バトルフロンティアが初登場
いまから19年前の2004年(平成16年)9月16日は、ゲームボーイアドバンス用ソフト『ポケットモンスター エメラルド』が発売された日。
『ポケットモンスター エメラルド』は、株式会社ポケモンから発売されたRPG。2002年11月21日に発売された『ポケットモンスター ルビー・サファイア』に加わる別バージョンの1作となっている。
パッケージを飾った伝説のポケモンはてんくうポケモンの“レックウザ”。東洋の龍を思わせるカッコいい姿にシビレた人も多かったのではないだろうか。過去に2回行われたポケモン・オブ・ザ・イヤーのうち、2020年の回でレックウザは総合8位の人気を獲得。ホウエン地方のポケモンというカテゴリーでは堂々の1位となった。
なお、最初にもらえる冒険のパートナー候補の3匹はキモリ、アチャモ、ミズゴロウ。筆者はアチャモを選んだような記憶があるが、みんなはどのポケモンをパートナーに選んだか覚えているだろうか?
ゲームの舞台となるホウエン地方ではマグマ団とアクア団が勢力争いをしており、『ポケモン ルビー』ではマグマ団と『ポケモン サファイア』ではアクア団と戦ったのだが、『ポケモン エメラルド』では何と双方と対決し、その野望を阻止することになるのだから驚いた。しかも『ルビー・サファイア』では語られなかった新たなエピソードが追加されていたうえ、伝説のポケモンのグラードンとカイオーガの両方を捕まえられたのだから、ボリューム感とお得感が凄かった。そのほか新しいジムリーダーが登場したり、ジム内の仕掛けも一新されていたりと変更点は多々ある。
筆者的に印象に残っているのは、フィールド上で効果を発揮するポケモンの特性が『エメラルド』で一気に増加したこと。これまでにも“ものひろい”などいくつかの特性はフィールド上で効果を発揮していたが、プレイ環境にも大きな影響を与えたのは『エメラルド』からで間違いないだろう。新たな効果の追加は説明文にも明記されていない要素だったので、見つけてくれた人たちには本当に感謝したい。
よく利用していたのが“ほのおのからだ”や“マグマのよろい”の特性で、手持ちに入れておくとポケモンのタマゴが孵るのに必要な歩数が半減する効果が得られた。これはもうポケモンの育成をするプレイヤーには必須とも言える特性で、お世話になった人も多かったんじゃないだろうか。以降の作品でも定番となっている。同じくらい“シンクロ”も使っていて、こちらは同じ性格の野生のポケモンを見つけるのに役立った。
やり込みプレイヤーには“バトルフロンティア”の初登場が思い出深いかもしれない。これはポケモンバトルの腕前を試す7つの施設からなるエリア。『ポケモン ルビー・サファイア』などにもあった“バトルタワー”も内包しているため、遊び応えも抜群だった。
3匹のポケモンでトーナメントを勝ち抜く“バトルドーム”、3つのルートからひとつを選んでさまざまなイベントをこなしてゴールを目指す“バトルチューブ”、レンタルしたポケモンだけで戦い抜く“バトルファクトリー”など、ルールも多彩で殿堂入り後はここに入り浸りだった人も多かったはず。筆者はバトルタワーが好きだったので、挑戦するために新たな特性の効果を利用してポケモンの育成に励んでいたんじゃなかったかな。
『ポケットモンスター』シリーズの最新作は、2022年11月18日発売の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』。今年(2023年)9月13日にダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝』“前編・碧の仮面”が配信されたばかりだ。