根強い人気で現在もサービス中

 2003年(平成15年)6月12日は、プレイステーション2版『信長の野望 Online』が発売された日。本日で正式サービス開始から20周年という大きな節目を迎えたことになる。

PS2版『信長の野望 Online』が発売20周年。大勢が入り乱れる合戦が熱い、戦国時代を舞台にした和風テイストの異色のMMORPG【今日は何の日?】

 『信長の野望 Online』は、コーエー(当時)から発売されたMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)。発売から20年経過した現在でも運営されている非常に根強い人気を誇る作品だ。当初はPS2で開発されていたが、現在はプレイステーション4版及びWindows版で遊ぶことができる。

 『ファイナルファンタジーXI』に続く日本製のMMORPG作品で、サービス開始時期も1年遅れと近かったこともあってオンラインゲーム好きのゲームファンから大いに注目されていた。もしかすると本作が初めて触れたMMORPGだったというプレイヤーもけっこういたりするんじゃないだろうか。

 最大の特徴は“和”を前面に出した世界観。コーエーテクモゲームスの代表作のひとつ『信長の野望』シリーズと同じく戦国時代をベースに、本作ではさらにファンタジーや神話の要素を盛り込んでいたので、MMORPGとしてはかなり異色な作品と言えるだろう。

PS2版『信長の野望 Online』が発売20周年。大勢が入り乱れる合戦が熱い、戦国時代を舞台にした和風テイストの異色のMMORPG【今日は何の日?】
PS2版『信長の野望 Online』が発売20周年。大勢が入り乱れる合戦が熱い、戦国時代を舞台にした和風テイストの異色のMMORPG【今日は何の日?】
PS2版『信長の野望 Online』が発売20周年。大勢が入り乱れる合戦が熱い、戦国時代を舞台にした和風テイストの異色のMMORPG【今日は何の日?】

 プレイヤーは戦国時代に生きるひとりの人物となるが、何を目的とするかは自由。織田、武田、上杉、北条、今川などの大名家に仕えて立身出世を目指してもいいし、名刀工として名を轟かせてもいい。あるいはどこの勢力にも属さずに浪人として生きるもよしと、さまざまなプレイスタイルで遊ぶことができた。

 戦闘は“リアルタイム・シネマティック・バトル”と呼ばれるシステムを採用していて、コマンド入力で戦っていく点もMMORPGとしてはかなりユニークなポイント。勢力どうしが領土を奪い合う合戦や対人戦が存在していたのも当時は非常に独創的で新鮮な驚きがあった。

PS2版『信長の野望 Online』が発売20周年。大勢が入り乱れる合戦が熱い、戦国時代を舞台にした和風テイストの異色のMMORPG【今日は何の日?】
PS2版『信長の野望 Online』が発売20周年。大勢が入り乱れる合戦が熱い、戦国時代を舞台にした和風テイストの異色のMMORPG【今日は何の日?】
PS2版『信長の野望 Online』が発売20周年。大勢が入り乱れる合戦が熱い、戦国時代を舞台にした和風テイストの異色のMMORPG【今日は何の日?】

 数々の拡張パックが発売され、新たなストーリーやコンテンツが追加されるのも『信長の野望 Online』の醍醐味のひとつだろう。じつに多彩なパックが登場していて、ザッと紹介すると以下の通り。

 2004年12月15日には初の拡張パック『飛龍の章』がサービス開始。屋敷システムが導入され、家具を設置するなどハウジングが可能になった。決められた時間内でクリアーを目指すトライアルダンジョンも実装された。

 2006年12月13日には『破天の章』が発売。新職業として“傾奇者”が追加された。いままでに見たことのない新モンスターが待ち受ける攻略侵攻型の6つの新ダンジョンが実装。さまざまなパワーアップが施せる“宝玉”システム、初心者向けの“隠れ里”、アイテム売買拠点の“楽市楽座”などが導入されている。

 2008年3月26日からは『争覇の章』がサービス開始。島津家、大友家、龍造寺家のいずれかの勢力に加わって九州の覇権争いを体験する“九州三国志”が導入。大決戦、中級者・上級者クエスト、上覧武術大会、戦国絵巻などの要素も追加された。

 2010年3月24日には『新星の章』が発売。プレイ人数の調整のためかサーバーが合併された。伊達政宗の半生を体験できる“独眼竜の野望”が導入され、プレイヤーは伊達家を助けながらクエストを攻略していくこととなった。“天下人”システムも導入。

 2012年3月7日から『鳳凰の章』がサービス開始。プレイヤーが育てる箱庭“城下町”、城下町で訓練することで強くなる随伴NPCとなる“家臣団”が導入された。豊臣秀吉の若き日の物語が体験できる“秀吉戦記”が実装。家臣団を連れてダンジョンを攻略することもできた。

 2013年7月10日には『天下夢幻の章』がサービス開始。本能寺で織田信長が死ななかったら……というifストーリーが楽しめる“天下布武異録・信長編”が実装。軍団を率いて戦うタクティカルバトル“攻城戦”も追加された。

 2014年12月17日には『覚醒の章』が発売。このタイミングで長く続いていたPS2版のサービスが終了となった。PS2版ユーザーは自動的にPS3版もしくはPS4版へと移行した。個性豊かな新技能“覚醒流派技能”、生産システムを一新する“稼業”、町やフィールドが戦場となる“侵攻戦”なども導入された。

 2016年8月3日には『勇士の章』が発売。新勢力として真田家が追加されたほか、勢力どうしが領土を奪い合う新要素の“策謀”が実装された。武器成長システム“九十九の力”で強力な武器を育てることもできた。

 2019年1月23日からは『天楼の章』がサービス開始。2022年7月6日に“神将闘舞”アップグレードが実装され、こちらが現在遊べるバージョンとなっている。家臣団に新たな育成システム“家臣闘練”が登場したほか、新ダンジョン“天下武技大会・天”なども追加された。

 サービス開始20周年のこの機会に本作で遊びたくなったら、まずは14日無料の体験版をプレイしてみるのがおすすめ。PS4、Windowsの両方のバージョンが用意されているので好きなほうをダウンロードするといい。

 また、『信長の野望 Online』20周年記念公式生放送が本日(2023年6月12日)の20時から配信予定となっている。You Tube Liveとニコニコ生放送で視聴できるのでぜひチェックしてみてほしい。

ニコニコ生放送『信長の野望 Online』20周年記念公式生放送
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