この記事を覗いてみた貴方は、きっと『ブルーアーカイブ』というゲームが大人気らしいのは知っているけれど自分も飛び込むには至っていない方だろう(あるいは、変なことを書いてないかチェックしてくださった玄人の方)。
当記事では、単刀直入に、「どこがそんなにウケてるの?」「無課金、微課金でもイケる?」「すぐにサ終したりしないよね?」「今から始めても他のプレイヤーに追いつける?」といった、始める前に知っておきたいアレコレについて簡潔に紹介していく。『ブルアカ』を始めようか考え中の方はもちろんのこと、本作を布教したい諸兄にとっても当記事がお役に立てれば幸いである。
人気の理由は、やはり“物語”
SNSなどで『ブルアカ』を評価する声が目に入ったとすれば、“物語”に関するものが多いのではなかろうか。あるいは、物語において愛着が増した生徒へのお気持ち表明やファンアートなど。いずれにしても、物語への評価が高いという点においては、筆者も自信をもって本作を推せる。
具体的なネタバレは避けるが、個人的には、とりわけプレイヤーから絶賛されている“エデン条約編”において、当初は「なんだこの危ない生徒は…」と思ってしまう子もいたのだが(具体的には“アリウススクワッド”所属の生徒たち)、物語を見届けるころには「俺がこの子たちを幸せにせねば…!」と手のひらをクルックルさせていた。
その後に待ち受ける“最終編”も、結末では心地よい感慨に浸りながら空を見上げてしまったし、そもそも序盤の“アビドス対策委員会編”からして、エデン条約編や最終編につながる伏線が巧みに散りばめられていて……いやはや、見事にやられた。
物語を進めるだけなら、大変なレベル上げは不要
上述の各種ストーリーは、基本的にAP(いわゆるスタミナ)を消費することなく読み進められる。また、かつてはNormal任務(さまざまな状況でバトルに挑むモード)の進捗もメインストーリーの解禁条件に含まれていたのだが、それは比較的最近のアップデートにおいて撤廃された。つまり、メインストーリーを進めるために生徒のレベル上げをちょくちょく挟むような煩わしさが大幅に減ったわけだ。これから始める人にとっては過去の仕様など知ったこっちゃないかもしれないが、テンポのよさは感じられるはず。
終了した期間限定イベントの物語も振り返れる
最近のアプデで、新旧のプレイヤーにとって嬉しい機能追加があった。『ブルアカ』では特別なストーリー付きの期間限定イベントが定期的に開催されるが、期間中にプレイしていないと当然ながらその恩恵を受けられない。それが最近、いくつかの終了済みイベントが誰でもストーリーを読めるコンテンツとして常設化され、今後もさらなる充実が期待されている。イベントごとにさまざまな生徒が活躍するので、新旧のユーザー間の“情報格差”を解消する観点でも非常にありがたいアプデだ。
百人百色の生徒がいるので“推し”がきっと見つかる
約18年の歴史がある『アイドルマスター』シリーズには総勢300名以上(『SideM』なども含む)ものアイドルがいるようだが、1作品単独で約100名規模(衣装違いを含まない)の生徒が登場する『ブルアカ』も、なかなかスゴい。なおかつ、これだけ多くの生徒がいても個々のキャラクターが薄かったり被ったりすることなく、どの生徒もストーリーやバトルで各々の魅力が感じられる。まさに“百人百色”なので、プレイを進めるうちに“推し”の生徒がきっと見つかるはずだ。
…むしろ筆者は、推しが見つかるどころか続々と増えまくりなので推し活がたいへんなのだが…;;
課金せずに生徒をお迎えする手段
水着や体操服などの衣装違いを含めると、実装済みの生徒は当記事の執筆時点で140名以上にのぼる(コラボ限定キャラクターを除く)。これほど多いと、生徒募集(いわゆるガチャ)で狙った全員をお迎えしようと思ったらプレイヤーのお財布事情がたいへんなことになってしまいそうだが、石を使わずにお迎えできる方法もいくつかある。以下に挙げておくので、お目当ての生徒がこれらの方法で入手できるかを把握しておこう。
- ショップで“神名文字”を購入する
- 任務Hard報酬で“神名文字”を集める
- 期間限定イベントの報酬で“神名文字”を集める
- 期間限定イベントのストーリーで生徒をお迎えする
課金せずに石を貯める手段
