2023年7月14日~16日、日本最大級のインディーゲームの祭典“BitSummit Let's Go!! / ビットサミットレッツゴー!!”が、京都市勧業館みやこめっせにて開催。Medium-Rare Gamesが開発中のタイトル『Algolemeth(アルゴレメス)』をプレイアブル出展。
ゴーレムと呼ばれるキャラクターたちの戦闘ロジック(AI)を自分で組み立て、迷宮探索を全自動で攻略を行うRPGとなっている。戦闘も探索も全部自動で行ってくれるのが特長だ。
Algolemeth(アルゴレメス) ゲーム説明 (2023年BitSummit版)
本作はおもに、拠点でゴーレムのAIを構築するパートとダンジョンを探索するパートに分かれている。
拠点では、ゴーレムが戦闘時の行動がかかれているモジュールと呼ばれるチップを組み合わせることで、ゴーレムの戦闘方法を自分で設定することができる。
モジュールの種類は大きくわけて3つ。
- ACTION:通常攻撃や、雷魔法、回復魔法など、ゴーレムになにをさせたいかを設定する
- TARGET:ランダムな敵、最もHPの低い味方、などACTIONを誰に実施させるかを設定する
- IF:味方のHPが60%以下のとき、ランダムに分岐、などより状況に応じて行動を変えさせたいときに設定する
これらのモジュールの線をつないでいくのが基本となる。たとえば“プリースト”と呼ばれる回復役のゴーレムには、【味方のHPが60%以下のとき】ー【回復魔法】ー【最もHPの低い味方】と組み立てることによって、味方の誰かがHPが減ったときに、ピンチの仲間を回復するように動くようにできる。
ほかにもゴーレムによっては、防御力に優れたキャラや、魔法が得意なキャラなどいるので、それぞれのゴーレムに適切な作戦を組んでいくことが重要になってくる。
モジュールの組み立てが完成したら、いざダンジョンへ!
ダンジョン内では、ゴーレムたちは自動で進んでいき、敵と交戦するとターン制のバトルが開始される。ここで、先ほど自分が練った作戦どおりにゴーレムが戦闘を行ってくれる。
そして、ダンジョン最深部に到達すると新たなモジュールをゲットできる。じつは、この報酬のモジュールはダンジョン内で敵が使用していたモジュールとのこと。敵もAIに沿って行動していることが実感できる。
はじめはシンプルな行動しかさせることができないが、ゲームの流れを覚えるのに最適な難易度だと感じた。今後探索を進めていき、より自分なりの複雑な行動をさせられるようにできるのが楽しみだ。
開発者によると、『TIS-100』というプログラミングゲームに影響を受けてこのゲームを作ったとのこと。また、ダンジョン探索ゲームをプレイしているときに、仲間たちの動きを全部自動化できたらラクだし、楽しそうだなと思いこのゲームを着想したらしい。
筆者が試遊プレイ中に、モジュールの組み方を間違え回復魔法のターゲットを指定できておらず、棒立ち仲間見殺しプリーストを作ってしまい、それに気づかずプレイしてしまっていた。
この辺りについて開発者は「今回試遊プレイで、そのような場面が散見できたので、明らかに間違いがある組み方をしている場合は、警告を出すなどゲーム内でサポートをする仕組みを作っていきたい」と、語った。
また、オリジナルポートレイトを使用したゴーレムを作成できるようにするなど、プレイヤーがよりカスタマイズを楽しめるようにしていきたいとのこと。
発売時期は2024年。対応機種はPC(Steam)を予定。