2023年8月27日に『新生エオルゼア』の発売から10周年を迎えた、スクウェア・エニックスのオンラインRPG『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)。その前日である8月26日、東大阪市の花園ラグビー場にて、新生10周年を記念したイベント“ファイナルファンタジーXIV 10th ANNIVERSARY FIREWORKS & MUSIC”が開催された。
このイベントは“『FFXIV』の音楽”と“花火”、そして“ドローン・ショー”を組み合わせた新しい“エンターテインメント花火イベント”として企画されたもの。本記事では、その現地リポートをお届けする。
なお、このイベントは有料での配信も行われ、9月2日まで視聴チケットを購入可能となっている。実際の模様を見てみたい方は、ぜひチェックしてみてほしい。
1万6000人の来場者が花園ラグビー場へ集結
“FIREWORKS & MUSIC”の会場となったのは、日本有数のラグビー球技場である東大阪市の花園ラグビー場。当日は開演の数時間前から観客が集まり、終演後の主催者発表によると、来場者は1万6000人とのこと。またその多くは光の戦士たち(『FFXIV』プレイヤーの総称)だったが、ファン以外にもこのスペシャルな花火イベントを見るために、近隣から数多くの人が集まっていた模様だった。
そして開演直前、東大阪市の野田義和市長の挨拶に続き、『FFXIV』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と、サウンドディレクターの祖堅正慶氏が浴衣姿でスクリーンに登場。吉田氏と祖堅氏は実際に会場を訪れており、観客とともに『FFXIV』の世界と花火の融合を初体験することとなった。
ドローン・ショーで“時代の終焉”トレーラーを再現!
イベントのはじまりは花火ではなく、ドローン・ショーからスタート。1曲目の『Answers』とともにドローンが形作ったのは、惑星ダラガブからメテオが降り注ぐシーン。そしてドローンは、ダラガブそのものを形作った後、バハムートの姿へ。そう、これは……“新生”のきっかけとなるシーンを描いた“時代の終焉”トレーラーの再現だ!
ドローンは、賢人ルイゾワによるエオルゼア十二神の“神降ろし”や、メテオマークなどをつぎつぎと再現し、曲は『プレリュード ~再誕の煌めき~』へ。この曲では夜空に巨大なクリスタルが描かれ、ここでドローン・ショーは終了。いよいよ“新生”から現在までの楽曲を花火で演出するエンターテインメントが本格的にスタートとなる。
14000発の花火と音が『FFXIV』の名曲の数々と協演する!
以降の展開は、まさに“圧巻”のひと言。主催者発表では14000発の花火が打ち上げられたとのことだが、その数もさることながら、光と音がBGMと融合していること、そして花火の演出自体が、それぞれの曲が流れるシーンを再現していることに驚いた。
たとえば『過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~』では、タイタンステージの溶岩を表現するかのように無数の赤い花火がわき上がり、『Band: ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~』では、THE PRIMALSのライブでもおなじみの時間停止演出を花火で再現。『月下彼岸花 ~蛮神ツクヨミ討滅戦~』では、夜空に赤き彼岸花と白き月が浮かび上がる。
また、曲の構成自体が『新生エオルゼア』、『蒼天のイシュガルド』、『紅蓮のリベレーター』、『漆黒のヴィランズ』、『暁月のフィナーレ』と、10年の拡張パッケージの歴史をたどる構成になっているのも、光の戦士にとってはたまらない。
とくに『Tomorrow and Tomorrow』以降は、『漆黒のヴィランズ』~『暁月のフィナーレ』の“涙腺直撃楽曲”のオンパレード。その曲にあわせて素晴らしい演出の花火がつぎつぎと打ち上げられた。最後の曲は『FF』シリーズのメインテーマのアレンジ版でもある『そして世界へ』。この曲とともにイベント最大級の花火が打ち上げられ、“FIREWORKS & MUSIC”は終演となった。
以下では、イベント実行委員会のオフィシャル写真で花火シーンの数々を紹介。音楽とあわせてお届けできないのが残念だが、少しでも花火による演出の美しさを感じてもらえれば幸いだ。
“FFXIV 10th ANNIVERSARY FIREWORKS & MUSIC”セットリスト
- 01.Answers
- 02.プレリュード ~再誕の煌めき~
- 03.希望の都
- 04.天より降りし力
- 05.過重圧殺! ~蛮神タイタン討滅戦~
- 06.究極幻想
- 07.Dragonsong
- 08.英傑 ~ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦~
- 09.Band: ライズ ~機工城アレキサンダー:天動編~
- 10.鬨の声
- 11.紅の夜明け ~クガネ:昼~
- 12.龍の尾 ~神龍討滅戦~
- 13.月下彼岸花 ~蛮神ツクヨミ討滅戦~
- 14.Shadowbringers
- 15.Tomorrow and Tomorrow
- 16.Band: To the Edge
- 17.Flow
- 18.Band: Close in the Distance
- 19.Endwalker
- 20.そして世界へ
最後のドローン・ショーでは巨大ナマズオが東大阪市に降臨!
花火が終演したあとは再び吉田氏と祖堅氏がスクリーンに登場して挨拶。これですべてが終了と思われたが……なんと最後に再び無数のドローンが飛行し、スポンサーやスペシャルサンクスを紹介するコーナーが展開。最後はドローンが『FFXIV』のロゴ→10thの文字へと変化し、その後なんと『FFXIV』のマスコットキャラクターのひとつであるナマズオの姿へ! その意外な展開に光の戦士たちは爆笑しつつ、すべてのプログラムが終了となった。
まとめ
イベント全体の感想としては、花火イベントとしても、『FFXIV』の新生からの10年を振り返るイベントとしても、まさに「すばらしい」のひと言。ちょうどいま(2023年8月29日時点)、『FFXIV』のゲーム内ではシーズナルイベント“新生祭”が開催され、各都市で花火が打ち上げられているが、まさに今回のイベントは“新生祭”をリアルで堪能した、と言ったところだ。
なお、“ファイナルファンタジーXIV 10th ANNIVERSARY FIREWORKS & MUSIC”については、11月に関東での開催も予定されている。まだ日程や会場は発表されていないが、今回会場に行けなかった方は、ぜひつぎの機会にこの“花火と『FFXIV』の音楽との協演”をリアルで体験してほしい。
なお『FFXIV』新生10周年記念としては、YouTubeの“ファミ通TUBE”チャンネルにて、3部構成のスペシャル映像“ファイナルファンタジーXIV クロニクル”を公開中。
さらに2023年8月31日発売の週刊ファミ通では58ページの完全保存版特集記事を掲載しているので、あわせてチェックしてみてほしい。
8/31(木)発売の週刊ファミ通(9/14号 No.1813)は、【#FFXIV】新生10周年の58ページ完全保存版特集を掲載。
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2023-08-28 12:02:29