ガチャをせずに生徒をお迎えする方法は上述の通りだが、課金せずにガチャを引きたい! という方もいるだろう。それならば、以下の手段で石を貯めよう。筆者の感覚的には、ほかのスマホゲーと比べても「いつの間にか貯まってる!」と思うことがよくあるので、石の配りっぷりは太っ腹な部類に入るかもしれない。
- 本編など各種ストーリーの初回達成報酬
- “モモトーク”の絆ストーリー初回達成報酬
- 任務Normal、任務Hardの報酬(おもに初回達成時)
- ログインボーナス(日替わり報酬のうち5日ごとに1回)
- デイリーミッションで任意の9項目達成(毎日)
- “総力戦”など、各種やり込み要素の報酬
- 期間限定イベントの報酬
- 定期メンテナンスにともなう補填
やり込むもヨシ、カジュアルに遊ぶもヨシ
メインストーリーや任務Normal~Hardをふつうに進めていくだけなら、推奨レベルを目安として生徒と装備品をそこそこ強化しつつ敵の弱点を突けるような編成を心がけていれば、バトルでそれほど苦戦することはない。しかし、特別依頼、学園交流会、総力戦などのやり込み要素で高難度クリアーを狙おうとすると、さすがにひと筋縄ではいかない。各要素に適した生徒を編成・育成し、バトル中も的確に指示を出さないと、勝利は遠いだろう。
ただし、言いかたを変えれば、本作のバトルはそれだけ奥深さを秘めているし、ストーリーをふつうに楽しめればいいという人にはその奥深さを強要していない、とも言える。本作はディープにもカジュアルにも楽しめるので、どちら寄りに遊ぶかはプレイをある程度進めてから決めてもいいのだ。
効率よく育成やスタミナ消費をするコツ
生徒と装備品の強化に必要なアイテムは多様で、その収集方法も多岐にわたるので、『ブルアカ』を始めた人がいちばん迷うのはスタミナ(AP)の使い道かもしれない。筆者もいまだに迷うことがある。そんなときは、ロビー画面の“キャンペーン通知”を見てみよう。任務Normal報酬2倍、特別依頼報酬2倍など、本作はつねに何かしらのキャンペーンを行っているので、これを参考にすれば基本的に間違いないはずだ。
ただし、期間限定イベントが開催されている場合、その報酬ラインナップとして自分が欲しいと思うものをひと通り獲得するまでは、そちらを優先してスタミナ消費することをおすすめする。生徒たちのレベルが高くなるほど報酬の獲得条件を満たしやすくなるので、育成しきれていないうちは自分に合った難度のイベントクエストで稼いだり、フレンドから強い生徒を借りる(一部のモードのみ)などして進めていこう。
また、総力戦、戦術対抗戦、合同火力演習といった、定期的に開催される各種やり込み要素もキャンペーン通知に載る。それらの報酬として手に入るコインは、ショップでお目当ての神名文字や育成用アイテムとの交換に使えるので、生徒たちがある程度育ってきたら挑戦してみよう。
褒めるだけでなく不満点も挙げてみる
ここまで本作を褒めまくってきたが、忖度しているわけではないので不満点も挙げておこう。…と言っても、本作は2.5年間の運営と数々のアプデを経ているだけあってシステム面の不満はほぼないのだが、生徒を育てるうえで必要になる各種素材の需要と供給が、一部でやや偏っているように感じることがある。
自分の場合、装備品の強化に使う“腕時計”系の素材がつねに足りない。それを必要とする生徒を多く育てている影響もあるかとは思いつつ、それにしても腕時計と比べると他の素材で苦労したことがあまり無い。つい先日お迎えした2名の生徒(水着衣装のサキとミユ)がどちらも腕時計で「ファーーww」と声が出た。たまに行われる任務Normal報酬2倍キャンペーンは絶好の収集チャンスなのだが、期間限定イベントの開催中はそちらにスタミナを使いたかったりもするので、このあたりの調整はぜひお願いしたいところ……
あと、今のところメインストーリーには深く関わらないけれど編成可能な生徒として実装されている子たちについても、「どうして君はそんなに先生のことを慕ってくれるんだい…?」と、嬉しさと申し訳なさが同居したような気持ちになってしまうことがある。そのあたりは今後のイベントストーリーなどで深掘りしてもらえると、生徒たちからの好意をいっそう尊く受け止められるだろうなぁ。せっかく約100名もの個性豊かな生徒がいるのだから、みんなのことをもっと知りたいんだ…っ!
