビティゲームアライズ)
超次元ゲイム ネプテューヌ GameMaker R:Evolution (コンパイルハート)
FZ: Formation Z (シティコネクション)
ワイズマンズワールド リトライ (シティコネクション)
電車でGO! PLUG &PLAY2 山陽新幹線編EX (瑞起)
アーケードメモリーズVOL.2 (タイトー)
Petit Petit Peti(t PPP) (データ・アート/モス)
泡沫のユークロニア (ブロッコリー)
Meet Your Maker (ハピネット)
Stray (ハピネット)
パスパルトゥー2:あるアーティストのキセキ (ハピネット)
映画 PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(ハピネットファントム・スタジオ/※PVのみ出展)
ディープな開発者トークからZUNTATAライブまで! 注目のステージタイムテーブル
昨年以上にバラエティー豊かになった、ステージイベントのタイムテーブルがこちら。ビジネスデーの初日(9月21日)を除く3日間で開催され、各日4イベントを実施。それぞれリアルタイムでの動画配信も予定されている。ハピネットらしい、インディーゲームや周辺機器が主役のイベントに注目してみてほしい。
※23、24日のステージを鑑賞エリア内でご覧いただくためには、当日受付で配布する整理券が必要です。
※整理券はステージ当日の開場と同時に配布を開始します。
スペシャルインタビュー 「“リアル”へのこだわりの理由は?」ハピネットが手掛ける新たなパッケージ流通
ハピネットとはいったいどんな企業なのか? オンライン隆盛の時代にさまざまなリアルイベントを手掛ける理由は? 同社のキーマンに話を聞いた。
正木昂丞氏(まさきこうすけ)
ハピネット ゲームカンパニー
ビデオゲームユニット 販売企画チーム リーダー
坂井亮介氏(さかいりょうすけ)
ハピネット ゲームカンパニー
ビデオゲームユニット マーケティング部 MD2チーム リーダー
中間流通業者が目指すパッケージ販売の新たな形
―― 今回“ゲームフェス”という形でTGSにさまざまなパブリッシャーさんの作品を出展されていますが、そもそもハピネットとはどのような企業なのでしょうか?
正木基本的には“卸売業”として、製造と小売の中間でそれらをつなぐ役割を担っています。
坂井言いかたを変えると“中間流通業”ですね。その中で、おもにゲームのパッケージ版や関連グッズ、周辺機器などを手掛けています。
正木ゲームに関しては、近年ダウンロード販売がシェアを拡大してきていますが、我々の中間流通という仕事は、パッケージソフト販売がないと成り立ちません。
坂井ですから、パッケージの販売促進にはより力を入れて取り組んでいます。その一環として、パブリッシャーさんに特典アイテムの企画、提案を行ったり、ハピネットゲームフェスを始めとした体験型イベントを全国各地で開催したりしています。TGSへの出展も、パートナーであるメーカーさんへ、プロモーションの場を提供するためでもあります。
―― ゲームフェスで出展されているタイトルは“インディーゲーム”と呼ばれるものが多いように感じられるのですが。
坂井それも流通業から派生したものですね。インディーゲームというと、Steamを始めとしたダウンロード販売が中心で、日々新作が数多くリリースされる中で埋もれてしまいがちです。そこで、ゲーム業界に近い我々がお手伝いして、パッケージ化して店頭に並べてもらったり、ファミ通さんなどのメディアに取り上げてもらったりしているというわけです。
正木もともとのきっかけは『UNDERTALE』だったのですが、それ以来我々がこういうサポートも手掛けていることが知られ、多くの企業さんから相談を持ち掛けていただけるようになりました。
―― ノウハウがないインディーゲームメーカーにとってはありがたい存在ですね。
坂井クリエイターの皆さんにも、お店に自分の制作したゲームのパッケージが並ぶのを見るのはやり甲斐が出てくる、とよく言っていただいています。
正木あくまでお手伝いなので、各メーカーさんが、みずからパブリッシャーとしてパッケージソフトを製造、販売するためのノウハウを提供したり、ロードマップを引いて提案するなどのサポートにとどまっていますが、ありがたいことに恒常的にたくさんのお問い合わせをいただくようになりました。
―― その一方で、この記事でも紹介している『Stray』など、ハピネットブランドのパッケージもリリースされていますよね?
