2023年8月27日に開催された、インディゲームの展示会“横浜ゲームダンジョン”。クリエイターたちによる、チャレンジ精神や独創的なアイデアをひしひしと感じられる多数の意欲作が出展されました。
こひろくじの珈琲さんが制作されている『チューバリアン』は、夜の学校をふたりの少女が探索するアドベンチャー。ゆるいグラフィックと空気感がとても心地よい作品です。
チューバリアン 横浜ゲームダンジョン出展作品PV
夜の学校をふたりの少女が探索するアドベンチャー
筆者がいちばんに魅かれたのは、そのかわいらしい絵柄です。どこかゆるさも感じるデフォルメイラストが筆者は大の好み。本作のような味のある素敵なグラフィックは超ストライクで、ひと目惚れした次第でした。
舞台は夜の学校。主人公の少女・サキコを操作して、さまざまな場所を調べたり、アイテムを入手して先に進んでいくという、シンプルで遊びやすいマップ見下ろし型の探索ゲームとなっています。
サキコが吹奏楽部の部室内を探索していると、なんと楽器ケースの中から女の子・リアンが登場。ふたりは学校から出るためにいっしょに行動することになり、校内のさまざまな場所を探索しながら、帰路に着くまでが描かれます。
クール系女子なサキコと、天真爛漫なリアン。ふたりの会話はゆるく心地よい空気を感じさせながらも、部活や習いごとの話題など、高校生らしい青春感を醸し出しています。彼女たちにどのようなバックボーンや秘密があるのか、とても気になるところ。
さまざまな場所を調べるごとに、サキコやリアンが吹奏楽や楽器に関してのエピソードを語ってくれます。今回の試遊版で主に調べられたのは吹奏楽部の部室だったのですが、楽器をはじめメトロノームなどの機材の配置場所には、こだわりを感じられました。
作者の珈琲さんは過去に吹奏楽部に所属していたということで、その経験が活かされた内容が詰め込まれているのだと思います。吹奏楽未経験の筆者からすると、新鮮な内容をたくさん知ることができるのが楽しいポイントです。
今回プレイできたのは数分だったため、まだまだわからない部分が多いですが、ふたりの関係性がどのように物語に関わってくるのか、ストーリーがどのように展開していくのかなど、興味深い部分がいっぱいです。
『チューバリアン』は現在、ふりーむ! にて体験版が公開中。夜の学校の冒険譚がどのように展開されていくのか、期待したい一作です。