2023年7月14日~16日、日本最大級のインディーゲームの祭典“BitSummit Let's Go!! / ビットサミットレッツゴー!!”が、京都市勧業館みやこめっせにて開催。
出展されていた数あるゲームの中から、ゲームクリエイターの古淵寮氏が制作しているビル清掃アクションゲーム『SKY THE SCRAPER』を紹介していく。
本作は夢を持って家を飛び出した若者“スカイ”を導いて、2ヵ月後に人生の進路を見つけることを目的とするローグライクビル清掃アクションゲーム。ゲームはビル清掃の仕事をしながら、提示された目標を達成していくことでゲームが進行していくような形となっていた。今回のデモ版では、「7日間以内に、入居の際に発生した未納の頭金を支払い、退去を阻止する」という、かなり世知辛い内容のミッションが発生。そのお金を集めるべく、ビル清掃を体験した。
ビル清掃パートでは、ビルに付いた汚れを時間内にどれだけ掃除できたかによって歩合制で報酬を受け取ることができる。移動は少し独特で、命綱となっているワイヤーを左右にスイングさせながら、汚れのある場所に移動して掃除していくといった操作が必要で、これは少々慣れが必要といった印象だった。しかし、掃除の作業効率を上げられるアイテムをショップで購入して装備するといったシステムもあるため、自分の苦手な部分を補うような装備を組んで仕事に挑むことも可能。限りある資金のなかで仕事の環境を整えるといった資金繰りも楽しめそうだ。
ビル清掃を終えると帰宅し、自宅パートへ。自宅では一週間分の仕事のシフトを決めたり、主人公のカスタマイズや、休みの日であればどこかに出かけたりといった行動ができた。また、主人公にはパラメーターがあり、外出などのさまざまな行動によってパラメーターが変化。得られたパラメーターによってスキルが獲得できたりといった要素もあるそうだ。
そんな本作の開発者である古淵寮氏に開発経緯を聞くと、知り合いにビル清掃員をしている方がいたことがきっかけとなり、「ゲームにしたらおもしろそう」と思ったところから取材を重ねて、形にしたのだそう。取材で得たビル清掃という仕事のリアリティーをゲームに取り入れつつ、ゲーム映えしそうな要素はデフォルメするといったバランス感を念頭に置きながら開発を進めているそうだ。発売は2024年を予定し、現在はSteamストアページが公開されている。