2023年8月24日、Aimingよりスマートフォン、Windows向けに配信された『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル』(以下、『ダンクロ』)。本作は、アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称、『ダンまち』)のストーリーを追体験しながら、アクションゲームファンも納得できるようなバトルを楽しめるRPGだ。本稿では、アニメ『ダンまち』ファンである筆者が『ダンクロ』の魅力をお届けする。

※本記事は『ダンまち バトル・クロニクル』の提供でお届けします。

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3Dグラフィックで描かれるベルたちの“冒険”を追体験。“あのとき”見れなかったベルの表情がカッコよすぎる!

 まずはアニメ『ダンまち』のストーリーを簡単に紹介しよう。舞台は“ダンジョン”と通称される壮大な地下迷宮を保有する、迷宮都市オラリオ。そんな都市に美少女との出会いを求めて新人冒険者である主人公のベル・クラネルが訪れる。彼はそこで出会ったヒロインや仲間との絆を育みながら英雄を目指し成長していく、というのが大まかな物語である。

 このアニメ『ダンまち』のストーリーをベースに物語を追体験していく本作。すべてのストーリーがフルボイスで楽しめるほか、ベルがヘスティアと初めて出会ったシーンや強くなりたいと決意するシーンなど、作中で重要だったシーンは新たにCGムービーも用意されている。そのためアニメを観たことがない人が楽しめるのはもちろん、観たことある人も、アニメとはひと味違ったストーリーを体験できるのだ。

『ダンまち バトル・クロニクル』レビュー。アクションゲームファンも唸るゴリゴリなアクションは必見。アニメとは別のアングルで描かれる名シーンの数々に大興奮!
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ベルの照れている表情などが3Dモデルで細かく描写されている。
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ベルがアイズに助けてもらうシーンなどがCGムービーで描かれており、まるでアニメを見ているような感覚に。

 ストーリーの要所要所にはアニメとは違ったアングルからの名シーンが描かれている。

 たとえば、ベルがアイズの助けを拒み、ひとりでミノタウロスに立ち向かっていくシーン。アニメでは、ベルがアイズの腕をつかみ、下を向きながら「もう、アイズ・ヴァレンシュタインに助けられるわけにはいかないんだ!」と叫ぶ。一方ゲームでは、ベルが決意した表情でアイズの前に立つ様子が描かれている。アニメファンである筆者は作中とは違った演出も相まって、ベルのカッコよさに心が震えてしまった。

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4つのロールをバランスよく組み合わせたパーティを編成。属性を揃えることでパーティの総合力がアップ

 バトルは、冒険者とアシストのペアを3組の計6人のパーティを作り、それぞれのペアにバトルアイテムとシーンカードを編成して攻略していく。それぞれの役割は以下の通り。

  • 冒険者:バトルでプレイヤーが操作するキャラクター
  • アシスト:さまざまなスキルで冒険者をサポートするキャラクター
  • バトルアイテム:技のゲージやHPの回復などの戦闘を有利にする装備アイテム
  • シーンカード:ステータスの上昇やパッシブスキルの付与が可能なカード

 また、キャラクターにはダメージを出すのが得意なアタッカー、技の回転が早いスピード、バリアを張ったり、敵の攻撃を中断できるディフェンス、味方の回復やバフを付与できるサポートの4つのロールが割り振られている。

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同じキャラクターでも、レアリティが異なれば、ロールも変わってくる。

 パーティ編成で重要となるのは、バランスよくロールを編成すること。アタッカーばかりのパーティだと、敵の攻撃を受けきれず全滅してしまう。逆にディフェンスばかりのパーティでは、ダメージが足りず、制限時間内に倒せなくなってしまうことも。それぞれのロールをバランスよく編成するのがバトル攻略のカギとなる。

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冒険者とアシストの属性を揃えることでキャラクターの総合力がアップするので、可能な限りは揃えたい。

 パーティに必要なキャラクター、シーンカードはすべてガチャで入手可能。SR、SSR、URとレアリティがあり、最初のガチャでは何度も引き直しが可能となっているので、好きなキャラクターで始められるのもうれしいポイントだ。

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所持しているキャラクターは限界突破の素材となる絆に変換される。

アクションゲームとしても白熱できるバトル。手に汗握るボスとの戦闘がたまらない!

