BTSなど世界的アーティストを擁するHYBEは新作RPGタイトル『星になれ-ヴェーダの騎士たち』を近日に配信予定だ。ドイツ・ケルンにて開催されたヨーロッパ最大級のゲームイベントgamescom 2023にて試遊する機会があったのでそのリポートをお届けする。
本作はエンターテインメントライフスタイルプラットフォーム企業HYBEのゲーム事業子会社であるHYBE IMによるゲームパブリッシング事業の第1作目として、2014年にFLINTが開発し、世界累計2000万ダウンロードを突破した『ドラゴンスラッシュ』の続編となる作品。中世名画風のアートスタイルな世界観でベルトスクロールアクションゲームを展開する作品だ。ここからは、ゲーム冒頭部からストーリーを追いつつ紹介していこう。
プロローグは狂王マグヌスの専制政治の狂気から人々を解放するために軍隊が蜂起するシーンから。主人公も軍隊の一員となって、戦場へ赴く。
キービジュアルから「美麗なキャラクターたちによるファンタジー系の作品かな」と勝手に予想していたのだが、この狂王マグヌスの禍々しさが画面を覆うのだ。彼の存在感にやらた。3Dモデルでなく、中世名画風なことがかえって気味悪さを助長している。キラキラした異世界ファンタジーというよりは、『ゲーム・オブ・スローンズ』に代表されるようなダークな中世だった。
ヴェーダの騎士の中でももっとも特別だという13冊目の本の所有者となった主人公。本の所有者はさまざまなヴェーダの騎士の力を宿すことができという。ざっくりいってしまうと“星援”(ガチャ)やストーリーなどで入手したキャラをプレイアブルキャラとして操作して戦うことができるのだ。
おどろおどろしいダークな世界観で敵も怖いのだが、ヴェーダの女神をはじめ、作品に登場するヴェーダの騎士にはかわいらしいキャラクターも多い。甘いお菓子としょっぱいスナックをいっしょに食べているような、おたがいがいることでそれぞれの存在感が引き立つような世界観とキャラクター設定に思えた。
世界観とキャラクターの独自性、3Dではないベルトスクロールアクションゲームならではの操作性とアクションの気持ちよさは体感できた。リアルタイムPVPができる“対戦アリーナ”も用意されているのでストーリー以外にもやりこみ要素はありそうだ。序盤で垣間見えたダークな世界観が本編ではどのようなストーリーが展開されていくのかにも興味が湧く試遊となった。