今後さらに盛り上がりそうな、これだけの理由
新しくゲームを始めたり、課金して本格的にやり込もうかを考えるとき、サービスが長続きしそうなゲームかどうかも判断基準のひとつになるだろう。現代人の貴重な時間とお金をたくさんの娯楽が奪い合っている昨今において、このゲームになら自分の人生を割いていいと思える安心感は大切なのだ。
その点、『ブルアカ』はメインストーリーの予告PVが毎回めちゃくちゃスゴかったり、2.5周年のアニバーサリーイベントも大盤振る舞いだったり、放映時期は未定だがTVアニメの制作も決定していたりと、盛り上がりはこれからも続く見込み。ストーリーで重要な役どころを演じた生徒のうち何名かは未実装だったりもするので、その続報も待たれる。サービスの継続性に関して言えば、『ブルアカ』は当面心配ないだろう。
2.5周年記念のキャンペーン内容については下の記事で確認してほしい。
ホシノという生徒がかわいくてですね……【編集後記】
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。当記事は、『ブルアカ』ってどうなの? と思っている友人知人に布教……もとい、説明するのにちょうどいい記事があったらいいなぁと思いながら作ったので、機会があれば同好の士の方々にも当記事を活用してもらったり、読んでくださった方の背中を押せたりしたら幸いであります。
※以下、編集後記のような雑談です。
せっかくなので筆者が『ブルアカ』を始めたキッカケをお話しすると、「ブルアカ流行ってるな~。どこかで見かけた“狐坂ワカモ”という子がめちゃくちゃ好みだと思ったことはあるんだけど、いまさら始めても遅いよなぁ~」と何気なく呟いたら、「ワカモが好みなら今すぐ始めろ! ちょうど半年ぶりくらいに期間限定ガチャで復刻してるから!!」と、数名の方から教えていただいたのが始まりでした。確か、1.5周年のアニバーサリーイベントのころだったような。
そして遊んでみたら見事にハマってしまい、半年後には2周年を記念して週刊ファミ通で特集を組んだり、ファンアートが盛んな界隈なので自分も触発されてお絵描きを勉強したりと、趣味8割・仕事2割くらいの比率で『ブルアカ』を楽しませてもらっている。やっぱり、好きなゲームは仕事よりも趣味で遊ぶほうが楽しいなぁ~!w
なお、筆者の背中を押してくれた方のひとりが、当記事の告知用イラストを描いてくださった“永深ゆう”さん。聖園ミカという、これまた魅力的な生徒を推しておられる作家さんなのですが、前回の記事ではヒナ、今回はホシノを描いてもらいました。…いつか、ミカを描いてもらう機会も作れたらいいなぁ。
もうひとつ余談だが、ストーリーを進めるうちに筆者の最推しはホシノになりました。自分にとってホシノは愛すべき個性と外見と声とバックグラウンドと強さと弱さをすべて内包した素晴らしき生徒であり、ホシノを愛でるために自分はキヴォトスへ降り立ったのだと確信している次第。生まれてきてくれてありがとう、ホシノ!
さて、そろそろキヴォトスに帰ります。
それでは、また!