2023年7月14日~16日、日本最大級のインディーゲームの祭典“BitSummit Let's Go!! / ビットサミットレッツゴー!!”が、京都市勧業館みやこめっせにて開催。

 大阪府のゲーム開発会社ニューロン・エイジは、社内インディーゲーム開発プロジェクトとして制作中の3Dアクションゲーム『点睛』を、今回のイベントで初公開した。

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 プレイヤーは睛(せい)……瞳をイメージした球体を操作し、ひたすら上を目指して進む。最大3段のジャンプを駆使して、頭上にある足場を目がけ、一か八かのダイブをくり返していくことになる。

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 途中にあるリングをくぐるとボーナス得点、上昇気流をつかまえて一気に上昇したり、触れると即ゲームオーバーになる赤いオブジェは急降下アタックで破壊……など、チャレンジ精神を刺激するさまざまなギミックが、円柱状のフィールド内に用意されている。

 足場は、上方の平らな面だけでなく、側面のどこかに触れればオーケー。ピタッとくっついてコロコロと登っていく睛の操作感覚が、じつに気持ちよかった。

 滑らかに動く墨絵調の3Dグラフィックの時点で圧巻だが、睛の姿が、ジャンプのタイミングで兔や蛙、あるいは胡蝶といった動物にランダムで変化していく演出も秀逸。さらに、特定条件を満たすと、睛が一定時間“昇り竜”に変身し、ジャンプボタン押しっぱなしで、ぐんぐん上昇できるというダイナミックな仕掛けも用意されていた。本作をプレイした来場者は、ことわざ“画竜点睛”の真髄を思い知ったことだろう(そうか?)。

 今回試遊できたのは、ゴールなどが設定されていないの出展専用バージョン。ニューロン・エイジのスタッフによれば、本作は受託開発の合間をぬって制作されている自社オリジナルタイトルで、リリース時期に関しては未定とのことだった。3Dジャンプアクションとしてのシンプルな楽しさとともに、日本を含むアジア圏文化のセンス・オブ・ワンダーを強く表現する作品だけに、今後の続報に期待したい、。