スクウェア・エニックスからNintendo Switch向けに2023年12月1日発売予定の『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』。
今回は、冒険の舞台のひとつ“甘味楼の魔界・初級”を試遊できる機会を得たので、気になるゲーム内容や魅力をリポートしていきます。
プレイ動画もお届けしますので、合わせてチェックを!
『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』の予約はこちら(Amazon.co.jp)【DQM3】ドラゴンクエストモンスターズ3 先行レビュー
新鮮なシリーズ最新作! 『DQIV』の曲も流れます
『ドラゴンクエストモンスターズ』と言えば、スカウトや配合でモンスターを仲間にして育成し、自分だけの最強パーティを目指す大人気シリーズ。
2017年2月9日に発売された『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル』から6年以上の歳月を経て、いよいよシリーズ最新作『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』が2023年12月1日に発売されます。
本作の主人公は若き日のピサロ。ピサロは父である魔王を倒すべくモンスターマスターとなり、エルフの娘・ロザリー、人間の魔法研究家・ベネットとともに魔界を冒険することに。
魔界はいくつかのフィールドに分かれていて、今回はそのひとつ“甘味楼の魔界・初級”を冒険できました。
その名の通り、ドーナツやマカロン、ケーキなどスイーツだらけのフィールド。本当に甘いかどうかはわかりませんが、なんとも魔界に似つかわしくない雰囲気です。
筆者は『DQX』のプクランド大陸にあるオルフェアの町やポポリアきのこ山を思い出しました。言いたいことが伝わる人もいるでしょう。
今回の試遊は、あらかじめ用意されていた仲間モンスターたちのパーティで挑むことに。レベルは14ほどで、スキルポイントを割り振ったら準備完了です。
さっそくフィールドにいるモンスターとバトルを開始したところ、なんと『DQIV』の戦闘曲が!
甘味楼の魔界のフィールド曲も『DQIV』の“武器商人トルネコ”(第三章のフィールド曲)だったので、スクウェア・エニックスの担当者に訊いたところ、『DQIV』の曲が多数採用されているとのこと。
『DQモンスターズ3』をプレイしているけど『DQIV』を遊んでいるような、なんとも不思議な感覚に。しかし、強敵やボスと戦うときには『DQモンスターズ』シリーズおなじみの戦闘曲を聴くことができます。
バトル中は、Nintendo SwitchのZRボタンで“おまかせ戦闘”に、ZLボタンで2倍速に切り替えできたので、基本はどちらもオンにしておけばバトルはサクサク進むでしょう。
各モンスターは個別に設定した作戦通りにも行動してくれるので、フィールドでの通常バトルで全滅するような危険は少ないはず。
そういえば、フィールドを探索していたらメイデンドールが視界に入りました。ほかのフィールドにいるモンスターに比べてとてつもなく大きいので、明らかに強そうです。
Lサイズのメイデンドールと試しに戦ったところ、一撃でチカラ尽きました。強すぎる。ちなみに、全滅のペナルティーは所持金が半分になること。後述する拠点にはゴールド銀行があるので、こまめに預けておくことをお忘れなく。
スタンバイにいたLサイズのサイクロプスがレベル34と強かったのでパーティメンバーに入れたところ、このフィールドで出現するモンスターに対しては無双状態に(メイデンドールには歯が立たなかったけれど)。
ただ、これはあくまで試遊用のパーティなので、製品版では自分でがんばって仲間にするしかありません。
ストーリーについては、甘味楼の魔界などの各フィールドには“支配者”と呼ばれるボスがおり、支配者を倒すことで物語が進むようです。
また、支配者を倒すことでピサロの知名度が上がり、そのフィールドでのスカウト率がアップするとのこと。「じゃあ、支配者を先に倒したほうがいいのでは?」と思い、さっそく支配者探しの旅へ。
目的地に着くと、イベントが発生。ちなみにイベントシーンはフルボイスで描かれます。仲間たちだけではなく、モンスターもしゃべりまくります。
イベント終了後、支配者のいる場所がマップに赤いアイコンで表示されました。さっそく向かうと、そこは“パンケーキ山の洞くつ”と呼ばれるダンジョン。
ダンジョンに入るとイベントが発生してピサロの幼少期の回想シーンが始まったのですが、なんとピサロの母親は人間であることが判明! え、これまでピサロが魔族と人間のあいだに生まれたなんて情報あった? なにげにとんでもない情報がサラっと飛び出して、驚がくしました。
さらにダンジョンを進むと、最奥で支配者のギルノと出会いました。イベント後にいよいよボス戦へ突入するのですが、個人的にはギルノのテンションがツボってしまいました。ぜひプレイ動画をご覧ください。
ボス戦では、各モンスターに命令して戦うことに。物理攻撃に対処するべく、ドラキーに特技の“やいばくだき”(攻撃力を少し下げる)を使わせたところ、これがビンゴ! ギルノからのダメージをだいぶ抑えられました。
さらに、サイクロプスが“かぶとわり”を使ってギルノの守備力も下げることに成功。サイクロプスが強かったこともありますが、状態変化をもたらす特技をうまく使うことで、危なげなく勝利!
