ファミ通.comの編集者&ライターが夏休みのおすすめゲームをひたすら紹介する連載企画。今回おすすめする作品は、Modus Gamesより2023年7月27日にリリースされた、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)用ソフト『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』だ。

【こういう人におすすめ】

  • ベルトスクロールアクションが好き
  • レトロな雰囲気のゲームを遊びたい
  • やり込み要素もほしい

堤教授のおすすめゲーム

ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン

  • プラットフォーム: Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)
  • 発売日:2023年7月27日発売
  • 発売元:Modus Games
  • 開発元:Secret Base
  • 価格:Switchダウンロード版:3482円[税込](その他のプラットフォームは各ストアでご確認ください)
  • ジャンル:アクション
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30年以上の歴史を持つ『ダブルドラゴン』シリーズ最新作!

 『ダブルドラゴン』シリーズは、双截拳(そうせつけん)の使い手であるビリー、ジミーの兄弟を主人公としたベルトスクロールアクション。1作目のリリースは1987年とその歴史は長く、ベルトスクロールアクションというジャンル自体の確立に大きく寄与。

 『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』は、タイトル通り外伝的な作品であり、おなじみの面々だけでなく、多くの新キャラクターが登場。独立したストーリーが展開されるので、『ダブルドラゴン』シリーズの入り口としても最適の作品となっている。

STORY
西暦199X年。
核戦争により都市は荒廃し、世界は暴力に支配されていた。

ニューヨークでは4つのギャングが街の主導権を巡って争い、
街路には暴動や犯罪があふれかえっている。
そんな状況に耐えかねた若き兄弟が立ち上がる――。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
ダブルドラゴンの漢字表記は、双截龍。幼少期にデパートのゲームコーナーで『ダブルドラゴン3』くださいと言って、店員のお姉さんが「?」となっていたので、パッケージ(ファミコン版)を指さしたことを思い出す。
『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作

特殊技を軸とした爽快なタッグアクション

 本作は、基本的に出現する敵を全員倒しながら奥へと進んでいき、最奥でのボス戦を攻略すればステージクリアーとなる。移動に関するアクションは、方向キーやスティックでの歩きのほか、ジャンプ、ダッシュなどが用意されている。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
ジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すと2段ジャンプが可能。ジャンプ中と2段ジャンプ中で攻撃の動作も変化する。

 攻撃は、ボタン連打で出せる通常攻撃のほか、特殊アクション1種と特殊技3種を駆使して行う。すべての攻撃方法はキャラクターごとに大きく異なるので、誰を選択して遊ぶかによって手触りもガラリと変化。キャラクターについては後ほど触れるが、従来作と違ってジミー、ビリ―で性能が大きく違うのも本作ならでは。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
特殊技はSPが満タンのときに使用可能で、SPゲージは、攻撃を当てる、攻撃を受ける、時間の経過、倒した敵が落とすアイテムの回収などで回復する。

 また、本作はタッグシステムが導入されていて、ゲームを開始すると各プレイヤー(最大ふたりのローカル協力プレイが可能)は、キャラクターをふたり選択することになる。SPゲージが満タンのときにタッグボタンを押すと、瞬時に操作キャラクターを切り替え可能。どういった組み合わせで攻略に臨むかを考えるのも楽しい。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
攻撃を受け始めたら、タッグ切り替えで控えのキャラクターを登場させ、救出したりもできる。

操作可能なキャラクターはなんと総勢13名!

 本作では、最初からビリー、ジミーのほかに重火器を扱うマリアン、大きな盾を持つパワフルなマタンの4名が選択可能。遊んでいくうちに溜まっていく“トークン”を使って、新たなキャラクターを開放できる。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
従来作ではほぼ同じ動きだった双子のビリーとジミー。本作ではビリーは足技、ジミーは拳を使った技が得意という特徴づけがされていて、完全な別キャラクターとなった。
『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
マリアンは通常攻撃が銃なうえ、特殊攻撃の広範囲攻撃も扱いやすいおすすめのキャラクター。

 トークンで開放されるキャラクターもくせ者ぞろい。本作で敵としても登場する、シリーズではおなじみのアボボやチン・タイメイ、リンダはもちろん、新登場の強者もたくさんいるので、全キャラクター開放を目指してトークンを集めまくろう。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
イロモノかと思いきや、驚くほど使いやすいアボボ。私は約30年ほど会っていなかったが、元気そうでなにより。

ローグライト要素やストーリーの分岐で飽きずに遊べる

 ゲームを開始する際、まずは下のようにゲームの難度に影響する細かな設定をすることになる。自分に有利になるように設定すると、“トークンの交換レート”が上昇。難度を上げるほど、ゲームオーバーのリスクは高まるがクリアー時に得られるトークンは多くなりやすい。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
自分は最初この設定に戸惑ったが、とりあえず初期設定のままいじらずに一度遊べば、得られるトークンの感覚は掴めるのでご心配なく。

 ゲームの設定とキャラクターの選択を終えると、いよいよゲームスタート。4つのミッションの中から、どの順に攻略するかはプレイヤー次第となっている。しかも、ステージの内容にはランダム性があり、登場する中ボスやスコアアップにつながる“ボーナス目標”はプレイのたびに変化する。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
ミッションを攻略する順番は、ミッション自体の長さやボスの強さなどに影響。遊ぶうちに、苦手なミッションは早めに終えておいたほうがいいかも、といったことを考えるようになる。
『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
詳細は伏せるが、エンディングも複数用意されていて、最終獲得資金もかなり変わってくる。

 ミッションをクリアーした際には、獲得した資金を使ってアップグレードを購入できる。アップグレードの内容はランダムで決まるので、ここでの選択によってもミッションの攻略難度は大きく変化。運がいいと強力な効果がバンバン得られることも!

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
購入には資金が必要。トークン稼ぎが目的なら、購入せずに500$をもらうという選択もできる。

懐かしさと新鮮さを兼ね備えた最新の『ダブルドラゴン』体験

 『ダブルドラゴン』らしさは、タイトル画面で流れるBGMからすぐに感じられ、「おっ、これこれ!」という感覚を得られつつも、“今風”に進化したビリーとジミーのアクションやローグライトなシステムで、新鮮さも味わえる。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
特殊技で3人以上まとめて倒すと、なにやら派手な演出とともに回復アイテムが出る。これが気持ちよく、攻略のカギにもなっている。

 ちょっとポップな感じになり、昔ながらのファンからはパッと見では『ダブルドラゴン』に見えないかもしれない(自分がそうだっただけかも)。触れてみると攻撃を受けたときの重さや相手と軸をずらす大切さを思い出したりして、『ダブルドラゴン』ってこんな感じだったなあという気持ちになり、ナンバリング作へのリスペクトも感じた。

『ダブルドラゴン外伝 ライズ・オブ・ザ・ドラゴン』ローグライト要素も楽しめる、懐かしくも新しい名作アクション最新作
トークンで買えるアーカイブでは、過去作のタイトル画面などが見られたりもする。

 ちなみに、約6年ほど前に30周年記念作品の『ダブルドラゴン4』がリリースされていて、自分はこれをスルーしていた。本作を遊ぶと、この『4』も遊んでみたいと思わせてくれるノスタルジックさもある、まさに“外伝”にふさわしい作品で、ベルトスクロールアクション未体験の方、久しぶりに遊びたい方にも最適の一本だ。

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