“Meta Quest Gaming Showcase”にて、新作タイトルとして発表された『PowerWash Simulator VR』(パワーウォッシュ シミュレーター VR)。家庭用ゲーム機でも大きな人気を誇る高圧洗浄シミュレーター『PowerWash Simulator』のVR版だ。発売は2023年を予定で、対応機種はMeta Quest 2とMeta Quest Proとなっている。
『PowerWash Simulator』本編では、『ファイナルファンタジーVII』や『トゥームレイダー』、『スポンジボブ』とのコラボDLCなどが展開されてきたが、ついにVRでの登場となる。無心となってついお掃除を続けてしまう『PowerWash Simulator』だが、VRでの感触はいかがなものか。
“Summer Game Fest”(サマーゲームフェスト)にて先行プレイを体験してきたので、その様子をお届けしよう。
※一部画像は『PowerWash Simulator』本編のものになります。
臨場感抜群の高圧洗浄を体験。この爽やかな疲労感……気持ちいい
まずは基本操作を紹介しよう。左手のコントローラースティックで移動、右手のコントローラーのトリガーで高圧洗浄機を発射できる、『PowerWash Simulator』本編となんら変わりのない簡単操作となっている。視点操作は顔を動かして移動させるのはもちろん、右コントローラーのスティックで微調整も可能だ。
直感的でとっつきやすい操作方法なうえ、視点操作も激しく動かしたりすることもないので、ほかのVRゲームに比べるとそこまで疲れることはないだろう(個人差あり)。
『PowerWash Simulator』本編では高圧洗浄のノズルやアタッチメントの種類がいくつかあったが、VR版でも健在。右手コントローラーのボタンで簡単に変更でき、一気に汚れを落としたい箇所は水圧は落ちるが拡散力の高いノズル、細かい箇所は重点的に洗浄できる細いノズルなど、場所や気分によって切り替えられる。
のんびりプレイしたいときは細いノズルだけでじっくりと、効率的に仕事をしたい人は広いノズルで一気にと、気分やプレイスタイルにあわせて変更するのもいいだろう。筆者は拡散力の高いノズルで一気にピカピカにしていった。
正直、筆者はこのゲームは友達だちと雑談したりしながら作業するゲームであって、VRでやるものではないのではと思っていた。だが、そんなことはまったくない。VRになったことで臨場感がアップし、汚れが落ちていく気持ちよさがより倍増しているように感じた。
自分の視点、手を実際に動かしてプレイしたことで、綺麗になったときの達成感はより大きなものに。『PowerWash Simulator』本編と同様に無心でプレイし続ける、なんとも言えない快感はそのままに、VRの利点を存分に活かしているように感じた。
さらに洗浄進行度は左手の腕時計でいつでも見ることができるのだが、これがまた意気な仕様。腕時計を確認して、仕事の時間をチェックしているようなよりリアルな感覚を体験できた。
音は、『PowerWash Simulator』本編同様に基本的には放水音と環境音だけ。VRということもあり、顔の右側で放水したら音の聞こえ方も変わるのではないかと試したが、とくに立体音響などがなかった点はちょっぴり残念なところ。
なお、依頼や洗浄物、マップも原作同様に数多く用意されているとのことで、ボリューム感満載でじっくりと楽しめるだろう。
VRになったことで臨場感や達成感はより増したものの、無心でプレイできる快感はそのまま。自らの手、視点ですべて綺麗に洗浄できたときは、気持ちのいい爽やかな疲労感を得ることができた。この感覚はVRならではの体験だと思うので、ぜひ実際にプレイしていただきたい。