ギルノを倒したことでイベントが発生したのですが、ここでも衝撃の事実が……。
助けたムジャラーが「ピサロさまの手先にしてください!」と言い出したんです。これはもしかして、『DQIV』の第一章でライアンたちが戦った“ピサロのてさき”につながる!? おおめだまもいますし……。ライアン、こんないい子たちと戦ったのかと、つい魔族側の気持ちになって考えてしまいました(笑)。
このように、本作には「ここが『DQIV』の〇〇につながるのか!」と気づかされるようなストーリーや演出が含まれているようです。ゲーム序盤の“甘味楼の魔界・初級”をプレイしただけですが、筆者もストーリーに惹き込まれました。『DQIV』の曲を多数採用しているのも、この密接なつながりを示しているのかもしれません。
これぞ醍醐味! スカウトと配合に着手
ボスを倒して知名度が上がったことでスカウト率がアップしたので、いよいよスカウトと配合に挑戦します。
冒険の拠点となる“ロザリーヒルの塔”には教会があり、地下にはモンスターを配合できる“配合のほこら”やゴールド銀行、道具屋などがあります。
モンスターも預けられるので、この施設でパーティ編成や配合関連はサクサク進められそうです。
配合のほこらにいる“モンじい”に話しかけると、モンスターの配合と検索配合が行えます。
本作に実装される“検索配合”は、系統やランク、配合可能な組み合わせなど、さまざまな条件を設定することで、生まれてくるモンスターたちを検索できる機能。
試しに検索したところ、とんでもない数のモンスターが検索結果に表示されました。見たことのない新モンスターもいたのですが、ここは大人の都合で見せられません。
しかし、これが超便利。より配合がやりやすくなるので、「〇〇を生むには□□と△△が必要だからスカウトしてこよう」という、おなじみのエンドレスプレイに陥りそうです。
配合の仕組みを理解したところで、フィールドに出てモンスターのスカウトへ。ゴーストをスカウトしたところ、いきなり成功率61.9%が出たので期待するも、ここは失敗に。
モンスターが“いかり”状態になると、そのバトルでは戦うしかなくなるのは、シリーズおなじみの仕様ですね。
もちろんスカウトの成功率はパーティのレベルによって変わるので一概には言えませんが、長い目で見れば“支配者を倒す→スカウトで仲間モンスターを集める”という流れがよさそう。スカウトの成功率を上げる肉系のアイテムが道具屋に売っているので、こちらの併用も重要です。
気を取り直して、いっかくうさぎをスカウトしたら、スカウト成功率は45.9%だったものの仲間にできました! 長いことシリーズを遊び続けていますが、この瞬間はいつも「よし!」となるなぁ。
しばらくスカウトを楽しんで、ふたたび配合のほこらへ。いろいろと配合の組み合わせを見ていたら、新モンスターとして公開されていた“はなまきドラゴ”の姿があったのでさっそく配合します。すると、“光の心”スキルに“マダンチョ”という見慣れない呪文が!
さっそくレベルを上げてスキルポイントを振ったところ、マダンチョの効果は“究極呪文をちょっとだけ発動して4分の1のMPを使い、敵1体に光属性の呪文ダメージを与える”というものであることが判明しました。
演出やダメージはちょっと地味でしたが(笑)、これはまだこちらのレベルが低いから。“MPの4分の1を使う”という呪文なので、レベルを上げたりして最大MPを増やせば、強力な攻撃呪文になりそうです。
スカウトや配合は、もっともやり込み甲斐のある要素です。本作では新モンスターや新スキルも数多く登場しそうなので、そこも楽しみのひとつ。
さらに配合の組み合わせが一新されているので、配合を手探りするというあのワクワク感を思い出させてくれそうです。
フィールドの四季や天気について
最後に、フィールドについて少し説明します。
フィールドには“季節”の概念があります。一定時間(ゲーム内時間で約6分ほど)で季節が移り変わっていき、季節ごとに景観だけでなく、フィールドのギミックも変化。ギミックが変わることで、ほかの季節では行けなかった場所に行けるようになったり、ショートカットできたりするようになります。
では、甘味楼の魔界・初級で見られた季節ごとのギミックを簡単に紹介しましょう。
春
巨大な綿毛のようなギミックが出現。綿毛に捕まって、高低差のあるフィールドを一気に移動できます。
夏
巨大なツタが出現。ツタを使えば、ふだんは行けない高所を登れます。
秋
巨大なカボチャの段差のようなものが出現して、高所へ登れるように。夏と似たようなギミックですが、ギミックの出現位置が夏とは異なります。
冬
フィールドに流れているはちみつの川が凍り、川の上を進めるように。行動範囲が格段に広がります。
また、季節により変わるのはギミックだけではなく、出現モンスターも変わります。さらに天気の概念もあり、天気によって出現モンスターが変化することもあるので、探索のし甲斐は存分に感じられるはず。
2時間ほどプレイした率直な感想は、“シリーズの醍醐味や魅力を感じられつつ、『DQIV』と密接に関わるストーリーに惹き込まれた”というところ。甘味楼の魔界・初級で支配者を倒した後のイベントでも驚きの展開がありましたし、続きが気になりまくりの状態です。
そして、これまた驚きの情報ですが、すでに公開されている、勇者が映っているシーンがありますよね?
この画面を見たとき、「ピサロの若いころが描かれるのに、なぜ勇者が出てくるの?」と思っていたのですが、なんと本作はストーリーの進行とともにピサロが成長していくようです!
本作は『DQIV』を未プレイでも楽しめますが、『DQIV』をプレイしていれば、より楽しめると思います。発売までにまだ時間があるので、「プレイしたけど記憶があいまいだなぁ」という人も、ぜひこの期間に『DQIV』を遊ぶことをオススメします。
約6年ぶりのシリーズ最新作が遊べるまで、あと3ヵ月。存分に楽しむために、しっかりと準備しておきましょう!