Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox(XSX|S、Xbox One)、PCにて展開中のバトルロワイヤル型オンライン対戦アクション『フォールガイズ』(Fall Guys)。こちらに自分自身でステージを作成できる“クリエイティブモード”が実装され、多くのユーザーがステージ制作&攻略を楽しんでいる。

 そんなクリエイティブモードを、『フォールガイズ』超初心者が実際にプレイしてみることに。ステージ制作に取り組む中で気づいた3つの要注意ポイントにも触れつつ、体験リポート形式で同モードの魅力を紹介する。

クリエイティブモードとは?

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ
『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 2023年5月10日より実装されたクリエイティブモードとは、コースを自由に設計できるだけでなく、そこに障害物やギミックなども配置して、自分だけのオリジナルステージを作れるモード。

 完成後はテストプレイを行い、無事にクリアーできれば共有コードが発行される。そちらを公開・共有しあうことで、自作のステージを披露するだけでなく、ほかのユーザーが作ったステージも遊べるようになる……というのが大まかな概要だ。

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 ステージ作成の手順は非常に簡単で、提示されるルールは“スタート地点とゴール地点を必ず設けること”と、“コストを1000以内に抑えること”の2点のみ。オブジェクトはそれぞれにコストが設定されていて、その合計値が1000を超さない範囲で構成する必要がある。

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ
『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

思いつくまま、ステージづくりをはじめたところ……

 ということで、まずはステージ作りの基本中の基本ともいえる、フィールドのセッティングから始めることに。床パーツはひとつのパーツを自由に拡大・縮小して設置できる(大量の床パーツを用意して、敷き詰める必要はない)ので、どれだけ長大なステージになってもコストを圧迫しないのがうれしいところ。

 多数のオブジェクトを設置するためにも、「フィールドは広いに越したことはない!」と思い、広大な敷地を用意。坂道や滑る床、移動速度が変化する床なども織り交ぜながら、コースの下地を整えた。

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ
『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 そうしていよいよ、レース参加者の行く手を阻むオブジェクト設置のターンに。プレイヤーとして走行していたときは煩わしい存在でしかなかった障害物やギミックだが、いざ自分で配置を考えるとなると、いずれも魅力的に見え、ついついすべての仕掛けを盛り込みたくなってしまう。

 こうして試行錯誤の末、コストの限界ギリギリまでオブジェクトを配置して、ついにオリジナルステージが完成した。

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 この時点では「仕掛けも豊富で、なかなか難しいコースができたぞ」と自信満々だった記者。だが、いざテストプレイをしてみたところ、まったく詰まることなく、あっさりクリアーできてしまった……。

作成時に覚えておきたい3つのポイント

 ギミックそのものは満載なのに、印象に残る箇所がなく、ただただゴールを目指すだけのコースとなってしまった試作1号ステージ。いったい何がよくなかったのだろう?

 悩みに悩んだ記者はコース作りの参考にするため、各ユーザーがアップしている“自作コースのレイアウト紹介”動画をチェックしてみることに。

 それらの動画と試作ステージを見比べて気づいた、「これが足りなかった……」と思える要素を3点ピックアップしてみた。

その1:最初にステージのテーマを考える

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 ステージ制作に取り組むうえで、もっとも肝心なポイントがこちら。印象的なステージを作っていたユーザーはいずれも、あらかじめテーマを打ち出し、それに沿ってコースを設計していた。

 たとえば、「とあるアニメや映画の1シーンをステージ上で再現したい」となった場合、その時点でフィールドの規模感はおおよそ限定される。そして、風を起こすギミックと丸太のような細長い足場を同時に使えば、某漫画の鉄骨渡りのシーンを再現できる……といった具合に、発想の原案があるからこそ、オブジェクトの組み合わせに関しても、つぎつぎに新しいアイデアが浮かんでくるというわけだ。

その2:フィールドは必要以上に大きくしない

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 先に広大な敷地を用意して、空きスペースを埋めるために多数のオブジェクトを置くという手順だと、膨大なコストがかかってしまう。配置に関しても散漫な印象を受け、下手をするとせっかく仕掛けたギミックをスルーしたままゴールできてしまう……なんてこともありえる。

 「ステージ全体をそうするべき」とまでは言わないが、要所ごとにあえてフィールドを狭くして、プレイヤーは全員、その地点を通過しなければならないようにする。そこに集中してギミックを設ければ、仕掛けの効果は倍増するうえ、遊んでくれたユーザーに対しても「あのステージは難しかった」と強烈な印象を与えることができるはず。

その3:途中でコースを分けるのもアリ

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 コースを左右や上下にわけて、どちらに進むか、プレイヤーが選択できるように設計するのもおもしろい。“進むルートを自由に選べる”というのは満足感にもつながり、「今回は右ルートを選んだけど、つぎは左ルートを選んでみよう」といった具合に、くり返しプレイしたくなる欲もくすぐられる……というわけだ。

 記者もこれに感銘を受け、即席ながら試作ステージに左右にわかれるコースを作成。さらに片方のルートは上下にもわかれるようにして、3通りのルートを選べるレイアウトにしてみた。

個性あふれるステージづくりを楽しもう

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ

 こうして改修した試作ステージを再度プレイしてみたところ、まだまだ披露できるレベルではなかったものの、タイミングを見計らったり、足場を確認しながら移動しないとコースアウトしてしまう仕掛けがきちんと機能していて、それなりに緊張感をもって遊ぶことができた。

 もちろんこれで終わりではなく、ここからさらにブラッシュアップして、よりよいステージを作っていく予定なので、完成した際はぜひ、大勢の方に遊んでいただきたい。

 このように超初心者であっても、軽く触ればすぐに制作の段取りは理解できるので、クリエイティブモードに興味はあるものの、プレイできずにいた……という方は、先に述べた3つのポイントを念頭に置きつつ、ステージづくりに挑戦してみてはいかがだろう。

『フォールガイズ』クリエイティブモードで“あの漫画の鉄骨渡り”風ステージを作りたい! 初心者がたどり着いた3つのコツ