 肝となるバトルは移動、攻撃、回避の基本的なアクションに加え、3つの技やバトルアイテム、キャラ交代を駆使して戦っていく。どのアクションもボタンひとつでの簡単操作が可能だ。入力した移動方向にステップする回避が重要で、モンスターの攻撃を避けるだけでなく、距離を詰めて攻撃するのにも便利だった。

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 バトルをより熱くさせるのがギミックの数々。ギミックの例として、ボスモンスターは大技を使う前にバリアを張るのだが、そのバリアを破壊できなければボスモンスターから大ダメージを受けてしまう。

 なんとしても破壊したいのだが、そこで重要なのがキャラ交代だ。敵のバリアが破壊できないときはディフェンスに交代して自身にバリアを張って守りに徹したり、敵のバリアを破壊したいときはスピードに交代して回転率の早い通常攻撃で必殺技を溜めたりと、状況にあわせて交代の判断が必要になってくる。

 このように自身のパーティによってボスモンスターのギミックに対応する手段が異なるのが、戦闘に奥深さを出し、いい意味で戦闘に忙しさを出している。ひとつひとつの戦闘が攻略し応えがあるように感じた。

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 キャラクターたちの必殺技にも注目だ。“ファイアボルト”や“ルミノス・ウィンド”などが固有のセリフとともにくり出され、威力もさることながら、ド迫力の演出になっている。敵に大ダメージを叩き出す爽快感がたまらないのはもちろん、必殺技でボスモンスターにとどめを刺したときは気持ちのいい達成感を得られた。

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 アクションが苦手という人でも安心のオートバトルも用意されている。ただ、アシストスキルやキャラ交代を自動で使用してくれないため、一部は自分でその操作を行う必要がある。

細かな育成は手間と時間をかけることでバトルを有利にするスパイスに

 本作の育成は、いわゆるレベルアップのような熟練度強化に加え、キャラクターの熟練度条件を開放する限界解放、ガチャで重なったキャラクター素材などを使って強化する覚醒、通常攻撃や必殺技を強化する練度強化の4つ用意されている。

育成の要素が多いと面倒に感じるかもしれないが、本作はそれがいい味になっている。パーティは6人ということは、育成項目が24個あるということ。それだけ時間や素材がかかってしまうが、そこに時間をかけることでバトルを有利にできるのだ。

 それぞれの育成要素について簡単に説明しよう。

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熟練度強化

 バトルなどで入手可能なエクセリアという素材を使って強化し、キャラクターのステータスを上げることができる。バトルで行き詰まったときは、キャラクターの熟練度から見直すことが大切。

限界突破

 熟練度上限を上げるだけでなく、新たな技を習得したり、シーンカードやバトルアイテムを装備する枠が増える。素材は5種類の属性ごとに異なり、キャラクターの属性と同じ素材を集める必要がある。

覚醒

 ガチャで同じものをすでに持っているキャラクターが出たときに獲得する絆という素材を使って行う。覚醒は全部で5回まで。基礎ステータスや技の強化など覚醒段階によって強化されるものは異なる。

練度強化

 キャラクターの通常攻撃や技、必殺技のレベルを上げることができる。覚醒と違うのは、素材が違うことと限界突破によってレベルの上限が決まっているということ。忘れてしまいがちな項目だが、熟練度同様に上げておくとバトルが楽になる。

プレイヤーどうしで競うバトロワモード“魔石争奪戦”。魔石の数によってハラハラする戦いがたまらない!

 メインストーリーとは別に、8人のプレイヤーが魔石の獲得数を競い合うバトルロイヤルモード“魔石争奪戦”が存在する。ほかのプレイヤーやマップに出現するモンスターを倒すことで魔石を入手していき、制限時間内にいちばん多く魔石を持っていたプレイヤーが勝利となるモードだ。一定時間ごとに、外側にダメージを受けるエリアが作られ、戦闘できるスペースが徐々に縮まっていくギミックが用意されている。

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 このモードは自分の持っている魔石の数と残り時間で立ち回りが変わる点が、とにかくおもしろい。多くの魔石を持っているときは逃げ切ることを意識するのだが、魔石と残り時間が少ないときは、周りのプレイヤーから奪うほうが効率がいい。

 自分の魔石を増やすだけでなく、倒したプレイヤーの魔石を減らせるので、いつでも逆転できるチャンスがあるというハラハラ感が楽しい。リスポーン機能があるので倒されても何度も戦うことができるものの、持っている魔石が減ってしまうので注意が必要だ。

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 3Dグラフィックでベルやヘスティアたちが美麗に描かれており、原作ファンにはぜひ遊んでいただきたい本作。ボスの攻撃パターンやギミックを覚えて戦ったり、モンスターの攻撃に対応してキャラを交代させたりと、やり応え抜群。アクションゲームが好きな人にもぜひプレイしていただきたい。

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