坂井そうですね。メーカーさんによっては、自分のところでリリースするのはたいへんだから、ライセンスアウトしてハピネットにまかせたいというところもあります。弊社には流通部門とは別にパブリッシング部門がいて、そういった案件はそこで請け負っています。
―― インディーゲームだけでなく、関連グッズや周辺機器なども扱っていますよね?
正木ゲーム単体だけで利益を得ていくのは難しくなってきていますから、それ以外のところで収益を上げる手段はつねに模索しています。グッズ制作やイベント実施については、プランナー的な立場で関わることが多いかもしれません。人気のIPを紹介したり、動画クリエイターさんとコラボの仲立ちをするといったことも手掛けています。また、バンダイナムコグループの一員として、法務にも厳格な基準が設けられていますので、安心感も強いと思います。
全方位対応のゲームフェス、リアルイベントへのこだわりは?
―― さて、TGSのお話を伺いたいのですが、昨年の2倍もの規模となる今回の概要や、注目ポイントを教えてください。
正木弊社の強みは、ジャンルを問わずさまざまなメーカーさんのタイトルが揃っていることです。昨年も試遊可能なタイトル数が全体で1位でしたが、今年はそれ以上に数を揃えました。とくにインディーゲームはTGSまで1ヵ月を切ってもまだ毎日のようにタイトルが追加されている状況で、ギリギリまで調整は続けますが、当日はおそらく40~50タイトルは試遊台を入れることになるかと思います。
―― ゲームフェスだけで一日過ごせますね(笑)。
坂井あとはコーナー分けがしっかりしているところが特徴です。幅広い世代に楽しんでいただきたいので、キッズコーナーからCERO Zコーナーまで、多種多様なブースを作りました。ファミリーゲームパークでは『パウ・パトロール』の着ぐるみステージなども予定しています。
正木東方コーナーにもかなり注力しています。最近は“ゆっくり動画”などで東方projectから派生したキャラクターが人気を集めていて、そこから東方自体の人気が低年齢層など幅広い層に広まっているんですよ。
―― ステージも、タイムテーブルだけ見たら同一ブース内で行われているとは思えないくらい、バラエティーに富んでいますよね。
正木どのステージも一貫性はまったくありませんが(笑)、どこかに何か刺さる要素があると思います。また、ステージに関しては基本的に整理券制にすることを考えています。配布のタイミングについては、直前までにご案内する予定ですので、公式サイトやSNSなどをチェックしていただきたいと思います。
―― そのほか注目ポイントを教えてください。
坂井物販では『メメントモリ』や『「あおぎり高校」×「みんなで空気読み。」』、あとは『超てんちゃん』、『どこでもいっしょ』のグッズなどを販売予定です。物販も混雑状況によっては整理券制にするかもしれませんので、ご注意ください。
正木あとはフォトスポットも用意していて、今回は“ニディガ展”で話題になった『超てんちゃん』のお部屋を新要素を加えながら再現する予定ですので、ニディガ展で気になった方はぜひお立ち寄りください。
―― 今回のゲームフェスもそうですが、リアルでのイベントには力を入れていますね。
坂井リアル体験へのこだわりは大きいです。TGSだけでなく、一般の体験会もかなりのペースで開催しています。もちろん、ユーザーさんの反響を知りたい、購入意欲につなげたいという目的はあるのですが、現場に行くとパブリッシャーさんやユーザーさん、小売店さんなど皆様が喜んでいる姿を見られるので、それも原動力のひとつになっていると思います。
正木イベントについては、ハピネットの公式X(旧Twitter)で随時告知を行っています。毎月何かしらやっているので、こまめにチェックしていただけるとうれしいです。
―― それでは最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
正木コロナ禍にあっても、十分に感染対策を施したうえでリアルイベントを実施してきました。今後も、マチアソビやぜんため(全国エンタメまつり)など、いろいろと用意をしているので、お近くで開催する際はぜひ足を運んでいただきたいと思います。
坂井リアルのゲーム売り場にも行ってみてください。そして、パッケージを見てください。そこには楽しいものが詰まっているので。これからもゲームを楽しんでくださいね。